ぽえむ君−緑風−
ぽえむ君

ぼくは詩人

見えないものが見えるとき
それは美への認識

今日もまた

朝の散歩をしていると
風車に出会いました

無下に野原に落ちていたので
手ですくい上げて
風の吹く方向へ

くるくる からから

命を吹き返したように
回りはじめました

和紙で作られたその羽は
力強く

からから からから

気持ちのいい声

からから からから

元気な声

ぼくへの恩返しなのだろうか
若葉から漂う風を
頬に
そして顔いっぱいに
送ってくれました

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−緑風− Copyright ぽえむ君 2006-04-28 23:58:45
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