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あなたは書きかけの本
痛みも苦しみも綴ってゆこう
今だけを切り取ってみつめないで
自分で物語をプツとやめないで


あなたはまだほんの序章
物語はどんな結末だろうと
終わりを ....
さびしんぼうは
自分にふたをして
こみあげる感情を殺し
涙を流さない
自分まで騙している事を
自分で知っている
本当はね


さびしんぼうは
今日も道端のあちこちに
一つ二つと落 ....
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない


自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
薄曇りの空は
上から私を見つめるが何も語らぬ
道端の花は
小さくひそやかに咲いている
緑は影含み揺れゆるやかな坂へ
おいでおいでする
白いガードレールは
くたびれながら道案内をする

 ....
* 波の花 *

この旅路は来世への道
涙はいらぬ
微笑と
小さな夢と
持ってゆく
私たちは来世では一つの船に乗る
その先に咲く
波の花
消えて


* 夜の波 *

あ ....
遠く遠くから満々とやってくる波は
飽きることを知らぬ
続く続くその暗い顔をした波は
引くことを知っている

夏の終わりに
交わした約束は
通り雨が流していく

この手に確かにあった
 ....
ゆらり金魚
ふわふわ踊る朱色の帯
髪結い上げた女の子の
すくい網から
グルリと
あわてて
飛び出していく

金魚
しなやかに
泳いで
見えないゴールを
いくつも越えて

金 ....
今日の夕日は
今にも落ちそうな
線香花火のよう
ポッテリふくふく
ジラジラ燃えて

せみしぐれ
ピタリと止まる
どこかで指揮者が合図した

庭の緑がそっと揺れ
ああ暑さも少し楽に ....
わたしは
夏を追いかけて
川辺に花火を見に来たはずなのに
自分を満たしに来た事に気づいた


{引用=
 父は昔
 子供と出かけるより
 自分のお店で働く事に熱心だった。
 うちの ....
色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう


くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな


私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ

ど ....
不思議な声で
鳥が鳴く
梅雨の終わりに

わたくしはその鳥の名前を知らない


ワールドカップの順位表で
トリニダード・トバゴという国の存在を
初めて知った

わたくしはその国の ....
* 逢う魔が時 *

逢う魔が時に
夜が浸透してゆく

何も起こしてはならぬ
何も触れてはならぬ
何も感じてはならぬ

まなざし以外は
重ねてはならぬ

流されてはならぬ
逢 ....
手と手を繋ぐ帰り道
あなたが嫌いなこの田舎
あなたの涙を見るたびに
私の心が裂かれます



「ねえ、星がすごく綺麗だね」
あなたが初めて褒めた田舎は
夜空の星たちでした
そんな言 ....
母は
随分と老いたけど
声は変わらない

母は
もう私に「早く早く」とせかさなくなったけれど
私に「早く」とせかされる

母は
なぜか私よりスタイルがいい
ちょっと癪だけど
ちょ ....
夕やけこやけ
身を焦がし染まっているのは
女子高生

夕やけこやけ
鍵っ子寂しくつく家路

夕やけこやけ
セクハラオヤジ
今度やったら訴えてやる

夕やけこやけ
また明日
悲 ....
産毛で遊ぶ風たちが
夕やけを運んできた

まあるいまるいお日さまが
ほらもう
かざした両の手の平より
大きくなって
静かに燃える今
スローモーションで私を染める

通り抜けてゆく風 ....
わたしがナミダチョキンを始めたのはいくつの時だったか。

納得がゆかぬことで父に叱られ泣いて、泣いた事でまた叱られもっと泣いて
その泣き方が悪いとまた叱られナミダ涙の悪循環。
いつしか泣いたら ....
仄白い朝の駅への道で
誰かの心のかけらを
見つけました

それは「忙しい、忙しい」って言って
かりかりしていました
それは周りを気にする事なく
くるくると回り続けていました

私は何 ....
あなたの『大事だったもの』を
もらいにきました

あなたが
「もうそんなの古くてかっこわるいんだよ」
と言っていたのを聞いたので


  そうですか・・・
  やっぱり大事ですか・・ ....
もしも私の心の欠けらが
ぽつーんとおちていたのなら
警察に届けないでください
{引用=悪い事いっぱい考えてますから}

もしも私の心の欠けらが
ぼーーーっとブランコに乗っていたのなら
そ ....
手のひらでそっとすくっても
すり抜けてゆく水のように
あなたの心はつかめない

水面に映る優しい月が
決して沈まぬように
私はあなたに溺れない


あなたとわたし

近くて遠い
 ....
苦しい胸のうちを
苦しいと気づかぬように
自分まで騙し空を見る

あの日の雲は
どこへいったかな
阿麻さんのさくらほさんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死なないで- さくらほ未詩・独白14*06-11-19
さびしんぼう- さくらほ自由詩12*06-11-17
- さくらほ自由詩14*06-11-1
薄雲- さくらほ自由詩12*06-10-23
Mと私と波の歌三つ- さくらほ自由詩15*06-9-25
波は知っている_______- さくらほ自由詩14*06-9-11
金魚すくい- さくらほ自由詩15*06-8-24
なつななごうめ- さくらほ自由詩12*06-8-21
サティスファイ_ミィ- さくらほ自由詩18*06-8-3
ノン_セピア- さくらほ自由詩14*06-7-29
センセイショナル- さくらほ自由詩15*06-7-26
夕日とMと私の詩_三つ- さくらほ自由詩15*06-7-18
娘へ- さくらほ自由詩12*06-7-14
- さくらほ自由詩16*06-7-1
みんなの夕やけこやけ- さくらほ自由詩10*06-6-10
自画自賛- さくらほ自由詩7*06-6-2
ナミダチョキン____- さくらほ自由詩13*06-5-18
誰かの心のかけらを- さくらほ未詩・独白8*06-2-14
あなたのものをもらいにきました- さくらほ自由詩11+*06-2-6
もしも私の心の欠けらが- さくらほ自由詩6*06-2-2
*_あなたと私_*_- さくらほ自由詩6*06-1-29
- さくらほ自由詩4+*06-1-27

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