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凍てる指よ
  松井の骨折のように外野は
  草が深い
  ぼくの夕陽から伸びる野の球。
  眼球のようにやわらかいものが骨折している
  ぼくのさみしい眼球譚が
  そうして麦笛に ....
雨の

始めの

ひと粒

ふた粒


私だけに
与えられた
もののように
この頬を濡らす

あなたの指先に
近い温度で
色とりどりの花片の散り敷かれた舗道は
華やかな体面をたもちながら
苛立ちを隠しきれずに風を待つ

永遠に灰色であることはささやかな安穏
たとえ幾千もの足に踏み入られても

艶麗である ....
息を吸って
息を吐く
そんな簡単なことが
あなたは
出来ない

笑いあう
謝る
手を振る
おじぎする

そんな
簡単なこと

(わしの仲間は
(戦争で
(みんな死んだ
 ....
詩人はロマンチストでなくてはならない

詩人は飢えているのが良い

詩人は孤高を貫くべきかもしれない

詩人は言葉に剣を隠し持っている

詩人は無口だけど饒舌な筆力が必要である
 ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
ぼくは詩人

自分の中にいる自分を
表現することが
どんなことよりも
難しいのかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
詩人に出会いました

 ぼくは詩人

 詩 ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった

    時計は無慈悲に
    時を奪っていく装置
    刻んで ....
抱き合うことで
すくわれるたましいの
とおく
海を泣いて

あなたが翔けていく
わたしもはしる
とおく
たましいの

秘密の場所
わたしは
自由だった
わたしとして

ほ ....
君のおもかげを
他の人に探してしまうのを
やめようと思って。

やめよう、やめようと思いながら
そう意識すると
なおさらまとわりついて。

疲れてしまった
人と会うのは。

今日 ....
うっとうしい毎日
何もしたくなくって
喧噪の中で友達の声が
頭上を漫然と通過していく

雨が降っているのを見るのが好き
出かけたくない理由が
優しく降り込めてくれるようで

 ....
ぼくは詩人

気持ちのよい日は
あいさつから始まる

今日もまた

朝の散歩をしていると
鳥たちに出会いました

数羽の雀は朝ごはんを探しに
地面に下りて
みんなにごあいさつ
 ....
鉢植えの花が咲いていた
色とりどりの花々が咲いていた
しかし どいつもこいつも嘘っぱちに思えて
可憐な花びらをえいっとばかりにつねってやった
花の香りに誘われて蜜蜂が飛んできた
蜜蜂が耳の周 ....
本を捨て風を追え
光の鉄筆を持ち
刻むがいい
化石となり残る言葉を
考古学者が
その意味を追うだろう

ノートを捨て雨を打て
声にならない慟哭を
写すがいい
降り積 ....
ぼくは詩人

何かを理解したり習得してこそ
過去になる

今日もまた

朝の散歩をしていると
少女に出会いました

自分の知らない花の名前を
図鑑で調べる
彼女は現在に夢中
 ....
風が吹き抜ける
うたから零れる水滴に
滲んだかなしみを知る

きみを包む町から
初夏の気配を纏って訪れたうたは
インクの匂いをさせながら
紙を静かに滑り落ちて
こころの中に海を創る
 ....
失踪する雑踏――葬られてゆく錯綜する都会の鼓動が
不整脈を晒している。
失踪する現実――訪れるものは、立ち上がらない
睦言の形骸だろうか。
黒い朝焼けを掴み取るまなざしは、
凍りつく陶酔の血 ....
ぼくは詩人

共鳴は同情以上に
心に広がる

今日もまた

朝の散歩をしていると
不思議な玉に出会いました

野球のボールかと思う
大きさと白さ

やわらかい布でつくられた
 ....
見えない風で
街を満たしていく
それは流される疑似餌
のようなものではなく
濁流の中で耐える小石にも似て
揺らいで見えるのは
まぶたの裏の潤みの中で
抗う魚の影か

   立体駐車場 ....
ちょっと熱っぽいかな
連休明けで仕事立て込んでたっけ
明日休めないや
また雨だ

ねぇ、るぅるぅ

雨って
風邪を引いてないか
寝込んでいないか
ちゃんと食べてるだろうかと
心配 ....
ひとでなしになって とことん堕ちてみたい
いちばん底の どん底の 暗いところから
じぶんがまだ ひとだったころに見ていた
透き通った景色を 見上げてみたい
ひとでなしでさえなくなる そのときま ....
ぼくは詩人

大胆にも謙虚さがあれば
それはそれで
その変化は大きくなる

今日もまた

朝の散歩をしていると
卯の花に出会いました

ここにも夏の訪れ

5枚の花びらを重ね ....
ハナミズキが総苞に
厳しかった冬の名残を残すように
ひとのことばの端々には
生きてきた人生の痕跡を引き摺って


それは醜さの現われでもあり
それはしがらみのようでもある


引き ....
静寂の水面に一石を投ずれば
波紋がゆらり、影が波立つ
月もまた冷ややかな横顔を
一層歪めて泣き笑いする

この橋の名を面影橋と人は呼ぶ
月明かりの下で我が影を
水面に映せば見えるとい ....
恋は落下するものだ
突然上から落ちてくる
だからって
見上げてばかりじゃ首も疲れる
受け取れても
恋は落下するものだ
やがて手からぽんぽろりん
やがて目からぽんぽろりん

恋と一緒 ....
ぼくは詩人

自然がすべての自然と
つながっているように
人の心もすべての人と
つながっている

今日もまた

朝の散歩をしていると
藤の花に出会いました

野生に生えたその花 ....
ある五月
限りある少女の果樹園は
体中で太陽を吸い
体中で緑を吐きました


太陽へ、よりも、体へ
そう、太陽を忘れたときに最も太陽由来になる体へ、体へ、
の感嘆が ....
このアドレスで
いつか伝えられる

あのね

サザナミが夏の陽射しで
溶けてしまったあと
透きとおった携帯を片手に
最近気になる病気は あれ、なんだっけ。
思い出せない病気です

誰から聞いたのか誰に言ったのか
思い出そうとすると肝心なとこがやっぱりモザイク

ちょ、待って。あーちくしょう

髪に熱 ....
{引用=小鳥のあおいへ}



君の目の
レモンのかおりするかたちで青い輪にふちどられた高く清んでいる空

少女だった
君は、
妻になり
母になり
私の恋人でもあって
今日、{ ....
阿麻さんの自由詩おすすめリスト(1003)
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