飾らない言葉を使って
詩を書きたかっただけ

言葉の洪水に押し流されたくはなくて
言葉の香水をこの身に纏いたいだけ

とても重要なことは
とても簡単に言うことができるから
言葉遊びいが ....
上級詩人の奏でる言葉に
聞き惚れる

そんな時代もありました
昔は僕のこころも美しく澄んでいましたから

今はすっかり皺がはいり
皺のなかに埃が溜まって
上級詩人の奏でる言葉に
耳が ....
紫の
藤棚の陽の
木漏れ日の
おだやかな午後
市民公園








六月に
なったら君の
上の名は
 ....
ある日
詩を書こうとして
携帯を開き
現フォにログインしてみたが
どうにも書けない
日々の事
時代の事
思い出の事
セックスの話や
政治的な扇動
なんでも書きゃいいと思うが
ハタ ....
行方不明者の残した手紙は
どんな気持ちで読めばいいのかわからない
閉じ込めた引き出しは空っとぼけている


ソプラノのリコーダー、その割れた吹き口の残骸、観賞用のナイフみたいな役立たずの ....
カリメラ 刻一刻、思いさだめて遂げる 深い一筋の刻み目
カリメラ 酒臭い沈黙のなかで酔いかけては醒める カリメラ
旗の切れ端は、雑巾のように今は静かに濡れている

たまたま眠ったりすれば いろ ....
五月のゆうぐれ
堤防をゆく人を塗る

黄色のエンピツをカンヅメから
選びとって

カッターナイフで
削りました

削って
削って

削り終えたら

妙に嗤っている
自 ....
霜、踏む、朝
青空をバックにしても
こころが壊れて寒いとき
こんなまんまじゃ屍人じゃないかと
泣きたくなってもこらえた見栄でも。
その夜更け。
弓張月を仰ぎ見て
心に舞う蝶、静かに回る
 ....
ちいさな手がタンポポを摘む遠い日だまりに
開けられないガラス壜の蓋を捻じる
地平は終わらないラストシーン
エンドロールもなくただ風だけが映っていた

たわわに飾られた花籠に果実のように豊満な ....
  <初恋の味>

イチゴは
甘くて酸っぱい
マーブルチョコレートは
ちょっぴり甘い
初恋は
夏ミカンの味
体じゅうが夏ミカンになって
ピアノをさぼった
今日のわたし
カルピスを ....



{ルビ黝=くろず}んだ緑色の風景が{ルビ錆=さ}びてゆく
流れる光の寂しい{ルビ故郷=ふるさと}の未来は
今だけ{ルビ微=かす}かにほんのりと盛り上がって
けれども
断えず推移し ....
うっすらと
黄昏ふりくる流星群
みえない心で死んでゆく星



好きなあの人と夢で手を繋ぎ
あてどなき地の
サファリを駆けたい



恋なんて安心できたら恋じゃない
 ....
遠くの森のザワメキが

木霊するよな青空に

白雲一つ漂って

微睡みの午後に呑まれていく

遠い遠い感覚が

辺りを静かに支配して

わたしはぼんやり日溜まりで

胡座を ....
寝っころがってばらまけて
害虫に食べられて
とびでたら小さな背中
道でふまれた

ふわふわ浮かんで
どこへゆくのわたげ
命をそまつにしないで
戦わなくていい
きれいな手のまま大好きな ....
「合掌」

時が合掌すると
測りがたき遠方の地平は白む。

赫きは天から天へ、
高く響きあふ鐘の音色。

この果てのない寺院に
しかし動くものはなにひとつない。



「透明 ....
猫の手に触れてるときだけ良い人です

なにもかも夜にまぎれて寂しいよ

さよならにふわっと花が降ってくる

たんぽぽはずっと消えずにここにある
ねぇ、明日、君がいなくなったら
世界はどうかわるんだい?

ぼくは、今、白い頁をにらみながら
ない答えを考えている

夜明けの先に
まっている、明日。

薄氷をちりばめたアパートの屋 ....
グッバイ

雲間から差し込む光が
ガラガラと大気を破壊しながら
明けて壊れてゆく
今はの極で
これまで積み上げてきたものは
皮膜のように薄くて硬質な
コンタクトレンズ

ように睫 ....
静寂のなか温められた器から
咲いたジャスミンの香りが

夜の輪をまわしていく

ぼくらは天球儀のなかにいて
ジャスミンが咲き誇り、てまねく
月よ、おいで、星よ、おいで
憂いに喉を腫らし ....
聞き取りにくい小さな呟きだったが、それは明らかに残り少ないわたしの寿命を確信させるには充分な囁きだった。
娘の笑い声に眼を覚ました。今日という日が何年の何日なのか、わたしの記憶のなかでは平成の ....
この灰色の朝に
雨滴の落ちる
葉から葉へ
落ちた雨滴
つーぅと滑り
拡散して消える

繰り返し繰り返し

靄の中へ
手を振り
消える
君の姿
一瞬見え
はっとして
ベンチ ....
その椅子はどこにあるのですか?

木製のベンチに根ざしたみたいな
ひょろ長い老人にたずねると
そら、にとぽつり言葉を置いて
眼球をぐるり、と回して黙りこむ

そら、空、いや宇宙だろうか
 ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく

風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の乱反射
無数の記憶の断片が
ぱ ....
南アルプスの北岳だ

俺は北岳だ

連山なのに

あんなに孤独な北岳


バカにもプライドか

東京駅中央線エスカレーターあたりは

めちゃくちゃフィレオフィッシュの香

 ....
{引用=無垢な滴よ
そのドアの向こうには何があると思う?
こちらとあちらが
交わらない為に生まれた
無垢な欲望よ}


私の部屋には壁がない
けれど、室内にはじっとりと
危うさが飽和 ....
ジェイソン・アルディーンか

なんて人間らしい人間なんだ

俺が俺いがいを裁くのは

なんか自然に反している

俺たちは透明人間なんだから

霊的な見つめいがい見えない


 ....
反抗期にはどうしても素直になれない自分がいた
ある日
母親と些細な事で口喧嘩した

ひ弱な体型だった私は
さすがに暴力まではエスカレートできなかった

「煩いんだよババァ」罵ってしまっ ....
夏祭りの余韻で惚けた空 雲が
ゆっくり流れ来る
おねんねしだす家々
空気を読む涼風は熱を除かず
手花火静か 照らされし君の頬を
にきびを
ちょっとみ

2車両ほどしかない田舎電鉄の呼吸 ....
 
 誰かいる様な気がして ふすまを開けた

 隣の部屋は誰もいない

 更に隣の部屋のふすまを開けた

 そして また隣の部屋へ 隣の部屋へ

 どの部屋も 同じ様な部屋だ

 ....
暑くなりましたね

駐輪場にて声がした
それは幻聴ではなくて

知り合いではない
とおもうがどうだろう
わたしの記憶に自信はない
いまのところ
覚えがないことにしておこう

暑く ....
石村さんのおすすめリスト(1143)
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