すべてのおすすめ
花束がゆっくりと腐っていく夜に
物事はギターの陰で息を潜めている

ささやかな草原を抜けて出会う泉に
少女は捨てることの悦びをしる

蝶々は旋回する

森は徐々に深くなり
積み上 ....
布団に入った妻が 
すやすやと夢を見る頃 

すでに世を去った
妻の母さんの面影は 
安月給の{ルビ婿=むこ}を祝福しに 
何処か遠い国からやって来る 

机上の花瓶に咲く  
あふ ....
カーブミラーにうつる道が
ふと現実でない方向を示す
そんな気になる夜明け前
労働を始める人と
労働を終えた人がすれ違う

そしてこの道を
ただゆっくりと歩む老人は
人生の終着へと向かっ ....
囁くような
耳元で
部屋を抜けて行く、風の
足踏みの音


甲州街道を過ぎた頃だろうか
君の走る跡を
閉じた瞼の隅で追う


雨の匂いが止まない日にばかり
鈍い痛みを思 ....
 
 
右手の人差し指が
鍵になってしまった
どこの鍵だろう、と
合いそうな鍵穴を探すけれど
鍵の要らない穴しか見つからない
ふと鏡をみると
自分のおでこのあたりに
それらしき穴があ ....
リトマス紙のような自分を
ときに
あきらめる

深呼吸して穴を掘る

王様の耳はロバの耳
王様の耳はロバの耳


あの日以来
つきあうようになったさまざまなものたちと
つきあう ....
 家庭菜園
 借りようね

 肥料は君が
 出してね

 ずるっ
 どうしてあたしだけっ
 とかって
 言いたいのかな

 だったらさ
 僕が死んだあと
 散骨とかしてもらっ ....
いつもの席に君は現れない
私はふらふらと視線を向けながら、
その後ろの後ろの席に着いた

{引用=
・・・は、一つの核となるタンパク質に、一本、あるいは多数のグリコサミノグリカン鎖が結合して ....
髪を切った君に吹く風は

新しい何かを運んだかな

結えないほど短くなった髪が

少しだけ嬉しそうに揺れた気がした
 
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ....
詩を書こう
とびきりの詩を。
読んでくれ
生まれたばかりの子供のように
初めに言があったとは
聖書のお小言として
身にしみてくるのは
お塩の塩味
また聖書が問いかけてくるのは
塩に塩味がなくなれば
どのように塩味をつけようか
塩味と命名したのは
神様の勝手 ....
雨はずるい
ひとつぶは冷たくないのに
大勢でかかって
すっかり冷やしてゆく
いつのまにか
私のカラダは冷え切ってしまった

だから
あなたの存在が
唯一のヨリドコロにおもえて
私は ....
詩で
人に賞賛されたいと思う


それは
誰にとっても叶わぬ願いだろう
行きつけの寿司屋でマグロを食べた
昨日のこと


川べりにもたれて子猫と会話する
歌を歌っていた

 ....
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます

ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの

太陽だって別に悪気はなくてね ....
しんどいねん
あなたがそう言うから
うん って答えた

いいことあったんよ
あなたがそう言うから
うん って答えた

しにたい
あなたがそう言うから
うん って答えた

あなた ....
僕は台所



聞こえる水の音・・・



ほとばしる


ドレミ



床に落ちた瞬間に
奏でる



ファソラシ



消えてゆくときに ....
食欲がなくなったうさぎの糞に異物が混ざっていたのであわてて医者に連れて行った

催花雨降る午後3時
猫が毎日パトロールする学校の裏庭ではメトロノームだけがなっていた

医者は云う
「球体からの指令 ....
震えてからすこし
脱皮をしました
ちいさなかたちになって積もっていく
昨日までのわたしでしたそれは

ずっととどまっているそこにいて
爪を磨いているひとの温度は
ちょうど夜を ....
強がりしかいない国
君と僕もまた例外でなく

弱さなんて
いつのまにか鍛えられる
そうでなければ
前をむくこともできやしないから

だいじょうぶ
そういうことでしかゆるされない
君 ....
ぎゅっぎゅと十本の指で
つくりだすお料理
言葉だってそんな風に
指を丸くするでしょう

にぎった鉛筆
注がれる瞳は
まるで文字になる想いを
食べるようでしょう

夜とそれ以外の時間 ....
二人で海に行ったのは
あれが最初で最後だった

二人で並んで堤防を歩きながら

貴方は地平線を見て
遠いね、と笑い
私は貴方を見て
遠いですね、と笑った

貴方の涙はきっと
この ....
あなたのあしおとに世界は絶望した


    理性が邪魔だ


まっすぐな瞳と誰が決めただろう


    正しさを解体した


手を差し伸べるなら最期までついてきてくれま ....
とろけるような綿菓子だと思っていた


濃厚なコンデンスミルクだと思っていた


綺麗なキラキラのビー玉


真夏のサイダーの炭酸の煌めき


つららから垂れる雫


 ....
小さな薪がいつまでも燃えているような
雑然とした部屋の中で
冷たい風が僕の傍にあった
艶やかな声の為に白墨を幾つも食べた
僕は狼よりも孤独だった

僕の愛の歌はどれだけの人の傍を ....
わたしは生来みなし児であったので
血縁のおそろしさを知らない
また血の繋がりの
ありがたさも知らない
血の糸がもつれからみあい
愛憎きわまる悲喜劇に
みなし児らは失笑するの ....
無口な人は悲しげだ
無口な人はうれしそう

主人公って大抵無口だ
そんなに話さないのにどうして
人をひきつけられるのか
そんな気になる設定は
やっぱりテレビの中にしかない

無口な人 ....
フラットがたくさん並ぶ
その向こうに何が見えるだろう
はるか遠い未知の世界


シャープな雨降る季節には
豊かにきこえるカエルの合唱
楽しくもあり哀しくもあり


過去のおたま ....
{引用=





生きていくのに必要な
自分の命を数えたら、わからない
人に「1」だと教わっても
まだ、わからない
とても汚くつかってしまう


生きていくのに必要な
人 ....
喉のずっとずっと奥から声がきこえる

とてもたのしそうな叫び声に 紙がビリビリに破かれる音がまじって水びだしになったわたしの部屋は金魚が死んでいる

蛇口をひねる
吐きけがでてくる
なにも ....
草野春心さんの自由詩おすすめリスト(1110)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝶々は旋回する- はるな自由詩311-6-19
母の面影_- 服部 剛自由詩511-6-19
世界は眠りから始まった- 朧月自由詩311-6-19
素描- 山中 烏 ...自由詩1*11-6-19
鍵穴- たもつ自由詩1111-6-18
深呼吸して穴を掘る- さかな自由詩311-6-18
- 藪木二郎自由詩2*11-6-18
生物化学- 鳴海自由詩3*11-6-17
新風- 徘徊メガ ...自由詩211-6-17
女の子と歩く- 真山義一 ...自由詩2211-6-17
緑色の看板と私- 番田 自由詩1+11-6-17
はじまりの詩- 中川達矢自由詩2*11-6-16
雨色の部屋- 朧月自由詩111-6-16
ジャパニーズトリッパー- 番田 自由詩211-6-16
私は殻につつまれて眠る- 朧月自由詩411-6-15
いるよ_私- 朧月自由詩411-6-15
ほとばしるドレミ・・・(watering_do_re_mi)- 吉澤 未 ...自由詩111-6-14
球体からの指令- 阿ト理恵自由詩7*11-6-14
脱皮- あぐり自由詩411-6-14
強がりの国- 朧月自由詩111-6-14
文字の船に乗って- 朧月自由詩111-6-13
海の夕暮れ- 鳴海自由詩4*11-6-13
無表情市民- c自由詩1*11-6-13
事勿れ主義- c自由詩1*11-6-13
白亜- 透明な魚自由詩511-6-13
夕暮れの戦慄- シホ.N自由詩211-6-12
無口な人- 朧月自由詩211-6-12
遠い世界- sya自由詩311-6-12
星の家族- 石田 圭 ...自由詩1811-6-12
うすぐらい朝- usoni自由詩4*11-6-12

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