何も持たなかったはずなのに 多分荷物は重くて
何を詰め込んだかわからないのに 大切で
手放せないまま 逃げるように出てきた都会

何をしたかったのか 私の頭の標識は
真っ白に作り上げ ....
「明けない夜はない」という


その言葉に本当に支えられた人は

きっと

『もう朝が来なくてもいい』という

そんな夜を過ごしたことのある人だと

私は思う
1馬鹿なシティーボーイいばってばっか
2うつむいてそれなりに差し込むパーカーのポッケ
3そんなわけないのにひとりぼっち
4人ごみがマジゴミみたいで軽くショック
5ため息夜が好き雨 ....
恋か愛だかわからない
夕映えのグラデーションが静かに消えてゆく
後に残ったのは
鋼色の冷たい空だった

昴が昇り
オリオンがアンドロメダを追いかけて
シリウスは白く笑った

北斗の斧 ....
気怠い午後だ。

こんな凪いだ白昼夢に溺れそうな空気には
ジムノペディがよく似合うのだろう。


 神々の祭典だ
と、
教わったのだろうか。
 アンブローシアは、
不老不死の実 ....
たいせつをさがしている
大袈裟でもなく控えすぎず弾力をもつもの

空は低いが僕の中にそれをおしあげる力があるだろうか
誰も風化しない星々も変化しないのではちょっと困るのだ

粘土のように塑 ....
前に体重がかかっていますね
と 足型調べる靴屋さん

胸は反らせているはずなんだが
と わたし

町中を歩いて
ウインドウに映るわがすがた横目で眺めれば
なんと言うことだ
前屈みでせ ....
夜が明けたら
真っ白の世界
魔法使いが杖をひとふり
呪文を唱えた
犬は喜び 庭駆けまわり
猫のあたしも
心躍る

歩道橋ですれ違う子どもはみんな
いつもよりはしゃいで見える

い ....
昼間なのに薄暗い
秋なのに寒すぎる

勝手だね
だれに言うでもなくつぶやいた
少し後ろめたいから
そっとふたをする
私の過去に
昨日をどこへ、捨てよかと
世迷い言、世迷い言

踏み鳴らした葉は、いずこへか
落ちた鳥の羽、いずこへか
あの娘の写真も、いずこへか
冬のましろに潜っては、幾度も幾度もやり直す

ぼくら ....
ケンケンパ
ケンケンパ

道路にロウ石で丸を描いて

ケンケンパ
ケンケンパ

まるまる転がるよ

ケンケンパ
ケンケンパ

見上げてね

ほっとしてまた下を向き
ケン ....
僕は彼女を名付ける事にした

彼女は僕の天秤が
どちらに傾くのか知らない

僕は彼女の知る真実から
不確定だといって目を背けた


嘘は
特定の誰かを騙す為に
鍵は
 ....
白い手先が折り畳んだ黒い風呂敷
角をピチリと揃えてたいそう丁寧に
ポタリと落ちた涙に星辰と名付ける
添い遂げようと恋情を抱いたおとこの
亡骸がひどく軽く腕に抱かれた
丑三つ時にただ月 ....
捨てられない手帳とプリクラ
消せない画像と動画
別れてから何年だ
女々しいったらありゃしない

安物の指輪は諭吉に姿を変えた
隣には永遠を誓った人が居る
なのに今も貴女を探してる
街中 ....
どうしてだろう
好きなことをするだけで
こんなに心が痛くなるのは


どうしてだろう
だれかの笑顔を目にするだけで
こんなに胸が苦しくなるのは


どうしてだろう
自分の正義を貫 ....
私は神をみたことがないけど
だれの仕業か
赤く染まってゆく山が
恐ろしくもあり

くる冬の
白さが恋しくもあり

私の中の
赤も白もまたあることを想う
なんでもない場所の
落ち葉を目に焼きつける

もうあえない
ひととのいちぺいじを重ねて

どこもかもがさむい
この風は
さらわない私を
少年は決意した
高校生になったら
皆の前で
自分の言葉でしゃべると
そのために
今の学校からは誰も受けない高校を
選ぶのだと
例え面接があろうとも
はっきりものを言うと
緘黙していた ....
肉体だけが失われた
魂だけになった人々のすむ世界は
遠くて
案外近い、のではないか

たとえば
風の吹いてくる方角に向かい立ち
乾いてゆく眼球の映す景色が
そのまばたきのたびに
一枚 ....
この降っている雨粒をすべて集めても
なお余りある巨大な器がある
この限りなく大きな器は
怒りか悲しみか諦めか安らぎか
いや、すべての感情を兼ねることで
もはやすべての感情を超越し ....
夜眠る
じっとして目を瞑る
夜はこれから
しんとする
自動車の音も消えていき
ゆっくりとなだらかな
長い坂を下っていくような
細長いストローで息を吹きかけて
手のひらがくすぐったいよう ....
冷たいモルグの中でじっとしている
後悔の跡の中で
溺れ死なないのは
彼女を見ている目があたたかいから
人にまで暖かさを分け与えるあの子の陽の
おかげと知っているのに
妬んでいるのは私の心の ....
空の色が無くなり
銀盆のような
アルミニウムの月が昇っていた
少し戸惑いながら
東の空を眺めていたら
雲霞のような
鳥の群れが
北の方角を目指している
不思議ではないのだけれど
ぼく ....
沈潜

水流から飛び立つ鳥達
冷えて透明に波打つ大気に
勢いよく流れ込み同化して
鳴いては耳を澄まし
耳を澄ましては鳴く

大気のコトバ、律動しながら響き
鳥達は従う、向かうべき方角 ....
空きの無い羅列の椅子に
また今日も
嘆息する

狭い踊り場は
且つ
斜(しゃ)に構えて視ると
歪に歪に
人影惑う

陽に降れる日もあれば
曇天に疼き
稲光に泪する陰りもあり
 ....
はい、向いていなかったです
生きることには
まったく間違いでした
生まれてきたことは

恨んではいないけれど
なぜですかと 思っていますお母さん
申し訳なく言葉もないです
大好きな。お ....
プラチナの値が下がり
ずっと下がり続けているみたいに錯覚するんだ
現実は上がったり下がったりだよ
だからその内上がるさ
気にするな

自身が衰え価値が無くなったみたいだ
自分なんか本当に ....
湯豆腐の季節がやって来た
鍋を挟んで
小学校以来のお前の顔が
ようやく和らいできた

俺は少し安心した

話す言葉はすべて昔の想い出ばかり
繰り返し
繰り返し
語りながらも飽くこと ....

おはよう
と言う

それだけでほっとする

朝が来たということ

声がちゃんと出るということ

おはようを言わない1日は
もやもやしている
昨日がまだ続いているよ ....
焼き海苔に
祖母のこだわり
いま思う
ガトさんのおすすめリスト(1246)
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