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AK-47の薬莢が
地面で弾ける音をヘッドフォンで聴いている
厨房ではたった今
ナンプラーが回しかけられ ぼくたちはまた一歩
首都から 遠のいていく
海岸に並べられた
籐のゆり ....
きみにもたぶん
色んなことがある
公転と自転をくり返し
わけがわからなくなる日ばかりで
砂時計を抱きしめたまま
大気圏を突破すると
今度こそ本当に笑うよ、と ....
もうほとんどが
瞳孔だった時分に
コエはそこいらの
ロックンロールより頭蓋に響いた
トンネル抜けた瞬間の
はじめての閃光に驚いて
ボリュームいじくっちまったのさ
収縮するすみ塗り ....
コインランドリーで千円札を崩す目的で買う定価の炭酸飲料を半分飲んだら半分崩れていく
退屈のカタチに色褪せたジーンズの右ポケットで縮こまる銀河
音のない戦争がはじまる
担架の上できみ、いや、ぼくは ....
いっぱい食べてね
おかわりあるから
その薬指から
約束がこぼれ落ちないくらい
いっぱい食べてね
あなたとの記憶
水に似た感情
時間はかかったけれど
ようやく
完成
ブリキのジョウロは先週
不燃ゴミの日に出して
てるてる坊主とも
とうとう仲直りした
埃をふうと吹き払っ ....
ドローンとかいうものが世界のタメになる気がしないのは
おれだけだろうか。アメリカでは早速銃を持たしてドンパチ。
ため息と屁が同時に出る。「どうして人間は動かなくなることを
発明だと信じて疑わない ....
書いて 書いて
消せるものは 消せばいい
心にはいつだって
鉛筆と消しゴムがある
あなたとのことは
強すぎる筆圧で
かすかに
残ってしまった
茹だる暑さ
蚊に刺され
腕をかきむしりながら
草もむしって
お米は炊かなくていいのかな
そんな疑問 胸にしまい
手を合わせていたころ
頬を伝う汗と
線香の香りにくらくらした
....
気怠い午後の窓に
コウノトリが連れてきた
甘い匂いの衣をまとう
真っ白な 汚れのない 詩
しばらく考えて
抱いてみる
泥のついた手で
目はおれ似じゃない
さて誰か
道傍の ....
いちばん重いひらがなは
ら
だね。
ら がぼく以外の
大勢をふくむなら
ぼくら、なんて
かんたんには 言えないや。
かるく歌ってもみるけどさ ららら
ちりめんじゃこを
食いながら
一匹一匹に
詫びを入れる
たずねてもいないのに
自分のことや 他人のこと
ババババーッと しゃべりまくる人
そんな人が 機関銃の弾切れみたいに
一瞬 静かになったとき
その口元から もれる煙を
ぼーっと見るのが、好 ....