茹だる暑さ
蚊に刺され
腕をかきむしりながら
草もむしって
お米は炊かなくていいのかな
そんな疑問 胸にしまい
手を合わせていたころ
頬を伝う汗と
線香の香りにくらくらした
 ....
思い出の街の
いつもの背中で
待ち合わせ

太陽が消える時に
歩幅を合わせて
アナタの名前を呼ぶ

もう決めたの

散り散りの想いを
繋ぎ合わせると
また迷い込むから

も ....
 
詩をかかない日々

日常が連続する日々

やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ



 
深夜の静寂が
緻密に濾過されて
私は冷い計測器になる。
いったい
どこまでが
夜なのか

孤独な歩幅の
ちょっとそこまでの
探求

旅立った
サンダル履きの冒険者の
行く ....
蜘蛛が
雨糸をゆらすと、
針の穴ほどの
光たちが
きらきら
とけあい、
うっすらと
午前十時五十分の星座が
あらわれる。

めざめている
、という夢をみていて
にげおくれた妖精 ....
「あなたの夢はなんですか」

と聞かれたとき、
子供だったぼくらは
口々に答えた。

きれいすぎる瞳に
現実が棲むことは出来ず
あきらめることを覚え
妥協や言い訳がうまくなり
濁っ ....
あなたは手紙

生まれたときから
たったひとりの誰かに
宛てられた手紙


行く宛は今は
雨にでも降られたか
少し滲んでて見えない
けど確かに書いてあった
届けば大切に
読んで ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
音が湿っていく。

地獄なんてみたことない
一回くらい覗いてみたいよ
、だって?

この腐った街は皆を傷つける。

そうかい
みせてあげてもいいよ
愛するひとを
教えてくれたらね ....
クーラーの唸りの向こうで
ミンミンゼミが雄叫びをあげている
挽いたコーヒーにお湯を注ぎながら
ふいに世界は今ここで生まれたような気がする

もしくは今ここで終わるのかもしれない
窓から ....
アイスクリームをあたしの恋人に見立てたのはたしか衣巻省三でギター片手に歌にしたのは高田渡だったのだけど私は食べないアイスクリーム。冷たいものって大概ニガテなんだ喉に負担がかかるからねって常温の水を飲む ....   ドアを開け
  右足から宇宙へ

  夜に青く消える

  帰る場所なんて
  なくなってもかまわない
  そんな気持ちで消える


  知らないどこかにたどり着いたら
   ....
夏の夜、
死者の眼は見開かれたまま
わたしを凝視し
私は、
その濡れた瞳を通して
異界の存在たちを
観ていた

内から内から

内から立ち現れる
それらの眼差し
はまた、
わ ....
私、他人が好き
いつも、知らぬうちに近づいてきて
指を摘んでそっとひと言、
ご機嫌いかが?

これであなたに会うのは最後だろう、
と悲しい言葉も浮かびます

そんな事を考えて、一瞬で蒸 ....
カスタードプリンでござるよ。

人生の酸いも甘いもというか
甘い方を極めたのでござるよ。

そんな程度かと言われたって
わたしゃカスタードのプリン
甘くて仕方のないこの強みを
ダイナミ ....
気がつけば
三階席の片隅にいて
タリス・スコラーズのハーモニーに
君の耳は
空中浮遊する

悔い改めるでなく
道を求めるでもなく
真実に目覚めるはずもなく

美しさそのものとしての ....
もしも今夜が最後の夜なら、

誰に知らせるだろうか。

どこに行くだろうか。

どこにも、だれにも、

帰る場所が解らなくなってしまって。

もしも今夜が最後の夜なら、

そん ....
思うようにうごかない心に嘘をついて身体が出掛けて行く
愛とか夢とかそういう言葉は
壁を飾るのに使ってしまった
もたないまま靴を履く

どんなにいいだろう
わたしが誰かわかるんだったら
 ....
たくさんの
本当、が
ながれていった

ぼくらは
橋のうえで
それを ながめていた

カナカナカナ
ひぐらしがないていた
私の心はいつまでも若くいたいといっていた
それを枯れた体が巻き込んでしまい
くすぶり湿った一部を置いて
あとは全部干からびさせてしまった

枯れ木から思い出は零れ落ち
伝えきれるはずの想い ....
まあるい形状
さんかくの形状
しかくい形状

そんな単純な形状ではなく
そう
例えるなら鍵

人はみんな、心のなかに
鍵と鍵穴のような形状を持っている



人はみんな、自分 ....
僕の前頭葉の
セキュリティソフトが
更新警告したまま
日没を迎えた
第1水曜日




スマホを握り締めて
君は帰宅した



君は
いつもの
お一人様ソファで
スマ ....
たどりつけない浜辺に
たどりついたものが
ひとり花を詠んでいた
たずねてもたずねても
花は
名のることはなかった


花の後ろの絵を
忘れた
はじまる前の
世 ....
電車の窓から見える景色は
近景がこんなにも速く流れるのは何故?
遠景よりも遠ざかるのは何故?
僕の傍にいる方が早く消えてゆく?
ならば遠ざけておかなくちゃ
大事なモノほど消えてゆ ....
  丘にぽつんと咲きました

  海が少しだけ見えます

  キミの声が聞こえてきました
  耳を澄ますと
  キミの指に摘まれました


  カーテンの隙間に
  ボクをかざると ....
赤い光を背負った父が
海の彼方の岩山から帰ってくると
闇色のかまどに張り付いていた
母の顔が白く浮かんで
子ども達の祭り囃子が
囲炉裏の周りをはね回った
 
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
かすかな圧力の記憶が
背筋を降りて
冷たい床へ逃げていく
せめてそこに
ある景色を描写する声が
あったと思うことにしよう
もう何年も前から
窓は一つだけだった
表面はざらついていて撫で ....
  山道の草木を横切る
  ギンヤンマの蒼い複眼に
  私たちの過去が沈んでおり
  どうやら今も放熱を続けている
  遠く 手放してしまったものも
  未だ近く 触れられるものも
 ....
          なぜだろう
  トンネルに入る汽笛が鳴った
         青い春の旅路

          なぜだろう
 トンネルにもきづかずに過ぎた
     赤い夏 白い秋の ....
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