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意を決し
送信するも
返事みて
壁 的にする豪速死球
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて
『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた
ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
君の胸で飼われるうさぎになりたいと思う今日から欠けてゆく月
思い出を糸玉にして絡めとる 躓かぬよう掬われぬよう
耳たぶに可憐に小さく花咲かす君の愛するパールホワイト
我の ....
空色のアンブレラだけを携えて田んぼの中を無限に進む
図書館でお勤め始める母さんに「いち早く借りてきてよね 太宰の新刊」
赤い爪とそれが持つ黄ばんだ『人間失格』のコンビをずっとずっと ....
{引用=
いつまでも白でいたいと言ったから、代わりに黒でいようと思った。
熱にうかされて追いかけた影
幸せだったか思い出せない
金平糖を噛み砕く癖・紫煙を燻らせる仕 ....
噴水が零した星屑かき集め君の名の星座夜空に作る
伸び始めた前髪の隙間から見えるきみは幾重にも刻まれている
まっしろなしんしんというねのなかで記憶をこわさずとどめていたい
....
打ちのめす
あなたの言葉聴いている
知らん顔して
咲いてる白梅
悲しいと誰にも言えずにトイレの中 ひとりトイレットペーパーを千切る
ゼロでいいむしろマイナスでもいいよ 大凶の可能性何パーセント?
後れ毛を引っ張り君をつかまえて触れるうなじの柔ら ....
もう少しだからと笑って嘘をつく僕を泣かせられるのは君だけだ
窓から見えてるあの水色は何という名前ですかって君が尋ねた
「窓ガラス割って飛び出してしまえたら」ここからじゃカーテンすら開けない
ほしいのは鋭く研いだ剣よりも手製のやじりで衝くようなキス
唇をあわせたままで手を握り締めても離れてしまう気がする
このキスがオープニングになればいい どうやったってエンディングだか ....
捨てられるものより捨てられないものの方が多いと気付いて泣いた
流れ星 まばたく暇さえ与えない またたく間にぼくらをスルー
きみのこと嫌いになれると思ってたのに目が合うことが えへへ ....
持ち越した 次の夏への思いでは いつまでたっても奇麗なままで
年齢と同じ点数とったテスト
二度とは見ずにヒコーキとなり
花咲く日くるまでさみしくないように
今きみに魔法をかけようか
春風に眠気を催す五時限目
我夢でナポレオンと結婚す
ア ....
夏の森 名前も知らない木の下でキス ぼくらは陸のゴールドフィッシュ
懐かしき結び目ほどき触れてみる あの日の君にも今ならきっと
目をそらし再び合わすその感覚にいつしかとりつかれそう ....
冬枯れの
枝の指より
こぼれ見る
白い半月
心 温め
目に見えるものには私が見えている 見えないものに見られていたい
夢の中で君が泣きやまないことを遅刻の言い訳にした月曜日
大吉の籤に埋もれて死んでみる あ なん だやっぱり生 ....
浅ましい魚に餌を
やるように君は俺に
言葉を与える
ひもじさで己の足を喰ふ蛸を真似て己の爪を食む夜
霊長類以外は死なねばできません死んださかなの目といふものは
二枚貝裏と表は同じ顔見習いなさひ二枚舌の君
一〇五円で買える二匹の命かな二 ....
「大丈夫。」
そう言ったのは君のためだと、そう自分に言い聞かせた。
「大丈夫。」
返す言葉はこれ以外に無いというほど繰り返した。
「大丈夫。」
表情筋を酷使して営業ス ....
落ち葉炊きこの子の頬も紅くなる重なる衣一つ我が手に
紅葉を川面に移す澄んだ水雨音聞いて山は隠れて
聞こえてる耳元囁くあの晩は重なる気持ちずれる今なお
寂しさを感じるそ ....
白空のヒビは街路樹の冷たい手 聞け言の葉の声をココロで
外套の襟をかすめる単音のグロリア今宵は木枯らしのイヴ
今年もまた
やってきたんだ、
クリスマス
何をお願い
しようかなぁ??
そうだなあ
君にいてほしい
去年と同じ
何もいらないよ
隣に君が
いてくれたなら
彼女と僕が
....
何気なく「おはよう」なんて言わないで声が震えてオーバーリアクション
初デート肩を並べて歩いてもあなたの歩幅は速度オーバー
長電話疲れてるんならやめればとオーバーオールのあのこが唄う
....
西暦の未来分だけ過呼吸になるというなら(青い背中は、)
「ぼくという、きみというのも青までね」イヤフォン越しにゆらぐ終着
平坦な青にまみれる朝を見たあなたの声にふれてはさめる
....
コガラシがまた波たてる
小さい僕
夜空の水槽木の葉泳いだ
東京に行けばゴジラが出るんだと本気で恐れた幼かりし日
『ゴジラ』
いつだって引き出しだけは片付けて青い頭の「誰か」を待って
『ドラえもん』
コロッケをお昼休みに食べながら睡眠不足の瞳 ....
堕ちてくか
あがっていくか
本人しだい
だけど
あなたを
たすけたくて
夕影がひたひた伸びて心ぼそい
手の鳴るほうへ手の鳴る{ルビ方=かた}へ
最後まで残るこわさに二人して
遊びなかばで遁げるたそがれ
終わらない遊戯にも似る夕暮は
....
日々過ぎて無言の声の荒れ様に{ルビ正常=まとも}なものの異常さを知る
つながりは有るのに無いも同じことそのままでいるひとりしている
咆哮の色もかたちも変 ....
「ブリザード」
梢吠え闇の怒りと共鳴し生を償う旅路震わす
零℃切るなみだ氷雨が張り詰めた世界の銀を裂くデリュージョン
ブリザード膝つき見上げる万華鏡身を刺す寒もい ....
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