私は詩人ではない。
詩人としての体位に既に私はない。

あの時
ある一葉の詩を見て、詩を書き重ねて、重ねては消して、そしてやっと見つけたある意味での「答え」をネットの詩投稿掲示板 ....
ふねのかたちをした
古い水族館で
ため息が水槽を
曇らせるのを
みたわ


長い魚、丸い魚、群れる魚、ぼっちの魚、
人が知ってる
ありとあらゆる
地球の魚が
目を丸くして
泳い ....
JR線の駅が近い。線路の上にかかる橋の上から通過していく電車の音を聞きながら歩いていた。

もしかしたら余命幾ばくもないかもしれない私の命。
人間の寿命なんて人それぞれに違いがあるけれど一世紀を ....
加工されていない人間なんて青い雲が描けない。それは月が悪いわけでも土が悪いわけでもない、ただ星の巡り方が良くなかった。そういう時期の収穫物だった。それだけの事だ。そう言ってほしかった。ただ青い雲が描け .... 切りとる
世界を
見せて
おくれよ
写真じゃ
ダメさ
詩じゃなきゃ
見えない


心という
見えないもの
おもいという
不自由なもの
楽しげな
笑いなら
楽しげに
見 ....
久々の実家に泊まり
ふと手をみれば
爪はのび
父と母はよたよた、歩く
死ぬ時は死ぬ時の
風が吹くのではないですか
内側の草むらが騒ぎ
いくつかの虫が飛び上がるのでしょうか
あれは何? 毛布?
黒い毛布を吊るしてカーテンにしてください
瞼の上から光が眩しすぎる ....
なのに
たゆたうように月は光りつづけ
あきもせず夜空を見上げる
あなたの横顔が冷たい

聴こえるはずのない
化鳥の鳴きごえがした

なにかを奪い去る甲高い意志
その悲しみを ....
死神が

美しい乙女に恋をした


死が近づいている乙女を

冥府に導こうと来たのだが


そのあまりの美しさに

恋に落ちたのだ


ところが 乙女はまだ自分に

 ....
磨いても磨いても光らない

いったい
いつ輝いていたのか

目にいたいほど
肌をえぐるように
光をうばうほど
輝いていたのかしら

ああ
雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きかけた太陽
何も変わら ....
やさしいひとが
笑えない世の中で
山河に吠えている

一体何と戦っているんだ



言葉を交わせないひと
心を通わせ合えないひと
ひとつの世界しか見ないひと
ふりかえることのない ....
ランドセルを振り回し
カエデを蹴りつけた
少年は
舞う羽にはしゃいでいる

いつか
ナナカマドを蹴りつけ
私に雪を浴びせた
君は
夏の綿雪のように
どこかへ
飛んでいった

 ....
ジャンケンなんてしなくなっていた
それはすっかり大人だから
もう子供には戻れないから

ジャンケンなんてしなくなっていた
もう鬼ごっこはしないし
できないし
かくれんぼは
どこにも隠れ ....
遠い声を聞いた 海の底のようなはるかな声だ
耳に残る 今はおぼろげな記憶のようだと
貝殻の奥にある秘密の旋律のようだと


遠い道を歩いて抱いてしまった憧れに逢いに行く
人々が集って来る  ....
足が寒くて目が覚めた。寝ているうちに片足が布団から出てしまったらしい。なにか不安な夢から抜け切れないで枕元の明かりで足を見てみると、透き通った白魚が腿のあたりまでびっしりと食いついている。食いついたき .... ゴミで埋もれた場所にしか
居場所を見つけられない僕らが
月面探索隊に選ばれた
四人で集まるなんて久しいな
四人が一つもってたナイフ

明日、雨降ったらもうやめよーぜ
全くクソみたいな ....
やあ ちゃんとした挨拶から始めたいところだけど
今は時間がない
とりあえずポケットの中の物を出してくれ
いや 小銭だけでいい
水を買いたいんだ

やっと落ち着いた
とんでもなくのどが ....
極道にも夢があり
極道だってポテトチップスをたべる

極道だって恋を恋して
鉛筆を舐めて可愛い日記をつけたりもする

極道だからといって
必ずしも横道に逸れるわけでもないのだけれどね
 ....
秋色に染まった街の

坂の上の教会へと

つづく道は


きみが教えてくれた

思い出の道



枯葉が舞い落ちて

石畳の道を飾り


きみは枯葉をひろって

 ....
カミングホーム、酒瓶の花束もって

今、くたびれた部分を
体のどっかにかかえて
ひきずりまわる
長い道のはじめの方にいる

石が冷たい
土が乾いて凍ってる
頬をかすめてる風を
 ....
座(すわ)ろうとすると
私の椅子に浣腸の指が
置かれて居て座(すわ)りづらかった
しまった旧石器人に浣腸された
新人のクロマニヨン人である私は
普段から旧石器人である
旧人のネアンデルター ....
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま

片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌

美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか

鞄の中 ....
崩れかけランプを乗せた新幹線が、反対側のホームから発車します」
車窓から覗く崩れかけランプは、横目で太陽を見ている。あれは満ちることのない月、それこそ美しいのに
指の絆創膏は、陽光に刺された崩れか ....
ブランコが
風に
揺れ


止まったら
音も
止む


ブランコが
止まったら
寒月も
マネをする


夜の都も

止まれ


とか
そんな
願いは ....
女の人の産道を通り抜けて
その人の股間からこぼれて落ちた
日の記憶は何もない

それ以前の自分が宇宙の何処かで
何をどうしていたかなんて
解る筈がない

産声をあげたとき
自分を取り ....
摘み取るために育てた花を愛でているのは
貴方の愛し方そのもので


薬指にだけ好きな色をつけて
ずらりと並べた人形の瞳の前でくちづけを交わしましょう


これは幸福ですか? それと ....
さびしい花が咲いている
そこは天国のはずれのような場所

そこに立ち
あらためて秋という季節をふりかえる
君の白い貌
硝子細工のまばたき

うす青くたなびく記憶――
を幻の鳥のように ....
落ちる雨が洗い流すものは
インディゴのデニムと軽い約束

目尻に溜まった雨粒のうちの
幾つかは涙でできていたけど

指先の温度計が感じる冷たさを
手袋みたいに白い息で包む

夜の繁華 ....
はっきりいうけど、
何が正しく、何がまちがっているかなど、
ほとんどあってなきが如き幻想。

うつつは夢、
夜の夢こそまこと。

ていうのに、近い感覚かな。

そのなかで、ひとり ....
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