すべてのおすすめ
わたしが
うまれてから
なみだを
このてで
ふくまで
ちちははは
どれほど
こころを
ぬらした
ことだろう
いきていく
....
夜ふと目をさましたら
胸におおきな風穴があいていました
最近苦しい恋をした覚えはないので
これは病気に違いないとおもったのです
翌朝ユリノキ通りの魔女の家にゆきました
ヤブって評判だけど ....
イライラしているときに数学はどうも相性が悪いらしい。
あぁ、また間違えたと心の中でぼやきながら消しゴムを掴む。
消えていく数字の隣で、小さな濡れた染み。
キミがさっきまで此処にいたという ....
君と僕にできること
それは優しさの眼差しで
雪の白さを歌うこと
君と僕にできること
それは愛しさの眼差しで
山の青さを歌うこと
歌の心は見た目じゃなくて
揺り動かされた心 ....
花が咲き乱れ
緩やかに風が渡る高原を
想うのはもう やめた
飛べないのではなく
飛ばない虫
穏やかな海に向かう
明るい窓を
開けるのは やめた
鳴けないので ....
夜と昼間のあいだには
真っ暗闇の泪川
ほんの些細なひとことで
抜き差しならないドツボに嵌り
この頃の寒さも張り付き凍えてく
あまい言の葉に ほだされて
安眠毛布のクモの糸
....
夕暮れの空にはむくどりが群れて
毎日あんなことしてて
むくどりは飽きないのだろうかと思う私も
飽きもせず夕飯をつくる
いや飽きてるんだけど
夕飯に飽きても
生きてるのに飽きても
生きてな ....
暗い夜道の向こうからランタン売りがやってきたよ
道行く人には見えないらしい
こうもりマントをすっぽりかぶり
すべるように探しているのさ
まれに時間の隙間に落っこちた
わたしのようなものをね
....
貧しい人の手は、いつも淋しいかたちをしていて
貧しい人の目は、いつも悲しい言葉を探している
(本当は、とても綺麗な詩が書きたいのです)
雪降る夜の寒さは、震える指を動かして
して、そして
....
心が迷う そんな時こそ
空は青いということを思い出そう
光が空気中のガスに反射して
ウンタラ
カンタラ
空は青い それでいい
ならば
心が迷う 当たり前じゃ ....
緋色の帯を解く君は頬を赤く染め
何だか恥ずかしげな風情だね
帯止めの色目は玉虫だから
綴られた思いも刻々とその表情を変え
真新しい紙とインクのほのかな香り
読みかけの頁に挟んだ栞のよ ....
英語の先生が教えてくれた
一番長い単語は
「smiles」
最初の「s」から
最後の「s」まで
1マイル
たとえば僕が笑顔のままで
1マイル
歩きとおせたとしたら
もっと ....
自分が出したモノの行く末など
どこへ流れて最後はどうなるのかなんて
気にするものがいないように
自分が吐いた言葉の行く末など
本当のところは
どうなるかなんて
気にするやつはいない
....
大きな街のお空には
本当の空は無いと言うのに
太陽が高く射す昼休み
呼吸をふーーと吐き出して
皆が窓を開けた
深呼吸する時間 一斉に
大きな街のお空には
化学記号が飛んでい ....
夜のプラットホームで
骨がきしむ程
抱きすくめられて
心よりも先に
からだがイタくなる
メを閉じて
ジンジンしている
この世で君とふたりだけ
ジンライムに力を借りて
ユける処までユき ....
先月 熱海へ 向かった
一人 海辺に 流され
心は 官能を 破棄した
唯人形であるから
などと いう 説教はいらず
先月 熱海の 海に 流された
行く先は 私の 死亡時刻
数学が苦手だって言うのに
もう少女ではないから
計算違いは許されない
髪を伸ばすこと
それは可能性
ダイエットコークの味を好きになること
それは目論み
統計では
きみの ....
暗がりの中で一滴水を垂らす
砂が命を吸い上げ源が潤う
暗潮に透過光 眩く
かけがえのない命の満ち引きは
今 満月の力を借りて海に帰らんとする
握りしめてこの世に生まれしお子は
全ての災 ....
焦って一番大事な所で
感情を爆発させた
あわてん坊な君
さあ聞いてやろうじゃない
そんな勝気な態度だったから
なおさら格好悪くて
でもその瞬間ゾクっとしたんだ
あ、この子は可愛い ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた
「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
空が飛んでいる
空が飛んでいるので全ての羽が浮上する
見つめることはいつだって透きとおる
見下ろせば ものの在りかはかなしい
重力の堆積が歴史で出来ているなら
ぼくらの言葉は足跡のように ....
空ばかり流れる雲なら
風の中を流れる雲にしてしまえ
地球上で悩み多きなら
いっそ心の中に
地球を入れてしまえ
くるくる回る
ピタと止まる
生きているから
小さくても感じます
繋がるのはカラダだけじゃなく
その手になりそうなトコロも
高くなりそうな鼻のトコロ
長くなりそうな足のトコロ
あるか ....
その昔
刑場へ向かう道程で咎人はこの橋の上に立ち
己の最期の姿を川面に映したと云う
インチキな占い師に
「貴女の前世は罪人でした」
と 言われて以来占いはやめた
この善良な ....
内助の功には触手が動くけれど
オルレアンの乙女に思い入れは無い
王女でもない一介の農村の娘が
神の啓示を受けたことで
歴史を変える働きをしたのは
まぎれも無い事実 ....
街灯灯る深夜の通り
できそこないの自分には
ふさわしい
迷子の猫が鳴いている
宴を終えたサラリーマンが
鼻歌まじりにとおりすぎる
いつもいつもおもってること
秘密 ....
こんなさびた暗いアパートに
なぜぼくは住まなきゃいけないんだろう
カスバの女をよく歌っていると
父さんに言ったのは母さん
その歌を二階の女の人は
今日は歌わず階段を降りてきた
....
静寂に染まった
うなだれた頭を持ち上げて
死んだ魚の目をしていた
ムラサキ色の眼光
ヒト気の無い道端に転がっていた
オクラの缶詰と一緒
卒業の日、A君が言った
みんな繋がっている ....
空がこんなに青いからって
自分を責めることはないさ
世間が眩しいからって
君がいないほうがいい
なんてこともない
握り締めた土くれには
君の跡が残る
降りしきる生死の中
涙 ....
いつのことでしたか
忘れてしまいましたが
絶句したその無言の先に
あの日がちらついていたのは、確かです
日溜りの微笑む
静けさのなか
涙は花ひそめ
無表情に泣いていました
それはか ....
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