すべてのおすすめ
わたくしの存在価値はなんだらう取れた銀歯に問ひかけてみる 顔文字と にらめっこする 昼下がり
思わぬメール ほくそ笑む我
踏み出せず 躊躇する君の背中を{ルビ戦=そよ}がす 小粋な潮風 今月のソープオペラ楽しみにハヤシライスの鍋かき混ぜる


道の向かうからトボけた顔の男現れて胡散臭ひ奴めと花火投げつけられる


プランテーションの無意味さ知るや否や彼は農園に火を放つた
 ....
秋風に

どうしてか白き花咲く蕎麦の花食料になる花は素朴だ

萩の花庭に散りいてゆうこくの秋風が吹き妻と帰宅す

ローマ書を書き写しつつ楽しみて次は更級日記写さむ

未来には何が待つか ....
五七五で開く小指は守れない約束に似て 一字字あまり

七七で括る言葉が見当たらず 無言のままで永久のさよなら
透明で桜色した小さな瓶に針をいっぱい詰めて、あげます



小指だけ繋いでいたから小指だけもがれる程度でさよならできた



君に言う言葉を見つけるためだけに笑点メンバー召集しよう
 ....
落ち込んでいる日のことをフルーチェの何味なのかで例えてほしい

活動家未遂の人が集まって世界平和も風任せです

この空はドラえもんでも作れない そんな五月の昼下がりです

リボンから風 ....
涙なみだ花のつぼみを押し抱きながれるままの失語の春の


ほしいまま虚空をすべる鳥にこそつばさに適う言葉も持たず


指さきを染める苺のいじらしさキスするほどのかわいい夢を


見残 ....
松江を訪ねて 

黒白にくっきり浮かぶ松江城曇り空にはすっくと立てり

訪れしハーンの家に蛙すみ涼しき風が吹きいたりけり

掘割の舟に揺られて風涼し宍道湖よりの水たたう川

掘割の路の ....
沈黙で迎える我に君もまた沈黙で返す風の音揺れる 僕はまだひとりぼっちを探してる夕暮れ帰る道の途中で

一番星ジャングルジムのてっぺんで見上げた空はなんて大きい

懐かしいあの日のメロディくちずさむ二人の影が夕日に揺れて

黄昏はいつでも ....
箸置きに次元をかえて架ける橋 転がる二本の非常階段




きみの手のあやとりの糸たぐり寄せ真水に飛び込む指を絡めて




爪先もまなこも縦に尖らせて剥がす鍵盤しろいとこから
 ....
九時前に坂本を出発曇りいて肌寒し厚着しており

年末の風さえ吹かぬ午後の道一つ越え京都へ行かむ

空腹を覚えつ辺りうかかがいて店などさがし並木道ゆく

曇り空車は多しわが心中これからのこと ....
「大丈夫?」

尋ねてしまう

ディスプレイ


我に返って

星空をみる
生きる事イコールそれは痛む事ひとりぼっちで苦しむ事だ やわらかく のぼせる野菜 溶ける夢
お腹に優し 心煮込んで

ぷくぷくと 泡風呂つかり 満天の
星降る夜は 澄みきった蒼

湯けむりの 向こうに見える シルエット
見つめているの 鑑みて ....
さよならの 帰りぎわまで一緒だね
分かれ道さゑ なければいいのに

近いのに 果てなく遠い君の距離
手さゑ繋げぬ 透きとおる白

寒空に 冴えた月が凍てついて
 ....
ゆるやかな好きに支配された部屋で夜が明けるまでジェンガをしよう

伝えてはいけないことに無邪気さを添える あなたのとなりは黄色

真顔にはならない感情は見せないあなたに恋を強要しない
 ....
とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている


頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草


内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う


 ....
あんなことこんなこととかあったねと笑いたいけどまだ無理かもね


つい先日わかったことだ板チョコは二人で分けたほうがおいしい


日曜はカレーの日って決まってて玉ねぎ相手に痛み分け ....
この空を 君は自由に 飛んだから だから鳥はね 泣いたりしない



悲しみは もうたくさんだと 花は言う 僕は自分に 水をあげた



いつまでも 帰らぬ温もり 待っている 隅で眠る ....
 淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る



 凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して



 性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
とまどったかたつむりたち目の前に信号がまだ青にならない

くちびるの荒れぐあいさえ忘れてる降り叩く雨呼吸の中に

いたむのは見とれすぎた胃ぶくろで蒼ざめるのはあなたの番だ

以上を持ち ....
肩書きは「青い新宿回遊魚」まだあのひとはいますかここに





膝を抱き「東京事変」聴いていた人恋しくてベゴニアを買う



束縛を嫌いみずから糸切れば動けなくな ....
北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ ただ横に 在らせる冷たい 我が子ども 今問ふコレは heかitか

昨日死に 迎えた朝の 日差し見て 今問ふ世界の 変化の色を

人の生む ゴミ喰ふ烏を喰ふ野良猫 今問ふ流れる血は誰のもの
 ....
横断歩道の黒白正しく踏み分けていくように押す部屋番号「206」


無機質なふりして並ぶ玄関のドアは夜まで熱が抜けない


ココナツの洒落た香りが悔しくて窓に3ミリ隙間を作る

 ....
虹色のしゃぼんの中にうずくまり うたかたたちの秒針を聞く
北大路京介さんの短歌おすすめリスト(784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたくしといふ存在- 冬野 凪短歌2*11-9-27
顔文字- あやとり短歌511-9-26
やさしさ- subaru★短歌12*11-9-24
地獄の黙示録- 冬野 凪短歌4*11-9-20
秋風に- 生田 稔短歌7*11-9-12
矛盾なく日々に寄りそう_ウソホント_哀れなだけの相思相愛- 村上 和短歌311-7-5
桜色の小瓶に詰めて貴方に- 高島津諦短歌2*11-6-19
落ちこぼれロケット- きらく短歌611-6-16
失語の春- 石瀬琳々短歌8*11-6-9
松江を訪ねて- 生田 稔短歌1*11-6-2
- 由志キョ ...短歌311-5-10
黄昏遊戯Ⅲ- 未有花短歌9*11-2-3
非常事態- 佐藤真夏短歌6*11-1-23
ドライブ旅行- 生田 稔短歌511-1-2
習作- 短歌111-1-1
ひとりでできるもん- TAT短歌6*10-12-13
ポトフ- 西日 茜短歌310-12-4
あなたにあゑえてよかった- 西日 茜短歌4*10-11-21
ジェンガ- 田中まし ...短歌210-11-7
新しい日- 苅田由枝短歌12*10-9-19
土曜日はひとりで梅酒- 苅田由枝短歌9*10-9-11
自由に- ミツバチ短歌13*10-7-29
雪月花_- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-7-27
うう- 唐草フウ短歌10*10-6-21
東京哀歌- Rin.短歌2410-6-15
京都慕歌- Rin.短歌28*10-5-28
四月- ことり ...短歌13*10-4-13
今問ふ、- 一酸化炭 ...短歌3*10-2-23
下手なキス、して。- Rin.短歌1410-2-13
うたかた- ことり ...短歌310-2-6

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