まいにち逢える人なのに

きみの扉は

迷路のかなた


曲がり道は 行き止まり

回り道も  行き止まり


はじめて逢った時から


たどり着けない

迷路のかな ....
並木道のやわらかな絨毯
ざくざくと二足の靴がふみ鳴らす
転がるように進んでいく

寂しい色したフェンスの影
まるでレースみたいだった

ざわめき

小さな音が重なって騒がしく
虫と ....
霧のつぶが
ここらに留まっている

セイダカアワダチソウが
しっ
と立ち尽くしている


秋は秋でさみしいから
オルガンを弾く
幼き
亡き王女に寄せたこころを
いつまでも

 ....
きみとなにかを分け合う様に生きていたいとおもう
からっぽのカゴの自転車のままで自由を走ろう

所有することなしに生きてゆくことも良いのかもしれない
手にするものすべてはさよならをはらんでいるか ....
アルフレッド・ヒッチコックの夕暮れのような空のなかで今日が竦み上がりながら死んでゆく、その悲鳴は、その悲鳴は…昨夜俺を悪夢から叩き出したその声とまるで同じで―なにを見ていたのか、なにを知っていたの .... 寂しいとき
なにを
どうすれば
いいんだろう


むずかしい
理性や知性が
犬の役にも立たない
感情まみれの
猫の世界では
もう

アッハッハ

笑って ....
もしかしたら
ヒトの成分は
血と涙と汗だけで
てきているのかもわからない

喉が異常に渇く
「オーイお茶を」と妻に声をかけた
反応がない 無理もなかった 彼女の両の耳はイヤホーンで塞がれ ....
父のお骨を眺めたら
諦める。という気持ちが
蘇ったらしい。

重たい陶器の蓋を閉めて
位牌と遺影を並べたら
合わせた手と手の隙間に

小さな水たまりができた。
清秋


空清しとは季語のみで
ここ数年は
雨や風の災いに心痛めたり
意味のない達弁に
うつむいてしまいたくなる
そんなことが多い

それでも
ほんとの清秋が突然にやってくると
 ....
あたま撫で
られて小さく嬉しくて
目をみひらいてみえないなんちゃら


愛もらい
期限つきでも笑ってる
いつ去る秋に凍えるかんちゃら


ふもとから
登って来たの ....
極極、平凡な毎日です
極極、平凡な暮らしです
私が切に求めてやまないものは

でもね
極極、平凡な毎日や
極極、平凡な暮らしほど
簡単に手には入らないと
よくよく身をもって知らされまし ....
 鏡に映る自分の立ち姿にあなたの面影を重ねる。
 こんな秋の夜長には。
 
 家中の時計が鳴り響く。
 おまえは時を刻んでいればよいものを。

 ポーの描いた大鴉か、リヒテルの奏でるラ ....
立っている
緑の丘陵の木の下に
落ちた葉っぱが風に舞う

どこからか聴こえてくる
ギターの練習のメロディー
ほんのすこしだけ
オレンジの香りがする

どの山から舞い降りてきた ....
わたし 娘だった頃 夜歩くのが好きだった
公園の木に挨拶し 
のみならずこっそり名をつけて
木の肌に手を押し当てては 
そっと名前を呼びかけた
誰もいない真夜中ならば 
抱きしめたりもした ....
ほら、わたしの胸のまん中に光をすいこむような闇があいていて、
そのうちがわに、花が咲いているでしょう。

ときたま目ぇつむってかおりに訊くんだ、
ああ、この花がうつくしく咲いているのはね
わ ....
一人の女の人のお腹の中に10ヶ月と余りを滞在した
そこから出るまでの間に
私は
何度蹴っただろう
彼女のお腹を

胎児の足で
宿借りの分際で

でも
私が蹴る度に
彼女は自分のお ....
合唱の空

ひびきあう秋の空

こだまする秋の空

人間という楽器が

羊と鋼と調和する

合唱の空

高らかな優しさと

ぼくとつな犠牲心

人間という楽器が

 ....
桜の季節
舞い踊る花びらの中で
遺影の父が笑っている。

暖かな風が吹いて頭上を見上げれば
並んで浮かぶ雲が二つ。
その姿は
海原をゆくイルカの親子にも似ていた。

八ヶ岳の裾野に抱 ....
三日月の夜にだけ零れ落ちる
月の雫を浴びた花のことを
この地では月花と呼ぶ

その花を煎じて作られた秘薬は
古くから健康長寿の源として
月夜の民に親しまれてきた

真面目に働き旅人にも ....
美学があるなら
飴玉を舐めよ

ゆっくりと
優しい坂道を
転がる味が

舌の中で
溶けながら

綺麗な透明に
色の付いた
ノスタルジーを
抱えて消えていく

瞳の大きさと ....
ああ風が吹く と
風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きながら
ひたすら途方に暮れて
ああ風が吹く と
あおい夜だと

常套句からはじまり

永遠の秋だと

月並みな言葉を放ち

考えた末に

寝転んで昼寝をした
君の内なる水面で
睡蓮がうっとりと花ひらく頃
僕らを出会わせる偶然が
またおとずれるだろう


これは片野晃司さん制作のソフト
「マウスで作る一兆の詩」
を使わせていただいて出来た、私の詩作です。厳密には私の最初の詩です。
これまで俳句、短歌、掌編小説、童話等、それらしいもの ....
宇宙の冷たい感触が 朦朧とした頭に響く
世界の一様な無表情が 奥まる意識を取り巻く
(フォークとナイフがぶつかる音、砕けるグラス)
世界は今日終わるかもしれず
それなのに宇宙は爆発と沈黙を貫く ....
ささやくように

話しかけてくる

冬の足音


秋の終楽章の

フィナーレは

もう間近


木枯らしのような

冷たい風が

吹き抜け


舞い落ちた枯葉 ....
三二年前に閉鎖された農場の入口、丸太と有刺鉄線の簡素な門の前で、余所者の娘がぼんやりと空を見上げていた、マーゴ・ヘミングウェイみたいな髪型で、痩せぎすののっぽだった、ちょっと引くぐらいどぎつい .... ひんがしのくにのね 群らない夜は
だれもか大勢の中で たったひとり
回遊魚のように 周回する深夜バス
満員なのに みんな たったひとりきり
だれもが どろりととけた目をして
混雑した車内 ....
水を
飲み干す

きれいに
戻れるの


過去は
穢されて
きれいは
きえはてて


水を
飲み干す

涙も
流れるの


過去の
ゆるせない
じぶんも ....
言葉が見当たりません
気分も沈みっぱなしで
なにを綴ったら良いか

ただもう独りでいたい
さみしいし
変わり者になってしまいますが
そう決めました
ここまで生きてきたのだから
あとは ....
石村さんのおすすめリスト(1125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
迷路- st自由詩318-10-30
地面を飾る日- 青の群れ自由詩718-10-29
オルガンの景観- 印あかり自由詩14*18-10-29
きみと- 梅昆布茶自由詩1418-10-29
混沌をまんべんなく敷き詰めた小さなベッドに(そして窓の外にや ...- ホロウ・ ...自由詩4*18-10-28
けものよ- 犬絵自由詩718-10-28
血で血を涙で涙を汗で汗を- こたきひ ...短歌718-10-28
命日- 梓ゆい自由詩318-10-27
清秋- AB(な ...自由詩8*18-10-27
あいがなんちゃらかんちゃら- 秋葉竹短歌718-10-27
極極、平凡な毎日は- こたきひ ...自由詩518-10-27
どこかのレクイエム- ヒヤシン ...自由詩11*18-10-27
冬の便り- 立見春香自由詩518-10-27
木に恋してた娘っ子- 福岡朔自由詩10*18-10-26
花束とへび- 田中修子自由詩7*18-10-26
一人の女の人の- こたきひ ...自由詩518-10-26
合唱の空- ペペロ自由詩218-10-26
春の日差し。- 梓ゆい自由詩318-10-25
月花- 1486 106自由詩9*18-10-25
- ミナト ...自由詩3*18-10-25
秋風○名無し人- ひだかた ...自由詩618-10-25
無題- あおいみ ...自由詩5*18-10-25
淡い約束- 塔野夏子自由詩2*18-10-25
入学式- 杉菜 晃自由詩2*18-10-25
無表情な感触- ひだかた ...自由詩1018-10-23
過去からの旅人- st自由詩518-10-23
運命のまばたきのしかた- ホロウ・ ...自由詩2*18-10-21
東の国の眠らない夜- るるりら自由詩15*18-10-21
- 犬絵自由詩1418-10-21
神無月- あおいみ ...自由詩8*18-10-21

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