ぽえむ君−短冊−
ぽえむ君
ぼくは詩人
自分を願うことよりも
他人を願う願いこそ
自分への願い
今日もまた
朝の散歩をしていると
短冊に出会いました
神社の境内の中に
堂々と祭られた太く大きな竹の枝に
1枚の紙が紐で結ばれていました
時季外れの七夕かと思わせる
その短冊には
ひたすらに 天に向いて 伸ぶ竹の
心もままに 育てわが子よ
しっかりとくくりつけられたその願いは
竹とともに空へと向かうのだろう
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
自由詩
ぽえむ君−短冊−
Copyright
ぽえむ君
2006-05-01 00:55:23