気づいたら
私は
この地球の上で歌詠む人になっていた
星は
星の数ほど有るらしいけど
私は仮の住まいを地球上に選んでいた
のです

その時
私は大都会の一隅で
一人の男性にひそかな ....
  昼過ぎまで 魂をみていた
  ローソンに車を停めて
  海辺の商店街で

  わたしに友達はもういなかった
  腐った犬などがわたしの腕だった
  わたしの歯が彼らの瞳だった
 ....
「おはよう。」の声に反応をして
力いっぱいに両腕を動かす
生後二カ月目の甥っ子。

小さな身体をそっと抱き上げて
ミルクを飲ませる妹の横顔は
また一つ新たな変化を見せている。

よちよ ....
なんだかな

いっしょうけんめい悪ぶって
せいいっぱい知らんふりして
こっそり泣いてるのかくして
今日も笑顔です
こんなに淋しくてしかたないのに
こわくてひとりでしかいられない
滑 ....
案山子の首はぶぅらぶら
揺れているのは首だか、風だか

ちいさな呟きが繰り返されて

とうもろこし畑から風がくる
とうもろこし畑から盆の東風
だれかくる来るようにおもう

木の葉を撫 ....
からめあった足の白さが
波打ちぎわまで押し寄せてきた

夜半にくるくる回る満月
血に濡れた髪を真銀に染める

あなたの友人は
みな海底から這い上がり
石榴の頭であなたにすがりつく

 ....
動かない川の水面に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている


対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く

凝視されて ....
澄ました正装のように
白い波は悠々とした

砂浜は遥か彼方まで
カーキに揺れた

私は独り
この海辺に座り
あわれ と ああ

間にある
汚れた虹のような
渋味のある断崖を
 ....
魂の相性が気持ちいいの
やわらかな摩擦がいい……

言葉と心を
大切に汚し、ゴミにするの

海の中の、どこかには
息ができる場所があるって
夢に見るほど、憧れてたのに
あなたにすべて ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に

心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく

焼酎を二杯、三杯と

焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り

払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
夏の夜に眼を閉じて世間を遠ざける
蚊取り線香の燃えていく匂い

いえ、あれは父が煙草を吸い尽くす音
いえ、あれは兄が穴を掘る遠い音
いえ、あれは舟に乗せた人にふる音

どこに行けばいいの ....
あおぞら
シーツが風に舞っている


ひとり
取り残された午後
しろい夢は
触れても何も感じえない


ただ繰り返す呼吸


紋白蝶がふわりと
青に透けて
ひらりひらり舞 ....
【さかくだり】
     
あの懐かしい橋を渡れば
蛙のひしめく道がある
いきものを ころさないように
体が傾むく川下にむかって
足をゆっくりと あるく 

あの懐かしい橋を見下ろせば ....
この静かな倉庫に

書き溜めておいて

オイラの今の言葉が

過去の言葉にのり

また他の場所で開花してゆく

誤字脱字、語尾外し、

オイラの毎日をまた彩り

他の場所で ....
辺鄙な山あいを川が流れていた
普段は大人しい川。水嵩は少なかった。

その辺りは地図の上では町と村の境目。
上流が村で下流が町だった。県道が一本中央を貫いていて町と村を繋いでいた。
もしその ....
世界の終わりみたいに酒のんで寝てます
いつでも電話してください
長い休みをもらったのでありとあらゆる友人に
メッセージを送った
もう少しでセミが地べたから湧いて出る

君らはなにか勘違いを ....
「トンデモ科学」と言われる向きもあるかもしれませんが、おもしろい理論と思ったので、載せます。
最近ネット上でおもしろいと思った記事は、「重力は引っぱる力ではなく、押す力」というものです。これはどうい ....
病室が
まあるくしかくく転がって
赤子と死者が廻ります
消えない汚れは
ないけれど
拭えど
壁は白いから

窓を描きます
朝には消えてしまうけど

指に天体を絡めたら
柔しい繭 ....
桜の花を消した緑の炎
丘の上で震える
5月
雲は海に溶けて
この青空にはない

良い匂いのする風

僕を動かしている
レモン
レモン
また一枚
シャツが脱がされていく
5 ....
一般的な人間の進化論では、「道具」の発明によって人間は進歩し文明を築いた、ということになっていますが、私から言わせれば「言葉」によって人間の文明は発達した、という言い方もできると思います。
人間が全 ....
別の星で暮らそう
別の星の幸せは素晴らしいだろう
別の星の風は爽やかだろう
別の星の天気雨はすぐに止むだろう
別の星の図書館は快適だろう
別の星の電車は順調に運行中だろう
別の星のコーヒー ....
恐竜の時代に生まれて
恐竜にはなれなかった

人間の時代に生まれて
ヒトに選ばれて産まれたんだが

次の時代は
巨大な隕石になって
この地球に衝突したい

そして次の時代は
地中 ....
こうもり
羊飼いの夜をたべ
眠たい指をぬすむ
みたいにして

重たい 重たい
朝が
木香薔薇の花びらより
散り散り鳴っていく

まどろみ
落ちゆく空の白い際
いまも街では恋 ....
滅びという
言葉を使う失恋の
カルフォルニアより青い青空



あたいより
明るい青を空に見て
そんじゃあそれで幸せになれ


ここよりも心揺さぶる真実の
ねじ曲がる意志 ....
  まるい
  光のとかげ
  うしろから頸を締めた
  深い 叫びのつぶて


  むかしのきみの幻に
  許してほしいと上目を遣った
  とっくに許されているくせに
   ....
  朝の小石のなかで
  眩しい河をみている
  春初めの木々 幾つかの色が
  わたしの心にさらされる
  わたしの心は さらされる
  凄いものを ずっと みている
世界ハ
巨大な鏡像スクリーン
透明な皮膜のなか
ふわふわ微睡み感じ取る
人、岩、森、猫、大海原

唐突、道路に開いた穴
その深淵ハ
弾け飛んだ信頼の重み
傾く生を朦朧と
肉の苦痛に ....
白濁した光の網から翅の大きな蝶が逃れるように
わたしたちは木陰
まだ しっとりした眼で
深みを増した色彩を揺らめかす粒子の渦を見ている
あなたはそよ風にくすぐられる若木のように囁いた
虻より ....
夜道
突然何かがヘッドライトに浮かび上がった
猫だと直感した
避ける暇もなくブレーキを踏む間もなかった
瞬間、タイヤが踏んで ぐしゃり 鈍い感触があった

そのまま通り過ぎてしまった
 ....
獣に潜む
重ねた月から指が泳ぐ
次の言葉を
無かったことにしますか

銀紙で包んで
しまい忘れた声の在り処
耳を澄ましても
体のコードが伸びるだけです

見せたいものは何もないのに ....
石村さんのおすすめリスト(1143)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
気づいたら歌詠む人になっていた- こたきひ ...自由詩219-5-11
- 草野春心自由詩419-5-11
密かな望み- 梓ゆい自由詩219-5-10
シャラン- 世界世紀自由詩3*19-5-10
とうもろこし畑- 帆場蔵人自由詩6*19-5-10
えいえんの海鳴り- 秋葉竹自由詩819-5-9
原光景〇他者- ひだかた ...自由詩519-5-9
海を見た- Giovanni自由詩10*19-5-9
子宮の中からおはようを言うわ- 印あかり自由詩6*19-5-9
吐き出す- ひだかた ...自由詩6*19-5-9
追憶を燃やす匂い- 帆場蔵人自由詩8*19-5-8
青空- あおいみ ...自由詩12+*19-5-8
くだる- るるりら自由詩16*19-5-8
運営さんに感謝- よーかん自由詩319-5-8
川が蛇になって- こたきひ ...自由詩319-5-8
魅了の手順- 竜門勇気自由詩3*19-5-8
重力に関する妄想- マサヒロ ...散文(批評 ...319-5-7
海原を編む- 秋良自由詩719-5-7
5月- ゴデル自由詩4*19-5-7
文明論から「無」を語るに至る- マサヒロ ...散文(批評 ...219-5-6
別の星- やまうち ...自由詩2*19-5-6
時代- こたきひ ...自由詩519-5-6
こうもり- はるな自由詩319-5-6
それは、デメキン- 秋葉竹短歌519-5-5
天国- 草野春心自由詩11*19-5-5
眩しさ- 草野春心自由詩219-5-5
夢〇現(改訂)- ひだかた ...自由詩719-5-5
名も無き森- ただのみ ...自由詩6*19-5-5
眩しくて一瞬前が見えなくなった- こたきひ ...自由詩719-5-5
正しい横顔- カマキリ自由詩419-5-4

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