すべてのおすすめ
風に焼かれたひかりが、しわがれた午後を蔽い、
燦燦と隆起する曲線から彫りだされる、
涼やかな乾いた空は、
純情な顔をした新世紀の趨勢を、見せ付けている。
その顔をかしげた瞳孔の庭園のなかには、 ....
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわってしまうのだ
命と言うたった一枚の切符を
御旗に掲げて一生懸命生きている
それが当たり前

死という地雷が
どこに埋められているかは
神のみぞ知るところでしょう

すると今だって
戦国時代と言 ....
終りのない雨が降り続く若い群島の
決して更新されない、
カレンダーに刻まれた記念日が忘れられる夜、
過去を映さない鏡のなかの燃え立つ暗闇を、
瞑目する叙事が、鈍い輝きを浮き立たせている。

 ....
きのうはどうだった?

きのうは
こうだった

そう
だね
そう

もう

よそう
こういうの

だから
こういうの

なんてか
だって
つかれんじゃん

み ....
いつか遠い日に出会う音
誰かの死んだ鍵の
大理石に落ちる音
すでに決せられた、今

・・・を巡りあいと呼ぶのなら
遠すぎて忘れてしまうほど
遠い日の約束を、

   型録に載ってる幸 ....
産毛で遊ぶ風たちが
夕やけを運んできた

まあるいまるいお日さまが
ほらもう
かざした両の手の平より
大きくなって
静かに燃える今
スローモーションで私を染める

通り抜けてゆく風 ....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
真夜中に
しろくまくんを食べました
しろくまくんは
練乳アイス
凍ったパインものってます
凍ったみかんものってます

真夜中
食べたしろくまくんで
すっかり身体が冷えました
ただ
 ....
ぼくは詩を書きたい

熱意に必要なものは
冷めた頭脳である

今日もまた

朝の散歩をしていると
経済学者に出会いました

彼はいつも悩む
 なぜこの場所は道なのか

 どう ....
初めて乗った回転木馬
ぱかぱか蹄の音がして
先導の
バイクの背中
追いかける

走る背中に足音が
ピタピタ吸い付き
ゆっくりと
追いついて
這い上がるその先に
丸い頭が乗っかって ....
砂浜で小さな砂山が削られている
誰かの作った小さなでっぱりだ
波は届いたり
届かなかったり
白かったり黒かったりしながら
砂を暗い海に流そうとする
流れていく流れていく
泡のような名残に ....
すべてのたましいが
リンになって
夜を燃える

海は
黒く世界を閉じて
ちゃぽん
何処かで魚が跳ねる


泳げないから
たぶん沈んじゃいます
ずぶずぶ、って

そういって ....
この子 大きや


まろき頬を
背なにのせて
まどろむ 吾が子


金魚の べべ着て
へご帯
締めて



から ん  ころ ん

赤い つまさき
鼻緒で
すれて
 ....
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は

その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に

 ....
今日死んだ太陽の
お仕着せな光を反転させて
月が夜を奪う偽物の夜
太陽を復活させる呪文
水晶を微電流で虐めて
僕たちも一緒に
ふるえる

  言葉が聞きたかった
  なのに
  誰 ....
の丘に
咲いたダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの蹄鉄の
隠された場所の

の丘に
びっしりと生えそろう数億のダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの
暴かれた場所の

の丘
 ....
好きだと言った僕に
君が恥ずかしそうにうなずいた
門限を気にしながらのはじめてのデート
なかなか さよならと言えやしなかった
沈む夕日があい色の空を薔薇色に変え
見つめる君の頬も染まっていっ ....
因果応報ってあるでしょ。
アタシの今の姿が前世の報いだとしたら
アタシの前世はきっと絶世の美女だったにちがいない
で、寄って来る数多のオトコを食いものにして
ずいぶん泣かせたんだろうな ....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
あぁわたし

うっかりしてました
あなたを好きになってしまいました

うっかりしてました
あなたに愛を打ち明けてしまいました

うっかりしてました
あなたのキスを鵜呑みにしてしまいま ....
生きながら魂となり
死してなお人を愛する

その心は
千年の時を超えて
今も誰かの命に宿る

今宵も
妖しく燃え立つは
情念の炎の
ふたつ みっつ
今夜 私には 
逢いにゆく人がいない 

孤独な夜の散歩者は
アスファルトに響く雨唄と 
ビニール傘に滴る雨垂れの 
二重奏に身を浸しながら 
果て無い雨の夜道を{ルビ彷徨=さまよ}う  ....
ぼくは詩を書きたい

自然がもたらす恵は
人にとって心の糧

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏に出会いました

川に沿って続く草花の帯

その中で風が遊びまわる
草を生 ....
衝動買いしたあたらしい
さくら色のミュールは
今日もぽつねんとお留守番
靴箱で雨音を聞いている

いつものズックを取り出して
水たまりもひとっとび
バスぎりぎりまで朝寝坊

 ....
朝の空気の
光に濡れた
清々しい香気に、
私の五感はしとしとと沈み{ルビ水面=みなも}をみあげる重く熟した金属の愁い。

空間をよぎる
不透明な視線は、
無知な陽炎となってさえずり虚空を ....
岬の先の夕暮れ
小さな星を示して
十光年離れているから
あれは十年前の光だ
と、言う君は
教科書のようだ

でも今見えている星は
そのまま今
の、{ルビ一番星=シリウス}

足摺 ....
ぼくは詩を書きたい

何も気にしないことに
気になるものである

今日もまた

朝の散歩をしていると
ネコに出会いました

目が合うなり
さっと距離をおかれてしまった

嫌わ ....
私の中で水銀が蒸発していくようだ
体温で沸騰して犯されていく肺だ

今日も湿原は私以外のものでできている
鷺の仲間が冷たい水面で啼くのも
空を刺す枯れ草が雲に巻かれるのも
ふいに思い出すキ ....
マスカルポーネ
白馬にココアをかけたのはわたしです
王子さまにココアをかけたのも
そういえばわたし わたしです

ニアミスティラミス ひきずります

思ってもみない事態発生

したた ....
阿麻さんの自由詩おすすめリスト(1003)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夏の航海- 前田ふむ ...自由詩12*06-6-3
存在しない鏡- 塔野夏子自由詩12*06-6-3
*今も*- かおる自由詩9*06-6-3
遅れてきた青年- 前田ふむ ...自由詩10*06-6-3
おはよう- よーかん自由詩3*06-6-3
邂逅(或いはエフィメラ)- たりぽん ...自由詩10*06-6-3
自画自賛- さくらほ自由詩7*06-6-2
エフィメラ(或いは邂逅)- 恋月 ぴ ...自由詩27*06-6-1
しろくまくん- umineko自由詩5*06-5-31
ぽえむ君−微分−- ぽえむ君自由詩6*06-5-31
回転木馬- あおば自由詩5*06-5-31
流砂、風ではなく波に- たりぽん ...自由詩1006-5-30
Horizon- umineko自由詩14*06-5-30
この子_大きや- まほし自由詩10*06-5-30
夕顔- 落合朱美自由詩31*06-5-29
矢文、我に放て- たりぽん ...自由詩12*06-5-29
の丘- ふるる自由詩33+*06-5-29
*僕たちは声を殺して手をつなぐ*- かおる自由詩10*06-5-28
末に摘まれし花- 落合朱美自由詩14*06-5-28
E_minor_7th(きざし)- 恋月 ぴ ...自由詩45*06-5-27
うっかりしてました- アサリナ自由詩6*06-5-27
もののけ- 落合朱美自由詩14*06-5-26
夜の散歩者_〜_反射鏡を探して_〜- 服部 剛自由詩24*06-5-26
ぽえむ君−夏風−- ぽえむ君自由詩9*06-5-26
*あたらしい武器*- かおる自由詩10*06-5-26
透過- こしごえ自由詩19*06-5-26
星よ、ほしよ- たりぽん ...自由詩1306-5-25
ぽえむ君−癒心−- ぽえむ君自由詩7*06-5-25
おまえらでできている!- たりぽん ...自由詩8*06-5-25
ニアミスティラミス- アサリナ自由詩2*06-5-24

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