量子と猫と鬼子母神
佐々宝砂

シュレーディンガーの仔猫たちは
母を捜して彷徨っていた、
小雪ふる池のほとり、
量子の石榴をもとめる彼女は、
仔猫たちをみつけるたび貪った、

死ね、
さもなくば生きろ。


自由詩 量子と猫と鬼子母神 Copyright 佐々宝砂 2006-01-13 19:06:19
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