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風の声が聴きたかった 

新緑の並木道の向こうでは、
アスファルトに杖を落とした老人が{ルビ蹲=うずくま}っていた 

僕は見ていたに違いない、
何故彼がそうしていたのか一部始終を ....
遅い春が さらに足踏みをして
私たちの日曜日は
台無しになってしまったけど

公園からの帰り道
陽当たりのいい住宅街の一角で
うっすらとつぼみの綻んだ
可憐な桜を見つけた

ブロ ....
叩く
ひとを叩く


大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く


大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く


可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く

 ....
久しぶりに良く晴れた朝
緩やかなカーブを描く坂道をゆく

気がつけば
坂の中腹あたりだろうか

どれくらい来たのだろう
振り返った後に
始まりはもう見えない
けれど確かな軌跡

 ....
飛砂を焼こうと
たどり着く海岸で
瞼を閉じたときに
ひらく{ルビ瞳=アイリス}

   あかいのは
   すべてが染まる音で
   あなたとの間には
   愛以外のなにかが潜んでいた
 ....
ちわちわ
きみの髪は
自由な方角に
くるくる跳ねていて

すべての
春の出来事を
指差すような軽やかさ

PARCOに
君の春が咲く
パステルのロゴさえ
君の一部で

でさ ....
夕焼けに
うす紫に染まった
ほほにひとすじ
熱いものが流れて
小さな手のひらで顔をおおう
影が淡く
暗い血潮へ暮れてゆき

無器用な翼の
色調不明する鳴き声が、
空ろに響く
指の ....
ぼくは詩人

なぴく風も風
吹き荒れる風もまた風

今日もまた

朝の散歩をしていると
紙飛行機に出会いました

とても小さな紙飛行機が
いくつもいくつも
草むらの中に落ちてい ....
絶叫する空
描かれている発光する夕暮れの子宮の瞬き。
手を振る少女は、
鮮血の銀河を潤すために海で水浴をする。
薄紅色の尾びれが、激しく水面を叩いて、
青いページは、下半身から、少しずつ、
 ....
ぼくは詩人

時とともに季節は巡り
巡るとともに
季節は移り過ぎていく

今日もまた

朝の散歩をしていると
カレンダーに出会いました

1年を1枚に紙に集約したもの
それを眺 ....
知っているのに

知らない振りをする優しさや

わからないのに

解った振りをする優しさより

弱肉強食の今日

千尋の谷に突き落とすような

ライオンの優しさが

欲 ....
ぼくは詩人

当然に気がつくきっかけは
ほんの些細な偶然である

今日もまた

朝の散歩をしていると
お地蔵さんに出会いました

顔はやさしく笑っている
出会った人にそっと
話 ....
                       

子供がなにかを書いていると
先生がノートを取り上げて
大きな声で読み上げるので
水たまりの中には
どんな優しさも隠れられないよ

放課 ....
ぼくは詩人

何を求めるわけでもないが
求める何かがある

今日もまた

朝の散歩をしていると
石段に出会いました

おもむろにのぼってみる
苔むした両脇はその歴史を感じ

 ....
  
 
      沈んだまま明日のこない
      深海に揺れる一群れの
      長い、深い闇

地縛された肉体の
閉じる奥の扉
なにかのなまえで封じられ
こたえを閉じこめ ....
ぼくは詩人

花が野に咲く輝きならば
詩は心に咲く煌き

今日もまた

朝の散歩をしていると
タンポポに出会いました

黄色く咲くタンポポ

花びらがたくさん集まって
1つの ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉

それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと 
ことりは さえず ....
ぼくは詩人

立派なことを考えることよりも
ほんのちょっとの行動が
大成を生むものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
泉に出会いました

底から湧き出る小さな命
 ....
あなたに「俺を愛せ!」といわれても
愛することのできないわたしです
あなたの冷たい仕打ちのおかげで
路傍の露と消えた二百十万の御霊を思えば
どうしても愛することはできません


市谷で散 ....
ぼくは詩人

新しい形というのは
古いものの中から
発見されるものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
1冊の詩集に出会いました

まさに散歩の
そして詩人の先人 ....
なまぬるく
なまめかしい
春の夜風の底 へ
わたしは
指を溜める

纏わりつくのは
すこしはなれたところでざわめく
緑と水の匂い
だろうか

やがて下弦の月がのぼって
ちいさな ....
ぼくは詩人

言葉をつなげたものは
単純な言葉の和ではなく
積や累乗に拡大する

今日もまた

朝の散歩をしていると
フラスコに出会いました

丸底フラスコ

物質と物質を混 ....
ベッドに横たわるキキの傍らに
典雅とまどろむ猫
誰しもあなたを思う背後で
してやったりと微笑む あなた


乳白色の柔肌は滑るように
見つめるものを誘い
乳白色の眼差しは射るように
 ....
たえず流れゆく虚飾で彩られた十字路たちの、
過去の足音が、夜明けのしじまを、
気まずそうに囁いている。
燃え上がる水仙の咲き誇る彼岸は、
すでに、水底の夢の中に葬ってある。
落下する時を ....
ぼくは詩人

可能という言葉は
不可能という言葉があって
その意味が可能となる

今日もまた

朝の散歩をしていると
歌人に出会いました

詩と短歌は技法が違う
そんな話がふと ....
「おれ死ぬね」ねで終わる死にはなんとなく潔さがかんじられずただのお休みメールだとおもい絵文字をかえすと
泣きながら電話がかかってきた


「死ぬな」といわれ目が覚める
全くそういう気分じゃな ....
ぼくは詩人

飾った言葉も
無垢な言葉も
言い表せない時もある

今日もまた

朝の散歩をしていると
白い蝶に出会いました

ふわりふわり
その飛ぶ姿を目で追う

ぱたぱた ....
ぼくは詩人

自然が作り出す音色
人が奏でる音色
その調和されたものも美しい

今日もまた

朝の散歩をしていると
リコーダーに出会いました

道の脇に
おき忘れてしまったのか ....
ぼくは詩人

形ないものは形がないがゆえに
それはまた永遠の繰り返し

今日もまた

朝の散歩をしていると
水たまりに出会いました

少し離れたところから見ると
きらきらと輝いて ....
不忍池で坊主頭の老女が
毎朝かかさず平泳ぎをしている

白い八重歯に赤い糸を結びつけ
ゴーグルも付けずに潜水をする姿は
上野界隈では知る人ぞ知る隠れた名物で

池が見渡せる鰻屋の女将に聞 ....
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