ぽえむ君−詩人−
ぽえむ君

ぼくはカエル

ふだんは道ばたでひなたぼっこ
からだが乾いたら水の中へ
のんきな生活

今日もまた

朝の散歩をしていると
シジンとやらに出会いました

シジン?
ぼくにはなんのことだか
さっぱりわからない

そもそも
2本の足だけで立っているのは
見ていて不安な気持ちにさせる

ぼくのことをじっと見つめて
薄気味悪い
実にふゆかいな生き物だ

ぼくの心が暗くなる
せっかく美しい気持ちを
感じ続けていたいのに

シジンに向かって

 お前にきれいなものを
 表現できるのかい

とゲコッと聞いてみる

シジンは何も返事もなく
地面についていない2本の前足を
なにやらせわしく動かしているだけ

つまらないので
川の中で泳ぐとするか

カエルに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない日を作りたい


自由詩 ぽえむ君−詩人− Copyright ぽえむ君 2006-04-27 00:30:29
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