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{ルビ藍玉=あいだま}の光に舞ひし 秋桜
  
     遠き{ルビ海彼=かいひ}の 空に似たれば


















コスモスの異名に大波斯 ....
パレードの喧騒にわかに散ってゆくここから遠いこころを想う



思い出す前のぼくらは幸福で雨雲は必ずしも雨を孕んでいるのだろうか



マタニティブルーできみは海の中ほんと ....
指組みのように身体を絡めゆく 二人で今日の夜空をつくる



ひとつずつ舌でたどれば直列の熱に融かされてゆくビイドロ



「ねえ、君にアイスピック突き立てたらブラックホールができたの ....
肌よりも少し涼しい風が吹き漂う香りは秋の色かな

快晴に晴れた真昼の金木犀せせらぎに似た郷愁を誘う

可愛いね小さく咲いた花びらを集めて香る道端の枝
空の火と唱斬る光ひらめいて水銀の音ひもとくもののふ



糸車投げ与えられる糸車ひとりの冬に燃されゆく夏



亡霊に起こされ散らばる骨を視る未明の標ゆらめく標
 ....
折り返す列車は濡れて雨粒の数の約束待つ河原町


烏丸のホームで制服のリボンを揺らしてあの子は白線を踏む



閉じかけた夏の絵日記直線では描けなかった桂の警鐘



高 ....
日本語の「愛」の曖昧に感謝してゐずまひ正すトモダチのSEX


君の目に浮かぶ[!]のiconを剥ぎ取って記念日に貼りつけて


トモダチの数だけ買ったおみやげのjelly beans ....
気にしてた
傷あとに君
くちびるで
狂おしいほど
愛たしかめて


きっかけを
与えただけの
ずるいひと
生かさぬように
殺さぬように


意気地なし
それでもさらって
 ....
大好きの気持ちのぶんだけすり減った あか、しろ、きいろ、あお、みどり、もも

クレパスのあおで描いてた夢をまたぬりつぶすのも あおいクレパス

咲きほこる わたしの胸の花びらは出来合いなん ....
■ミッドナイト・シャワー■


  ミッドナイト
  月のナイフで切る指に怖いほど、まだ滴るカシス


  甘い、赤
  舐めて
  瞳に翻る
  純情、孤独、叫ぶキラメキ ....
{画像=080822034532.jpg}

夏風邪に


鄙(ヒナ)びし夢みる心地する


見上ぐる天井に思い出あり
君の泣く顔がもっと見たいです ひどく甘くて残酷なきもち

うたうのが使命だなんて誰がいう?伝えたい想いがあるってだけだ

泣き顔がうつくしいね、という君は天使みたいな髪をしている

 ....
蜂蜜と指輪でつくるうたかたに・

                  
                   ・逃げようとする裾つかまえて 


愛しきはすべて冷蔵庫に仕舞う・


 ....
擦り切れた思い出ならばいくらでも 再生 再生 上書きできない

今はもう 懐かしいとか遠いとか 耳をかすめて 波の音から

一度でも あなたと海へ行ったなら 波の合間に溺れていたなら

白 ....
お隣の女子高生は友達ででも他人だからときどき冷たい


十八の夏を迎えて忘れてゆくよ恋したこととか恋したこととか


いい子だねって言われたらうれしいし子ども扱いするなと言 ....
誰がため 戦い忘れた人のため 集う我らは九人の戦鬼
『サイボーグ009』

踏まれても踏まれてもなお逞しく 芽を出し伸びる麦になるんじゃ
『はだしのゲン』

ゴムの様に伸びるカラダとこの野 ....
海色に囲まれてただ、沈んでく羽毛の底に疲れた背中

抜けがらだけ置いていきやがってという人もまた何時か脱いでゆく

午前四時朝になるか夜にとどまるか。待てずなき出すのはだあれ

もう二度と ....
奪われた 赤いかさぶた 剥がされた また血が出ても 見ないフリした

手術した昔の傷に 口づけて 重ねて赤い傷となりたい

白い肌 「触らないで」と割れた声 口づけて消す 蒼い唇


 ....
 
非常ベルなんども押した 標識のない建物とわかっていても




「もう誰も信用するな」と声がして 拒むまぶたに緑、明滅




ほら、もうすぐ出口だよって歓喜して振り向いたと ....
ひいやりと冷たいメロン空に浮き
    悩ましい夜見つめるだけの


物思いシロップの海に漂うか
    救ってみたい桃のかんづめ


ごめんねとパイナップルの輪切りして
    白 ....
青空に舞い散る飛沫きらきらとプールに飛び込む少年の夏

呼んでいる遠い記憶の夏の声駆けて行きたいいつかの森へ

朝顔の花が咲いたよきれいだな笑顔も満開夏の絵日記

水平線の彼方に浮かぶ蜃気 ....
カーテンの隙間がなんだかまぶしくて、ああ、きっと日曜日だからだ


何をするわけでもなくて何がしたいわけでもないから自転車に乗る


交差点ラジオ体操始まった最近子どもが減っていますね ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
自分から 崩れていった さらさらと
灯なんて どうでもいいの

最初から 分かっていたわ 結末は
だから知らない 何も言わない

何度でも 生まれ変われば いいじゃない?
風がそよそよ  ....
ケンカして さよならしたね 意地っ張り
百年経ったら キスしよう

タンスから わたしの写真 眺めては
涙してると おばあちゃんから

一度だけ 空のメイルが 届いたよ
返信しない 返信 ....
荷造りの終わった窓際


目に留まる

私に泣いた朝鳥が飛ぶ
身動きを許してください水底は26時のネオンさえ青


息継ぎを忘れた彼女が電池式だったと知った火曜のメトロ


遺失物届けの欄に書くべきはリセットキーか押す指なのか


「き ....
『 幾千の

  酌み交わし 月 

  ひきかえに

  三々九度の

  今日 この 日 』




『 君 在りき

  この人生を

  愛しむ

  歩 ....
軒並べ 間口狭いが 細長く
敷居積んでは 打水ピシャリ

おもて顔 作り笑顔に はんなりと
高い反物 そろばん弾く

白い頬 真紅の紅が {ルビ艶=なまめ}かし
夕暮れ染めて {ルビ俥= ....
軽く結ぶ靴紐と同じ今日の意味握り締めたくて離してしまう

ベランダのまだ乾かないシャツの袖つまんで頷くその顎の先

三両の電車に揺られあくびする瞬間のあなた私のものかも

玄関をそっと開け ....
北大路京介さんの短歌おすすめリスト(784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花幻- 朱雀短歌2+*08-10-26
今日ここから出て行ったものがやがてデッドエンドの果てからふた ...- 本木はじ ...短歌12+08-10-24
黒点- 石畑由紀 ...短歌16+*08-10-23
金木犀の香り- あきな短歌6*08-10-6
野と月(夜と獣)- 木立 悟短歌308-10-3
「快速特急〜阪急京都線Ⅱ〜」- Rin.短歌26*08-9-21
トモダチモトム- hachico短歌3*08-9-2
意気地なし- じゅじゅ ...短歌208-8-30
クレパス。- 北条未香短歌208-8-30
夏の鋭角- Rin.短歌19*08-8-26
独居寝(ヒトリネ)の詩- beebee短歌5*08-8-23
推定天使。- 北条未香短歌108-8-15
《問》上の句と下の句を線でつないで、短歌を完成させなさい。- hachico短歌308-8-14
そして、また波音- 衿野果歩短歌208-8-11
ふえてゆくこと- 春日短歌508-8-11
誰がために詠む?〜漫画・アニメ・特撮で五七五(第3話)- AKINONA短歌608-8-6
夏日- 唐草フウ短歌6*08-8-4
いつの間に依存した恋- 衿野果歩短歌4*08-8-3
EXIT- 石畑由紀 ...短歌7*08-8-2
フルーツミックス- 石瀬琳々短歌11*08-7-24
少年の夏- 未有花短歌16*08-7-23
サンデイ- アイバ  ...短歌308-7-20
君のかげふみ- Rin.短歌25*08-7-19
血迷う人の- 西日 茜短歌8*08-7-3
ふたつ違い- 西日 茜短歌7*08-6-21
決意- 桜瀬ろろ短歌4*08-6-15
「トーキョーアクアリウム」- Rin.短歌22*08-6-10
今を愛せますように- シュガー ...短歌3*08-6-5
京町拙歌- 西日 茜短歌4+*08-5-6
花瓶の薔薇、玄関の靴、居間の窓、風埃水、明日の自分- 吉原 麻短歌308-4-27

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