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{ルビ藍玉=あいだま}の光に舞ひし 秋桜
遠き{ルビ海彼=かいひ}の 空に似たれば
コスモスの異名に大波斯 ....
水も{ルビ狭=せ}に 現当眺め {ルビ花筏=はないかだ}
往く時さえも ただほひろかに
わくらばに 行き逢ふ道も ....
母と{ルビ娘=こ}の
思い出まぜて
ちらし寿司
仕上げにかける
古雛の謎
子供の頃、飾っていた雛人形の指が折れてしまい、結局誰が折ったのかは今もわから ....
――{注三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい=高杉晋作が作った都々逸}――
寝物語の睦言に
誰がうとたか{ルビ漫歌=そぞろうた}
熊野の{ルビ牛王=ごおう}を裏返し
....
後れ毛 梳くうて そっぽ向き
微かに震える伏せ睫毛
「辛くはないの?」と、宵の月
若やる胸に絡ませた
好きと嫌いの綴れ織り
先夜の淵に咲く花を
見ては見ぬふり ....