ぽえむ君−春花−
ぽえむ君

ぼくは詩人

詩であれ絵画であれ写真であれ
題材を探すのではなく
題材の中に入るものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
春の花々に出会いました

水田にそばでは
レンゲ草の
白と赤がやさしくぼくを迎え

シロツメ草は
シャボン玉のように飛びまわり

ヒメオドリコ草も
紫の頭で自分を知らせ

奥ではノゲシの花が
黄色くささやいている

少し歩いただけでも
まぶしいくらいの黄色を放つカタバミ

ほかの草にからまりながらも
淡いピンクを奏でるカラスノエンドウ

足元をみればオオバコにも気がつく

それらはまさに春の色

春をすべて集めたこの風景にとって
どの言葉も通用しない

ぼくはただその題材の中にいる

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−春花− Copyright ぽえむ君 2006-04-29 23:35:12
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