くちばしの長く伸びた蚊に足の指を吸われながら
恋人の首をころりと乗せた二の腕の潰れ具合を計っていた。
前髪の先に留まるシャワーの残り水が
目尻を伝ってシーツにつくと、
空は落ち、
圧縮袋のな ...
カワバタとこんなにながく歩いた
ふたりともなにもしゃべらなかった
最愛ってなんだと思った
仕事がらカワバタはホテルに顔がきくようだった
いつも車に乗り込んでから食事かホテルでゆっくりした
...
カワバタだ
歩道に乗り上げた車から音楽の低音がきこえている
のぞくと腕をくんで寝ていた
自転車のベルをひとつふたつ鳴らした
目をつむったままカワバタがほほえんだ
ヨシミはスヌーピーのような顔 ...
あたしがやるから、きょうはゆっくりしてね、お母さん、アイロンでなにしてるの、お母さん、ヒカリモナイカゲモナイ、あたしたち影でしょ、あの頃しあわせだったよ、だってひかり、吸ってるだけでしょ、だから、なに ...
はやくやさしくしろ
というメールを
一日三回送ったら
関係が断絶したので
相手がやさしくなかったことがわかった
こんどはもっとやさしい相手をさがす
一日に10回くらい
やさしくするこ ...
{引用=
またいつもの
自転車にのって
ぼくがむかっていた
先とは
どこだろう
でも
いまは
どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
はたして
ど ...
ニュースは勝たせてくれないように出来ている
たぶん遅くなります
と声に出して読んでみた君のメール
生煮えの気持ちごと飲み干した缶ビール
酔いたい気持ちと睡眠時間 ...
PART ONE
馬鹿に屁理屈は効かない………………………………… 9
セメントの唄を歌いましょう…………………………… 20
汚いのはだれ……………………………………………… 35
気体 ...
粘土と唾液で造られた都市から
悪臭が漂ってくる
鼻のつまった男達が希望を語り合っている
むごく発達した上腕筋
愛撫はハンマーの一殴りだ
雷鳴の方角をさぐれ ひびわれた夜空の
耳垢だらけ ...
わたしは男の帰りを待つ
待つ時間こそわたしを
存在させる
つまり待つことによってわたしは
男への愛情を確認している
しかしそのことを誰にも悟られたくない
そのため日常の動作は速く
人の ...
ポニーテールの少女が今日も
長い髪を揺らしながら、シンナーを吸っている
照りつける太陽と雲ひとつない青空
その上を雲が流れてゆく
どこかで誰かがテニスをする音が聞こえる
水玉のシュシ ...
夜になると
忘れていたものが僕の
心を重くする
夜になると
僕たちはせっせと産みを始める
明日はどうせやって来て
握り潰してしまうのに
...
私はもとから煤けていて
精々清書の下書程度
落書きされるくらいが精一杯で
誰が燃やせど棄てないことがあるんだろう
あんたの言うこと何一つ噛めやしない
たかがザラ紙には無理な話だったんだ
直 ...
昔々(むかしむか〜し)は無関心
徐々徐々にに親しくなって
今は友と呼べる奴
昔々いつも傍らに蹲(うずくま)り
たまには気になるときがあるが
それはいつでも憂鬱さとともに
昔々は青と ...
あの
つらかった
あの頃
唯一つ二つの
悦びとして
隠れるように
買いあさった雑誌よ
今やそれらが
違う形の
脚光を浴び
私は寂しく
阻害された
遠く隔てられた
あの純粋な悦 ...
.
夜のオープンカフェ
通り過ぎる足音に目を上げる…
高い梢で鳴くのは夜の鳥
なつかしい幻のような やさしい暗やみ
幻聴のような鼓動
.
灯りの消えたオープンカフェ
きょうも一 ...
僕が持っている定規は
真っすぐな線が描けない
真っすぐな線を描くには
その定規の真っすぐな部分
それはほんの小さな部分しかないのだけれど
そこをずらしながらでないと無理だった
...
ひとは胸に
一枚の白い紙をもって
生まれてくる
やがてそこには
おとなになったらなりたい
夢が書かれ、
送辞や答辞の書かれる
春もあるだろう
結局出せなかった
ラブレター ...
蜂蜜の瓶で溺れ死んだ
ミツバチのことを想ったら泣けてきた。
べつに私の涙なんて
彼の家族の足しにもならないのだけれど。
汐が濃く匂ってくる。
目にも暗雲が立ち籠めてくる。
簡単に言えばすむものを
見破られまいとして
一刻の猶予を走り抜ける。
恩を知らない癇癪持ちを
愛するなんて慈善運動は
所詮御伽噺であるのだろう
己に絶望 隣に諦め
高みが花なら 下は泥
傷んで往く末があろうとも
積み重ねた小さな石は
この夜が来るまでに ...
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる
季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ...
何読んでんの?本?何の本?マネジメント?
あ、そう。
なんでクラブで本読んでんの?
いや、疲れて、みんな上で踊ってるし、眠くて、あと退屈で
あ、そう。ちょっとそこの女の子に話したいから、またね ...
お月様が食べられた
うさぎの餅がおいしそうだったからに違いない
お月様が食べられた
でもお日様は満腹だったに違いない
庭に咲いた風車
水を得て
風を運ぶ
霞む雲をさらって
旅を ...
リノリウムの壁
見えない満天の星を眺め
手の届かない彼女のことを考えた
最後に会った日
彼女は家に帰る途中で
ひどく暑かったことを覚えている
笑わない彼女
瞳の奥 ...
六月の風
どこかにする
子どもの遊び声
落ちてくる手にあまる垂直な陽射しは、
すべての影を限りなく縮小し 見放し
あるがままの姿を投影してくれない
公園の木陰に一人ぽつねん
ベンチの女が ...
日曜の
午前三時
手足のない男が
金網に入り
手足のある男と
2ラウンドを戦う動画を見る
手足のない男は
手足があるときは
アマレスの
...
人は髪を見ている
髪は何も描かない
髪のまま あるだけだ
私は髪を見る
肌に触れる
肌ではない 白い色に輝いた
黒い色をした 肌ではない
髪と肌とが 白い人は輝いた
何ひとつ語らずに生きている毎日にため息を吐きかけさせられている窓の外に枝が揺れていて、何も語らずに流れていく日常だけがぼんやりと流れていくような気のした合格発表をする直前の門の手前の私は疲れ切っていた ...
放射される熱を
感じていたんだ
夜更けの草原に
寝そべって
仲のいい
グループで
語らいあった
見上げた空には星
点滅しないきらめき
声が聞こえていて
声は聞こえていない
放射
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
よぶん
佐藤真夏
自由詩
5*
10/6/27 20:31
宇宙のものまね(2)
吉岡ペペロ
自由詩
3
10/6/27 20:25
宇宙のものまね(1)
〃
自由詩
2
10/6/27 20:23
宇宙のものまね(0)
〃
自由詩
1
10/6/27 20:22
アイアイエー、オトラント、クロチェット、ヒュペルボレア
a
自由詩
1
10/6/27 19:35
日曜日のカエルは旅好きである
石川敬大
自由詩
28
10/6/27 17:46
淡い淡い今日
木製金属
自由詩
6
10/6/27 17:29
ピチカカ反応
若原光彦
自由詩
5*
10/6/27 17:24
洪水
非在の虹
自由詩
2
10/6/27 16:53
日常
〃
自由詩
1
10/6/27 16:15
ポニーテールとシンナー 〜AKB48への手紙〜
akb48
自由詩
2
10/6/27 14:28
夜になると
草野春心
自由詩
2
10/6/27 14:22
tabula rasa
ひち
自由詩
0*
10/6/27 14:03
おつきあい
……とある蛙
自由詩
9*
10/6/27 13:56
For My Youth
真島正人
自由詩
3*
10/6/27 13:13
夜のオープンカフェ
Giton
自由詩
1*
10/6/27 12:57
イビツな定規
くなきみ
自由詩
3*
10/6/27 12:39
一枚の白い紙
ryou
自由詩
2
10/6/27 12:25
蜂蜜と涙
小鳥
自由詩
4
10/6/27 12:13
ママチャリライダー
吉岡孝次
自由詩
3
10/6/27 11:46
paper
ひち
自由詩
1*
10/6/27 10:27
alt
あまね
自由詩
28+
10/6/27 7:53
こんな詩を書くつもりじゃなかった
渡邉建志
自由詩
1
10/6/27 7:41
かざぐるま
相羽 柚希
自由詩
1*
10/6/27 7:11
1001日目の夜
寒雪
自由詩
1
10/6/27 6:59
繕いの午後
月乃助
自由詩
17*
10/6/27 6:30
日曜の午前三時に
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
10/6/27 3:42
モデル
番田
自由詩
0
10/6/27 3:14
3月
〃
自由詩
0
10/6/27 3:13
夜の飽和
真島正人
自由詩
3*
10/6/27 3:05
3855
3856
3857
3858
3859
3860
3861
3862
3863
3864
3865
3866
3867
3868
3869
3870
3871
3872
3873
3874
3875
3876
3877
3878
3879
3880
3881
3882
3883
3884
3885
3886
3887
3888
3889
3890
3891
3892
3893
3894
3895
加筆訂正:
ピチカカ反応
/
若原光彦
[10/6/27 17:43]
半角スペース2個を全角スペース1個に修正。
4.6sec.