あなたの居る場所
LEO

まだ、透明でありたい
と願う
それでも底は見えない
私にも

小さな器に
海を夢見る私は
包まれているのか
包んでいるのか

穏やかな声
温かな手
優しい目

 その名を叫べずに

二重にも三重にも
その唇から
言葉の雨は
止まないで欲しい

 乾くことを恐れ

あふれても
幾筋かの
滴となって
両手を伝い再び

 潤すものとして

空が見たい
風に触れたい
雨になりたい

雨で震える肌が
音色を奏でる
その名を抱いたまま

 いつかは海





自由詩 あなたの居る場所 Copyright LEO 2006-04-27 00:35:59
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