すべてのおすすめ
遠浅の君の背中を泳ぎたい
やさしい舌で湿った方まで


放課後の残照/レモン/青い皮膚/
カーテンの船/影を重ねた


片肺で息をしている猫みたい
爪で傷つけあって笑うの
 ....
舌先が絡める熱い銃口の鉄の苦みは血の味に似て


約束の指でいざなうライフリング自我突き破る濡れた弾丸


背徳を縛る鎖の錠を撃つ。ふたつの魂(たま)は逝く果てもなく
交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る

自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側

助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目

怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時



どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って



ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
 
 
 
 
 
 
左目を飛ぶ小さな蝶は、私を影だと呼んだ。光は誰か。
 
 
 
漂いを続ける街灯の欠片は、いつもの空にただ沈んでる。
 
 
 
波打つのは私の足か ....
狂おしく 金木犀の 香る夜
 君との時を 抱きしめながら
愛おしく 切ない想い 溢れ出す
 確かなものは 得られない侭
言われたの 「惚れてるんだね」
 認めるわ 如何しようもなく 馬鹿みたいにね  
悩むのは好きじゃないけど
昔からささいなことで悩んでしまう

秋過ぎてストーブ恋し
蕎麦屋にて コートほすてふ 雨の戸隠

辿りつかば 辿りつかばと吠えている
神に抱かれし君のもとへと
霏々と降る、雨。黝いparanoia不協波紋よ咲かせ憂鬱

信号の点滅さえも響いてる月の爪痕冴え渡る夜

加速度をゆがんだ都会(まち)で確かめて スカイラインへ突き抜け ....
誠実な嘘で騙してあげるから

死ぬまで一緒にいてくれないか
差し上げる

貴方の好きに したらいい

貪ったって 構わないから
緋の蝶を君のみぞ知る胸に彫る無血のいたみ翅広げ咲く

手のなかの諸刃はいつしか時じくの命となりて食らうかなしみ

疼くはばたき連れて生きるというならばわれをともない生きてくれぬか
今だけは恋の歌なぞ聞きたくない

矛盾した想い重ねてしまうから
与え合うものは痛みと欲の痕。左手どうし繋がれていた


口付けて錆びつくほどに探るのは求め合うたび変わる鍵穴


枷を引く。ひとつのふりをしたほうが
軽くなるなら脱げるうすぎ ....
 
烏羽玉の
夜鳴き響(トヨ)む
鈴虫や
飽くまで止むな
沈く我をば
 
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず

人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂

薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく

移り往く 山のもみじの日 ....
宵濡れて 秋月想い鳴く虫の 声ぞ密かに 雲を見あげる 笑うとき「にゃん」と音がするでも君は
ビーグルに似たつぶらな瞳

ネイルサロン行ってきたのと手を返し
ピンクノピックで僕を奏でる
河原町落としたコインを追ううちに逆巻かれてた日曜の波

白線のバリア破って日常が隣で呼吸してる烏丸

かつら、カツラ、桂。わだちの枝に今日も葉が行き交うひとの数だけ茂る


文字盤の ....
秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる

顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音

体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今
帰り道、隣で揺れる長い髪、直視できない君の横顔

何気なく体育の時間に髪の毛を、束ねた君にときめいている

癖毛なの、拗ねる君が愛しくて、天然パーマに今日もドキドキ

いつもより、少しオシ ....
練習中の友待つフリで3組の廊下の前を行ったり来たり

なんでもないはずの水曜が記念日になったらいいなと追いかける君

文化祭あけたらホントに秋が来るそんな気がしていた帰り道

 ....
真夜中に未だ帰り来ぬ君がため
 敷きし布団の寒さ寂しき


桃色に未だ遥けき桜木の
 したたる緑を君と歩まん


夜の湖に照りぬ灯りの瞬きと
 あなたの瞳の星の輝き


夏過ぎ ....
手の内におさまるほどの椀の中赤茶けた汁を泳ぐ鯨よ

飲み込んだ林檎の行方今何処智恵も叡智も遠い我にて

さよならの響きがこだまする校舎白亜の壁は赤く染まれり



{引用=今まで自分が ....
さよならを
告げられずとも
久々に
夢で逢えたら
気が済むつもり
{引用=閉じられた扉を内からノックする
「お願い、誰か、…わたしを見つけて――…!」}


もしも、とか。
ほんとは好きじゃないけれど(アンバランスだ)と影が言うので


あの人に恋し ....
髪をすく仕草で届きそうな月青い温度は抱きしめて知る


スカイタワー高層ビルに隠された月を映せり「ひとりじゃない」と


宇宙には同じ星などないそんなことは昔に確かめ合った
 ....
『月に群雲 花に風』など云へど
変わらぬものに興味はわかぬ


群雲の隙間に覗く恥じらひも
をかしきものと思ひもすらむ


風そよぎ靡く花房ゆらゆらと
遠き故郷へ香り仄かに


 ....
延滞金さえ払えば帰さなくてもいいですか君 レンタルみたいに


したかった 最初で最後のセックスを 春には里に帰る君と


無人駅 待合室に金の沈黙 止めても君は笑うだけだろ


お ....
君はもう忘れたんだろ角にあるセブンイレブンでキスをしたのは


冗談にならない嵐 外に聞き“永遠はない”わかってはいる


「もしもし」とのろい私を罵ってくれるウサギが君ならよかった

 ....
北大路京介さんの短歌おすすめリスト(784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
過呼吸の猫- しろいろ短歌7*07-11-16
響乱花- Rin.短歌1707-11-4
signal- さくらほ短歌11*07-10-31
ドゥカティ- 町田アキ ...短歌2*07-10-29
創書日和「酒」_fiction- 山中 烏 ...短歌6*07-10-26
芳しい夜- ライチ短歌3*07-10-24
惚れたら最期- ライチ短歌2*07-10-23
雑種- 宮市菜央短歌1*07-10-22
■共同作品■SPEED_WAy- Rin.短歌11*07-10-21
プロポーズ- 快晴短歌707-10-20
心臓だってくれてやる- みへき渉短歌307-10-20
タトゥー- Rin.短歌1107-10-18
恋歌- ライチ短歌7*07-10-14
手錠- Rin.短歌8*07-10-13
愁夜- 秋桜短歌1*07-10-11
月の海は凍るのか- プル式短歌5*07-10-10
- プル式短歌2*07-10-10
ネコギタリスト- アイバ  ...短歌307-10-9
快速特急〜阪急京都線〜- Rin.短歌9*07-10-9
秋三首- 宮市菜央短歌5*07-10-5
君の髪- 神音短歌407-10-4
文化祭、あけ- アイバ  ...短歌307-10-3
秋の足音- 宮市菜央短歌6*07-10-3
変換遊び- 亜樹短歌4*07-10-2
夢で逢えたら- かとうゆ ...短歌207-10-2
かくれんぼ_vol.1- 士狼(銀)短歌5*07-10-1
LUNA- Rin.短歌8*07-10-1
魅力- 秋桜短歌2*07-10-1
君、帰郷す- 町田アキ ...短歌8*07-9-28
君ならよかった- 町田アキ ...短歌8*07-9-28

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