すべてのおすすめ
雨が降って
図書館は水びたし
人々は閲覧室で
「メディアは戦争に」
「どうかかわってきたか」
議論する
セミ
かと思ったらエビ
枝にたくさんの甲殻類が
困っている
・ていねいな朝
順番になくしていく
てのひらはきれい
からっぽの花瓶に
冷たい水を注ぐ

・テーブルクロス
ひろがっていく
すみずみまで行き渡るように
白く清らかである
始めよ ....
なくしたもの
ここじゃないどこかで
落としてきたもの
きっと大事だったもの

ああ
いつになったら
涙はかたちになるかなぁ

アップルジュース 飲みたいね
アップルジュース お ....


 朝目覚む
 早き時刻
 妻に声をかく
 名を呼べど答えず
 名をもう一度呼ぶ
 目を開けず
 もしやとよく顔を見る
 もしやと閉じた
 目を開いてみる
 妻にっこり笑みて ....
生ぬるいカフェオレを飲んでいた
あめが
ぽつりぽつりと
窓を叩いて
私に何かを伝えていく
内容などわからない
感触のない
あいのようなものだろうと考えていた

君が
冷たい氷の ....
あの子に囁きかけようとして
椅子から転げ落ちちゃった
ぼくは
今でもおぼえてるんだ

みんなで作ったロケットを
こわしたのは達也じゃない
ぼくだ
今でもおぼえてるんだ

こそばゆい ....
泳ぎ疲れて
クジラの胃に泊まる
窓から見えるのは
昔の日々

未来のいつか
彼らもここに来た

彼らもここで
消化されていった
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった

だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった

にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
雨は
縦からやってくるのに
雨のにおいは
横からやってくる

ボブ・ディランが
教えてくれた
「Blowin' in the wind」
その答えは
風に吹かれているだろう

雨 ....
かわうそは水をくぐる
水は瑠璃色に光り、水音は鈴だ
そう言うかわうそは嘘つきなのだ
かわうその棲家は荒れて、臭気すらただよう

かわうそは魚を獲る
餌はあふれるばかり手当たり次第だ
嘘つ ....
風通しのよい現場
ここからは池が見渡せて
石碑もある
ラジオ体操もある

小学校は半休
午後は快晴

資料館に人はなし
殺人もどこかのどか
夜になると
くるくると私は
私の皮をむく

くるくる くるくる

はじまりまでゆくといきどまり
ちょうどいいところでとめたい
なのにとめどころがわからず

くるくる くるくる くる ....
骨のおくに
しまっておいたのを
一瞬でうばわれた
根こそぎ

そのとき
愛って
おもったな
地震
崩壊
揺れ
一度は死んだという思い
希美子、幸司、靖司
混乱
信頼
マンボちゃん、知沙
揺らぎ
ターハイ
イッチャン、ニチャン、サンチャン
巻き込みあいながら
ひとつとし ....
寝て起きて食べて
時々ジンジャーエールを飲んで
また寝てまた起きて

繰り返しの中に潜む
倦怠と安心と拘泥
恐ろしくもあり
いとおしくもある

宇宙飛行船は
静かに飛んでいった
 ....
骨、骨、骨
みんな、わたし
うれしい
どこまでもとおくて灰色をしたへや
てのとどくあしもと、あたまよりたかいところ、みえるかぎりのむこう、そのずっとかしこに
まわりじゅうたくさん ....
めだまやきには
苦痛をともなうべきだと
たまごがやかれ
失われるのは
とりのめだまの

だった
きみとしろみとその他もろもろ
たとえられて
身のぎせいを
あじわっている
なんて ....
 
 
窓を開ける
雲が見える
昨日のことのように
上り坂を下る人がいる
解熱剤でも飲んだのか
郵便局の職員が
自転車に乗っている
 
 
あなたのことが心配で戻ってきました 
と言う男がいて 
へっと思った
あたしは 
その男のことをそのとき初めて見たのだけれど
まるで ずっと昔から知っているようなふりをして
腰のあたりで  ....
いきていることが
つみなのだと
ちちはいった

おまえさえ
いきのこればよいのだと
ぶきような
ちちがははにいった

わたしもちちににて
ぶきようだった
にもかかわら ....
肌を剥き
熱を忍ばせたら
恋になるとでも思っているのか

あの人なら
触れずとも
私を炙る
腐るぐらいに
抱えるほどに
桃を買って
浴槽に投げ入れる

熟れながら
毛はかたく
肌にするどい

桃とわたしの内側は
べたべたしてきている
 
 
朝顔が咲いていた
夏の日だった
もらい物だろうか
テーブルの上に
クッキーの缶があった
食べても良いか妻に聞いた
食べても良いと妻は言った
何事もなかったように
パトカーが ....
進歩ないってつぶやいたら

進歩ってなに と雲がきいた

同じ白で

私のよく知る姿で

きいた

進歩ってなに と
車の中で弁当を食べた
月曜日
そうすることが好きだった
女の間で染みつけられたような
いつのまにか 染みついたような 生活


人は何を探して見たことのない世界をさまようのだろう
 ....
夏空の四隅に黒い塊
そこからスルスルと四本の手が伸びてきて
かわりばんこに僕の首を絞める
だから僕は苦しい
あの{ルビ娘=こ}も僕のことが嫌いだってさ
そのひとが
どんな人生を歩んできたのか
二秒のすれ違いでは
理解できないかもしれないが
考え始めることが
何かのはじめ

漠然としすぎているから
ためしに
どういう風に髪を洗っている ....
乳房をすう、
くらげを、ほどいて、
山のような女の、
小指が歩く、

水の底は、
虹がかかり、
馬がめぐる、
足のない、

テーブルで、
首を吊った、
青空が、
しずんでいる ....
踏んでいく、
鳥のかげ、

貝の、ねむりを、
ちぎって、

また、
植えて、
海を、まぶして、
足もとへ、

ふとんで、
生まれたての、
両親を、
ジュゴンのように呪って、 ....
草野春心さんの自由詩おすすめリスト(1110)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幽霊- 春日線香自由詩111-8-3
誤訳- 春日線香自由詩411-8-3
ていねいな朝/テーブルクロス- ゆうと自由詩211-8-2
アップルジュース- ゆうと自由詩511-8-2
- 生田 稔自由詩1411-8-2
あめとあい- かんな自由詩7*11-8-2
はずかしい- nick自由詩3*11-8-2
ミュージアム- 春日線香自由詩311-8-2
西日- 小川 葉自由詩811-8-2
雨のにおい- 中川達矢自由詩9*11-8-1
かわうそ- 非在の虹自由詩3*11-8-1
七ツ森殺人事件- 春日線香自由詩311-7-31
夕焼けくるくる- 朧月自由詩411-7-30
盗人- はるな自由詩511-7-30
『森のなかの海』- はなもと ...自由詩8*11-7-29
ジンジャーエール- 葛西曹達自由詩211-7-28
2011/7/28- 鎖骨自由詩211-7-28
めだまやく- 中川達矢自由詩15*11-7-28
上り坂- たもつ自由詩511-7-27
あれよあれよという間の- blue自由詩10*11-7-27
罪状- 小川 葉自由詩311-7-27
じくじく- はるな自由詩411-7-27
べたべた- はるな自由詩211-7-27
朝顔- たもつ自由詩311-7-26
進歩する雲- 朧月自由詩411-7-26
卸売り会社で営業5年- 番田 自由詩511-7-26
- ぎよ自由詩311-7-26
街のあるきかた- 中川達矢自由詩8*11-7-25
おぼれうた- リンネ自由詩311-7-25
踊って- リンネ自由詩211-7-25

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