*ちまき*
かおる



寄りかかった柱の
  きずあとを指でなぞる

地面すれすれまで
  しおたれた こいの
    恨めしげな ギョロ目
      ソヨともなびかず

すみきった あおは
  キラキラと反射し
    たかく たかくと
      ささやいていく

ひんやりとした 濡れ縁を
  恋しくおもう


自由詩 *ちまき* Copyright かおる 2006-05-01 08:04:16
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