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さびしいこころがひとつ
道におちていた
拾わなかった

ぼくももっていたから

さびしい命がひとつ
歌をうたっていた
いっしょにうたった
さびしいさかなが
店先に並んでいた

 ....
ひざしが

丁寧にものごとを区別している(明るいところと影と)
かたむいてみている窓のそとがそうされるのを。
床はすこしつめたくて、かたくて、いい。
すこしずつ、ものごとは遠のいていく
 ....
きみがもし
しにたくなったら

ぼくがいっしょに
しんであげる

けれどもし
しにたくなかったら

ぼくがひとりで
しんであげる

そういって
ゆうひはうみに
 ....
いちばんだめでも
しぬだけさ
わらっていってたのに

あのとき
わらってあげれば
よかった
血管まみれのアパートに愛は血はあるのかい

囁けば、

コンクリが軋む



今日は蝉の死骸を三個みっけた
昨日は四個
おとついはニ個
夏が終わるよ、
蝉がなく

羽をむ ....
楽器を
演奏している人がいました
うたを
うたっている人がいました
月が綺麗でした
星も綺麗でした

カラダが揺れて
汗が光って

月も
星も
光っていたので

がんばるこ ....
ここではいろんなくにの
どうぶつがほりょになっている

せんそうはおわったのに
まだはじまってもいないのに

ここにくると
いつもせんそうをおもいだす

いつくにへかえれ ....
あるだけのものはみな
さしだしてしまった

のこるのは吸殻と
わずかな

つめ/たい/針の/切っ先が
たくさんに割れて/糸になり
行く先々でつながった
水の末端があったんで
黒くてつめたい水底に
いまある名瀬を問うものの
わたいらの/海の魚たちには ....
雪をみた
桜をみた
雨をみた

夜のおわりと
一日の境界をみた

ふたりでみた
手をつないだりも
した

ふたりから少しずつ
季節がこぼれ落ちていって
届かないものになる ....
あのことも
このことも
忘れてしまうのさ

まどあけて
たばこをすってしまえば
消えてしまうんだ

すきなことだけ
すきなことだけ
すきなだけ
やりたいやりたい

ひがの ....
じめんのうえにたっています

あしのうらにたいおんがあって

じん

とします

ときどきそらをみます

とんでいるものがあってわたしは


鳥瞰図


みごとなけしき ....
この夜はあかるすぎる
きみが上手に眠るには

だからぼくは
月も星も
希望もしまってしまおう

明日も
あさっても
きみのみえないところへ
しまってしまおう
あさこは
朝男の
肩にだかれて
しあわせ
という色を
はじめて知った

あさおは
朝子の
肩をだいて

という色を
はじめて知った

ひゅぅ ひゅぅ
ひゅぅ ひゅぅ
 ....
夜更けになると
一両だけの黄色い電車が
黒い森に向けて
走り出す
鼻高山の尾根が
急角度に夜空をめざすあたりから
月が紫色のサーチライトを照らす
生き方知れずの子供たちは
ハーメルンの ....
山陰線沿いの小さな町で
夏祭りの夜
フクロウが飛んだ
神話とは何の脈絡も無く
舞台では
痩せた若者が舞った
(高速バスのキップ代が
案外と高かったから)
トントンと踏み鳴らす細い脚
 ....
夕日が
あたたかい、だなんて
思わない

ぼくがすきなのは
夕日のいろで、

物悲しそうに
かつ、凛々しそうに
ぼくのすがおは
許されている

そんな確信が、
ある

 ....
よるの一時にローソンで
たちつくしたのは
きみのせい

かどの雑誌のコーナーで
まちあわせては
タクシーへ
よるの一時にローソンで

あのローソンはここではなくて
このロー ....
とつぜん産まれるものを
やさしく抱くことができない

なんの用意もなく
みていた
動けずに


みていた
それが
あるときから
そこにとつぜん存在しはじめるのを

ひとり ....
今日も
まぶたの底に沈んでいる
気配を感じてまた
泳ぎながら指を固める


永遠はいちばんわかりにくい翻訳だから
爪先から這い上がってこないように塗るくちなし色の
どこにい ....
しをかいている
ゆうこくの
まどべで
しをかきむしって
ちがすこし
にじんでいる
いたくはないので
うたいます

にじがでていた
ひるまの
なまぬるいくうきを
ぬぎさって
 ....
はじめて情事を体験したときそれは情事じゃなかった。情事と交尾はちがうことだとすぐにわかったし、わたしの体験するそれが情事ではないこともすぐにわかった。だから早く子供を作ろうと思った。交尾ならば結果をつ .... 言葉は語られてしまった
壁は塗られつくしてしまったし
すべての曲は奏でらてしまった

実は結ばれてしまった
手紙は読まれてしまった
靴は履き潰されてしまい
皿は磨かれてしまっ ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど

わたしたちは
はじめからひとつなのだ

それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった

ひるもよるも
きせ ....
窓辺に置いた
籐の椅子(エマニエル夫人みたいな)にもたれ
あなたはM字開脚してた
挑発的でエロエロな気配を
全身に漂わせ

わたしの視線は
当然のことながら
その部分に注がれ
目を凝 ....
目がさめて
自分が変わっていないことにがっかりする

今日は曇り空で
少しひんやりしている
まるで
太陽だって疲れてるみたいに

癒されたいと願うから
だれかに優しくしたい
そんな ....
それから
すこしだけはなしをした

核心の
すこし手前をうめていくように

ほんとうは
言葉も
いらなかったけど

なんとなく
そうしたほうがいいような気がして

す ....
 
 
とけいのは
ぐるまがた
くしーのこ
うぶ

せきでだ
らしなく
ころが
る、ゆうや
けのなか
どこまでも
すすむ
ゆうや
すすむ
なつやすみお
わるよ、
 ....
私がもっと器用だったら
こんなに星をみることもなかっただろう

私がもっと素早かったら
こんなに花をみることもなかっただろう

電車にのって窓をみる
どんよりした空をみる
ふと目があう ....
シルバー
とてもながい時が過ぎた
とてもほんとうとは思えないくらいの

シルバー、
それでもまだそこにいてくれる?

シルバー
みんなが言う
あたしがすっかり変わったって
シルバー ....
草野春心さんの自由詩おすすめリスト(1110)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さびしいこころ- 梅昆布茶自由詩1111-8-26
うつむいて- はるな自由詩4*11-8-26
夕日- 小川 葉自由詩411-8-26
口癖- はるな自由詩311-8-25
血管まみれのアパートに愛はあるのかい- ゆるこ自由詩411-8-25
共に光る- 朧月自由詩211-8-24
動物園- 小川 葉自由詩311-8-24
- はるな自由詩111-8-24
海のスケッチ- あすくれ ...自由詩511-8-24
ふたりで- はるな自由詩111-8-24
すきなことだけ- 竜門勇気自由詩211-8-24
ひこうき(改訂版)- にしなま ...自由詩7*11-8-24
この夜は- はるな自由詩1011-8-24
アサガオ- 草野大悟自由詩4*11-8-23
夏の電車- まんぼう ...自由詩311-8-23
夏の地図- まんぼう ...自由詩311-8-23
わかりやすいうた- 千波 一 ...自由詩4*11-8-22
よるの一時にローソンで- はるな自由詩4*11-8-22
ひとりで- はるな自由詩4*11-8-21
ふるわすように、雨- あぐり自由詩411-8-20
しいている- かんな自由詩7*11-8-20
情事- はるな自由詩9*11-8-20
拭われる- はるな自由詩111-8-20
ひとつ- 小川 葉自由詩711-8-19
翳りゆくヘア- 花形新次自由詩3*11-8-19
曇り空の処方箋- 朧月自由詩211-8-19
それから- はるな自由詩4*11-8-19
らしなく- たもつ自由詩111-8-18
大切な夢- 朧月自由詩111-8-18
シルバー- はるな自由詩5*11-8-18

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