春うらら
光のどけき街を行けば
子供と老婆が手繋ぎ歩み
すれ違う人々微笑んで
命の讃歌を歌い出す
季節の巡り、宇宙の鼓動と同期して
あの春から この春がやって来た
馨りはまだ手のひらの上
ふわっと小さな宇宙を乗せて
ここへ ここへとやって来た

呼び覚まし 瞬間にカチッとアルバムにはまる
大事な 大事な一期一会を刻んで ....
僕がサラリーマンだった頃
自称自由人らしき若者に侮蔑されて

僕が学生だった頃
就職組から学生なんて甘いよと言われて

結構傷ついて考えたあげく
僕は鳥になって

いつか誰も知らない ....
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
季節はまた一巡りし
俺はぼんやり宙を眺める
不安定な気分はいつもながら
鉛の身体も相変わらずながら
まだまだイキマスヨと独り言ち
何処からともなく湧くチカラ
指先じんじん温もって
また一 ....
小さな神様は二人いて、一度現れて
そして影となり、二度と現れなくなった



とてもむかしから飼っている犬がいる
夜は犬小屋で静かにしている

死んだような影を落として
鳴 ....
最近ヤモリは現れなくなった
夜のはめ殺しの天窓に映させている
流線形のシルエットが好きだった
イモリだったかもしれない
それとも風に導かれて降り立った
小さな神様だったのかもしれない
便宜 ....
ああ 春の匂いがする
ああ なんて孤独なんだろう
ああ ひたすらに歩み進む

命、息吹き
命、育ち
命、枯れ果て

底無き宇宙が開くもの

ああ なんて指先の温かい
ああ 春に湧 ....
歌手中島美嘉は一体どうしたんだろう。以前のように高音部は出ないし、声自体に張りも艶もない。。ちゃんとvoicetrainingはしているのか?それとも声帯に理由があるのだろうか?歌唱力があれほどは .... そら近き仰げば遠き道よ
供物を捧げ(我)襤褸を纏う
そのようなわけにもいかず
紅い切れ端青い鳥たち
緑苑に老婆茶をわかす
老いたるや禿げ鴉
二匹の黒い鳩店内に
彷徨く白拍子
流し目 ....
晴れた港の
防波堤を歩いた

コンクリートのひび割れから
小さな花は灯る
テトラポットは
夜ごと
組み替えられている
それらが
いつか砂粒になるまで
続いていくとしても
さかなの ....
けれども雲はいつも太陽を仰いでいる
暗雲だから項垂れて地を見下ろしているとは思うな
幸福を見つけた者が全てを置き去りにするように
地のことなど顧みはしない
どれだけ雨が降ろうが雪が積もろうが
 ....
まゆこちゃんは
ぶらんこをゆらして
ときどき
がむをふくらませて
あしをゆらして
そらをみていた
ふうせんは
かぜにながされて
すぐにみえなくなった
そんなにたいせつなら
 ....
さびしい道化師は
観客のいないサーカス小屋にひとり
空中ブランコや象の玉乗りの夢を見る

もう雇い主なんていやしないが
故郷にかえるまえに思い出にあいにゆく

もう料金箱にはどんな人生も ....
またね、とは言わない
また会える前提で手を振った幾人かが
二度と会えなくなったから
立ち去るとき
そういう人は足音をたてない
寸、寸、寸、と離れていく

私もまたそうしてきた
いかにも ....
午後を通り過ぎた影、踏みしだかれた詩文、血溜りのなかの指先、白紙のままの便箋、風が息継ぎをするときに聞こえる嗚咽は誰のものだったのか、忘れたことにした記憶が膿んだ傷のようにじくじくと抉り続ける理由 .... 雲が楽譜の白みせる

空に水いろたちのぼる

不思議の国のアリスたち

ゆく年くる年踊ってる

その悲しみに冬光る


日ノ出を祈りに愛しいあのこ

夕暮れのダンスが来るまえ ....
小夜時雨、わたしは夜のなか
朝をしらない、昼にふれば
だれもわたしを小夜時雨と
よびはしないから、涙もない

夜の静寂を細いゆびでたたく
あの窓明かりからのぞくひと
あなたがわたしをわす ....
寒の暁には
怜悧な羽根の
蜻蛉がつぃーつぃーと
細雪に混ざりこみ
わたしの心を
薄く
うすく
スライスして
春も夏も秋も
冬もなく
町の風景に散らばめてゆき
ます、冷え切っ ....
電灯を持って 夜を渡っていく
陽に炙り上げられた煤けた空は
山影に 明かりをしまう

小指ほどの電灯をつけようと ボタンを押す前に
避け切れない車のライトに 身体は轢かれる
カーブミラーの ....
風の招きに集められ
ひとつの夜に出逢う僕等は
互いの盃を交わす

この胸から
静かに踊り出す…心音の行方に
物語の幕はゆっくり上がる

誰にも知られぬ遠い夜よ
{ルビ蹲=う ....
夕陽を抱いた木々の裸は細く炭化して
鳥籠の心臓を想わせるゆっくりと
いくつもの白い死を積み冬は誰を眠らせたのか
追って追われる季節の加速する瞬きの中
ゆっくりと確かになって往く単純なカラクリに ....
直七が
転がっている
道をぬける
ぽっかりと
あいた
筍の跡地は
そのままになっている
五月からずっと
ちらほらと
落ちた
つつじの花弁は
じっとりと
しみている
ぽつん
 ....
山の上に山を積んで
キャパオーバーが騒ぎだし囁く
あれもこれもと撹拌されマーブルのスピンは止まらない
それでも華の中の華を摘んで
私は 言葉を編んでゆく

仕上がりの予測も出来ずに
その ....
遠巻きにして人だかりができていた
始発電車まではまだ時間がある
上野駅の構内でそれを待っている人たちは皆一様に張りつめた冬の寒気に震えているに違いなかった

まだ入れない改札口周辺の通路になぜ ....
黒い箱を買うことにする
店に行けば売っている
値段は全財産の半分
富める者も貧しい者も
持っているものの丁度半分
店に行っても選ぶ余地はない
買うことを告げると
店員が店の奥に入って
 ....
憧れが溢れて来るこの夜、 
空間は全くの無音で
誰かの透明な吐息
遠くわたしが聴いている
年末年始の休みは若い二人にとって
一緒にいるだけで十分だった

ただ大晦日の大掃除の時は派手な喧嘩もしたが
弾ける二人に年越し蕎麦なんて関係もなく
ましてはおせち料理なんて気にもしな ....
幼い頃
家の前の道は狭い土の道だった

空き缶は蹴られ飛ばされ
そこには何人かの子供が
走り回っていた

いつの間にか土の道は
アスファルトに替わり
近所の家が新しくなる ....
純白の気 
立ち上がる
動いていく底から
純白の声 木霊する

風は木の葉を散らし
人は言の葉散らし
瑠璃色の地球は
冴え冴えと
自我の意識の奥に座す
(光ひかり、光の輪)
人は ....
石村さんのおすすめリスト(1125)
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ト_なって13__空無オン!- ひだかた ...自由詩4*18-12-29

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