ぽえむ君−緑風−
ぽえむ君
ぼくは詩人
見えないものが見えるとき
それは美への認識
今日もまた
朝の散歩をしていると
風車に出会いました
無下に野原に落ちていたので
手ですくい上げて
風の吹く方向へ
くるくる からから
命を吹き返したように
回りはじめました
和紙で作られたその羽は
力強く
からから からから
気持ちのいい声
からから からから
元気な声
ぼくへの恩返しなのだろうか
若葉から漂う風を
頬に
そして顔いっぱいに
送ってくれました
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい