明るい陽光が
地平線に飲み込まれていく
闇に覆われた夜の帳を
月の光が照らし出す
それは
どこまでいこうと
いつまでたとうと
彼の物ではなく
彼は浮かび上がった道化者に ...
声をかけた男の肌着は、破れて黒ずんでいる。
手に持ったビニール袋には、アルミ缶がぎっしりと詰まっている。
やあ、おはよう、と男が声をかけると、
湿度の少ない土地の、よく晴れた空は、
やあ、 ...
夜の蝶は艶やかなのに
昼の蛾は惨めに見える
明る過ぎる世界では
どこに行けばいいのやら
あて無く羽ばたく羽根は
まるでボロ布が舞っているよう
それでも蛾は翔ぶ
じっとしてたら ...
もも肉が
百グラム当たり
九十八円で
売られている
もしわたしが
鶏だったなら
もも肉
という名で
売られていたのだろうか
わたしの名を呼ぶ
母さんを
追いか ...
今日は
金曜日だったね
通りすがりの
人がいう
ふりかえると
そこには
金色の
金曜日が
あるのだった
繁華街が
眩しく
私の背中にも
反射している
...
ママは
数センチ 浮いてるんじゃない?
なんだか
ふわふわして
とらえどころがないよ
娘は言う
中学の頃
娘の友人と同レベルの
テンションで話す
あたしが
恥ずかしく ...
摩耗が激しい
傷んでいる
脳
脳
擂り潰されそうで
ダウト
笑いながらシャウトする
たまたまだって
今日たまたまだ
コーヒーが欲しい
頼んだ覚えのないチョコケーキ
笑っている
...
0と1で構成される世界みたいに
クエスチョンとアンサーで構成されている世界
アンサーがあって敢えてのクエスチョンと
そのアンサーとは少し違うアンサーを
その後の会話で軌道修正しながらプルーフす ...
走って
走って
走りまくったから
子供のころ噛み砕いた布きれみたいに
宝物だった
遊んで
転んで
つくった生傷
いつだって戻りたくて戻れない
今があるから
俺がいて
君がある
...
熱く生きる、だ?
テメェも大概だが俺も素直じゃねぇな
このままじゃ俺が勝手に冷戦始めそうだ
面倒臭ぇ(=助けてくれ)
死んじまえばいいんだ
俺かお前のどっちかが死んじまえば話は面倒臭 ...
そうして、ソファーの陰で私は寝転んでいた。
頁のめくれる音がさわさわと耳障りで、
何を言うでもなく寝返りをうった。
まだまだ空は高く遠い。
ソファーの下辺りに沈殿している淀んだ空気が、
...
昨日の昼ご飯
道ばたに咲く花
バカ騒ぎのパーティー
思春期の悩みごと
原油の流出事故
通勤中の出来事
何でもかんでも飲み込まれていく
巨大な空間
記憶の引き出し ...
青い葉を濡らす滴を
指先で弾いた
確かに躍動する心をもって
雨傘を愛でる
土のにおい、が立ち込める
トマトの苗を植えたとき
爪を黒く染めたあれのにおい
官能的に厚く漂う
雨上が ...
あめのひは
おそとへでられない
まどにつるした
てるてるぼうずも
どこかしぼんじゃって
おひさまをよぶ
まほうがきかないのかな
かぜがつよくふくたびに
あめがまどをたたく
あそび ...
贋物の金魚を浮かべたバスタブをぼくときみとで方舟にする
{ルビ吃水=きっすい}に{ルビ陽光=ひかり}は搖れて{ルビ干渉=いりまじ}る翳を乳房とふふむ午後二時
隠すべき傷痕がどれかわ ...
ほんとうに好き
だから
もう、これは、どうしようもない
ほんとうに好きは、それこそ、ホントウニ好きで、
なにがなんでも好きということで、
「好き」が、どんなになっても、
他人か ...
反証や反証等の中で人物が、
描かれていくと、無条件は痣だらけの
利き脚に小さな芦の灰が負う、
点滅する非常
点滅する非常
あるいは石の馬と石の石
明日からは“ほんもの”のことな ...
はじめて
シガレットを買った
手慣れたふうを装って
マッチをする
深い呼吸
煙のせいで涙が流れた
一度きりで
手に持ったまま
燃え尽きた
足元に落ちた灰が
恨めしそうに
僕を ...
聴いても構わない
人間のために奏でるのではないが
聴いてもいい
ただ
邪魔はしてくれるな
私は
私の妻になるはずの
鈴虫のために
奏でる
遠くからでいいのなら
許す
だから
静 ...
愛するわたしは愛するあなたのように語り
愛するあなたは愛するわたしのようにつまずく
わたしはあなたを愛するから帽子を脱ぎ
わたしはあなたを愛するから最初の皿を割った
あなたはわたしを愛するから ...
その村では
人々は穴を掘る
朝から晩まで
個人個人の穴を掘る
生まれたそばから
掘る穴を与えられ
それだけのために
一生を費やす
もちろん
彼らは人だ
数々のロマンスが
その ...
逃げ水の中で魚が跳ねて
アスファルトが柔らかい
太陽は無関心な発光体
空はどこまでも遠く
僕は許されている
「だけど」 ...
僕の体重で沈むクッション
赤い残像が
まだ眼の隅にチラついている
暗転した部屋
何が起きたのか分からない
あれからときおり
たくさんの音が囁くのをやめたり
残像が色を取り戻したり亡く ...
鮮やかな発色に濡れる君の手を噛んでいるだろう午前三時のキッチンで所在をなくした鋏がひとつまたひとつと果物ナイフの刃を研ぐ未然形───。A4サイズの俎で黙った鯉が赤く焼かれる前に祈りを探している。
...
すき。
それだけ。
だめ?
とか
言ってみたいのに。
あのこみたいに。
気付いたら
ダムが幾つも
出来ていたんだ
必要なのかどうかも
分からないような
そんなダムばかりが
川はすっかり干上がって
何も流れていなかった
もしかしたら
...
内またにカスタネットのタトゥー入れももを合わせて口でタンタンタンタンタンタンタン・・・・
その目線に合わせて見る
すると犬の視線は地面が七割くらいだったりして
とても驚くことがある
鳥の視線は高くて見られないので
飛行機に乗ってみる
パイロットはどんな夢を見るのだろう
...
{引用=
窓の向こう止まない雨の薄曇りへばりつく虫の四肢はばらけて
傘を差す人の姿が点になるわたしも誰かの点になれたら
息を吐くわたしが写る化粧台午前零時に紅を手に持ち
...
たった一本の卒塔婆のように
不健康に伸びた櫓から
私はずっと向こうの火山を見守る
今にも昂りそうで昂らない
噴き出しそうで噴き出さないそれを
ひたすら見守りつづけて幾星霜も過 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
道化
寒雪
自由詩
1
10/6/26 8:31
出張
ブライアン
自由詩
1
10/6/26 8:22
蛾の旅
うずら豆
自由詩
1
10/6/26 7:43
もも肉
小川 葉
自由詩
3
10/6/26 4:17
反射
〃
自由詩
3
10/6/26 3:21
浮いている
森の猫
自由詩
2*
10/6/26 2:18
0.5秒
秋也
自由詩
0
10/6/26 2:06
世界になりたいんだ
虹村 凌
自由詩
0
10/6/26 2:01
ランナー
秋也
自由詩
1
10/6/26 2:00
ガオンガオン23.4
虹村 凌
自由詩
1
10/6/26 1:58
生煮えアトム
uwyeda
自由詩
1
10/6/26 0:51
サイバー・ブラック・ホール
伊那 果
自由詩
2
10/6/26 0:23
雨上がり
モリー
自由詩
2
10/6/25 23:42
あめのこうえん
ミツバチ
自由詩
4*
10/6/25 23:30
愚者の涙 Fool to cry
山田せばすち...
短歌
5
10/6/25 23:23
ほんとうに好き〜美知子に
草野大悟
自由詩
3*
10/6/25 22:39
大きな機械がそこに入っていくには
井岡護
自由詩
0
10/6/25 22:28
シガレット
國朗
自由詩
1
10/6/25 22:23
鈴虫は今夜に賭ける
曲がり屋レオ...
自由詩
1*
10/6/25 22:15
新しい生活
非在の虹
自由詩
1
10/6/25 22:00
穴を掘る
Oz
自由詩
1
10/6/25 21:38
七月の揺らぐ景色
牛
自由詩
13*
10/6/25 21:07
言葉は嘘をつく
相田 九龍
自由詩
3
10/6/25 20:10
イン・ザ・キッチン
水川史生
自由詩
2*
10/6/25 20:05
あのこみたいに
小鳥
自由詩
3
10/6/25 19:19
ナミダのダム
くなきみ
自由詩
5*
10/6/25 18:56
タンタンタン
ハイドパーク
短歌
2*
10/6/25 18:00
わたしが詩を書くとき
小原あき
自由詩
3*
10/6/25 16:03
雨
黒木みーあ
短歌
4
10/6/25 12:31
対峙
豊島ケイトウ
自由詩
13*
10/6/25 11:07
3858
3859
3860
3861
3862
3863
3864
3865
3866
3867
3868
3869
3870
3871
3872
3873
3874
3875
3876
3877
3878
3879
3880
3881
3882
3883
3884
3885
3886
3887
3888
3889
3890
3891
3892
3893
3894
3895
3896
3897
3898
4.59sec.