忘れない られないひとを一人きり
行方知れずに いつも思って
兄は云う 大事な愛との遠近は
距離がある分 法則に似て
わたしたち どこにも逃げる場所が無い
鏡のなかの ...
青空が刺さりつづける神無月
誰も見ぬ星を数えし神無月
ちりあくた忘れた夢を見る浜辺
失くすもの無くても失くす神無月
...
天国にいってしまったら
天国から手紙は来ないから
せめてできることだけを
おぼえないとなあ
せいかつは強弱のヴォリュームでいきること
ときには手をぬく
つんのめるほど減り込まないよ ...
あなたの背ひとつひとつであるように私の背もまた私ではなく
陸からも海からも白はじまりて放りたくとも放られぬ日々
二階にはもう既に ...
女子トイレ
いつもと違う時間に電話が鳴った
笑いに生きる人が泣いている
辛い辛いと泣いている
わたしは慌てて便座に座り聞く姿勢を作ると変な匂いが入ってきた
嫌いな女の匂い
...
還暦になりたる人の臓物はカーボンの色 朝すすり泣く
大気圧耐えるS字の脊椎は儚き生のエピタフに似る
年月を長き指にて掻きむしり爪老い侘びぬ月面映し
平穏は耳鳴りだよと腕時計外し目を揉む薄日の読書 ...
私は親友を夜ふけに忘れ去る
しかし私の道を歩んでいる全体を忘れていない
夢の世界をぼんやりと闇に照射しているとき
そして 今日も友人たちと共に日に失踪しようとするとき
私は無意識に探す 視 ...
具象抽象或いは送話
そして叙情
もうあなたに呼び掛けるのは止めよう
ことばに頼らない詩
いま 宇宙に語りかける
新たな結晶の始まり
わたしだけの ことばを
新宿はひとをたいせつにしていなかった
ひとの多さがそう感じさせるのか
いや、ひとのながれがそう感じさせていた
焼き鳥屋さんのよこの珈琲専門店に
コーヒーメーカーの部品を買いにき ...
かなしみの夜に
貝殻の雨が降る
わたしのように繊細では
とても生きていけないとおもっていたのに
ちゃんと生きてこれて
今日も生きています
いろいろなことに感謝しています
かなしいこと ...
あれがいやだ これもいやだ
いやだ いやだ
ここにもない どもにもない
ないないづくしで切りが無い
目に映る全てへの絶望は
本当は自分への絶望だ
自分がどうしようも ...
今夜も貴女は結構キレイで
貴女は実際問題大台越えてるししゃもの毒リンゴで
...
この空のどっかにマジで君も居る
それが理由だ
立つ理由だよ
中古カメラ屋の
ジャンクボックスの
古い壊れた写真機は
壊れても
そう安々とは死なない
数え切れないほど
フィルムを通した自負がある
シャッターが落ちる瞬間の
記憶が
擦り込まれ ...
さぁ
拾われにおいで
カムオン・ビーチコーミング
海の家はすっかり片付きました
波打ち際には
広い砂浜が帰って来ています
明るいクラゲのような
お日さま
掘り出し物になれるかど ...
海の波に
夕焼けに染まりながら
静かに押し寄せては引き返す波に
子供達の作り上げる砂の城は
幾度となく壊される
しかし子供達は果てなき波に耐えだえ
城を永久に作り給う
空の星に
新 ...
夏も終わり
傘をさせない病気が
さらに悪化した
なので
雨降りの日には
打たれるがままで
びしょ濡れになる
身体が冷えて昏倒し
アスファルトに張り付く
ぼろぞうきんになる
...
甘やかな森の一時の香
健やかなる花々
貴なる宝玉の稀なる輝き
鉱山の豊かなる富
玄妙な不思議の数々
阿古屋貝の映し隠せるわだつみの陰
真珠の煌きたる光
香
花
宝
富
陰
...
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘
夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ...
あなたを思うのは
まだ青い霧がたちこめる夜明け前
それとも名も知れぬ花が香る陽のひかり
夜がやってくる吐息のまにまに
あなたを求めるのは
後れ毛が風に震えるようにひそかに
梢の青い ...
眠さにかまけて、課題を放りだす
そんな私を見て「バーカ」と言ったのは娘だ
私はそんな娘に「休憩してるだけ」と嘯いた
妻はそれを見ながら「二人とも馬鹿だろ」と言った
それを聴いた ...
ふんべつは
ふんどうににてるから
まぎらわしくって
きらいだ
床に落ちたカンバスの上を電線の影が、行ったり来
たり。君はえんじ色のシートにひざを立てて、窓の景
色に見入っている。昼のさなか、大阪から京都へ向か
う各駅停車だから、人の影はまばら。遠慮 ...
硝子張りの塔
空を突き抜けて
人類は何を目指したのだろう
地を這いずり回ることへの抵抗
重力からの解放
自由という名の挑戦
空中都市に想いを馳せ
天上人を創り出す
古代文明に預 ...
遠く時空を超えると
幼い君がいた
「おとーたん、どうじょ」
ぷつんと もいだ野紺菊を
ぷるぷるふるえる手で差し出す
薄紫の舌状花をつけた花
稲藁のにおいがする午後の柔らかい日差しの中
君 ...
砂鯨はありふれている
都市の外周壁は、理性を囲う
その外で、私は妄想を追う
天体の運行が、おもむろに歪む
歩みに夜が混じる
廃棄された夜景を拾う
触れた先から崩れていく
風景は一刻を ...
本音で言えばでんぐり返しだろ
聖徳太子の背中に跨り
いつか
そんな人生を狙ってるんだろ
石ころも拾えないくせに
ちゃんちゃらちゃんちゃん だ
御輿担ぐのも 担がされるのも ...
覚醒時はこんこん「0655」こんこん「2355」こんこんせきとまらず。気がすむまで静養したらいいと親愛なるタゾエアケミがいう。こんとないたキツネは声にならないことばをつとつと指でつなぎあわせたら詩に ...
無欲な僕は いつも 筆を持った
物の中には 形があると知った
そして 触れた 本のページを めくる時
僕は 人のこの手に 掴める物はなかった
光は 色の一つを 手渡した
僕は 手に取 ...
繁殖期を過ぎた蝉が松の林に転がっていた。
繁華街の馴染みのライブバーで本当はテレキャスが欲しいんだけどなんてことを言いながら見た目は派手だけれども実は安物のアコギを抱えた若者が今夜のライブに精一 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
或る観念
佐和
短歌
1
10/10/14 2:50
なきつき
木立 悟
俳句
2
10/10/14 2:20
1011
唐草フウ
自由詩
15*
10/10/14 2:17
なきもの
木立 悟
短歌
2
10/10/14 2:16
笑いに生きる人
カチキ
自由詩
1
10/10/14 2:14
バ 〰 カ
salco
短歌
3*
10/10/14 1:24
その裏側で
番田
自由詩
2
10/10/14 1:04
ことばにならない詩
アラガイs
自由詩
5*
10/10/14 0:50
新宿
吉岡ペペロ
自由詩
4
10/10/14 0:12
かなしみの夜
瀬崎 虎彦
自由詩
3
10/10/14 0:04
できれば出口に向かって
短角牛
自由詩
0
10/10/13 23:56
エデンの禁忌
TAT
自由詩
3*
10/10/13 23:02
『エイト!』とか『ナイン!』とか、るっせぇよ
〃
短歌
2*
10/10/13 22:19
写真機
フクスケ
自由詩
2
10/10/13 20:02
落し文フォーラム
海里
自由詩
2*
10/10/13 19:16
旅路にて感じたこと
一 二
自由詩
0
10/10/13 18:19
セプテンバーレイン
ハイドパーク
自由詩
1*
10/10/13 18:14
至上
一 二
自由詩
1+
10/10/13 17:41
夢みるキノコ(非食用)
朧月
自由詩
5
10/10/13 15:17
ナイチンゲール
石瀬琳々
自由詩
9*
10/10/13 13:39
少しのズレ
ala
自由詩
1*
10/10/13 11:22
六号室
寒雪
自由詩
1
10/10/13 9:07
きりん草
佐倉 潮
自由詩
6
10/10/13 7:39
摩天楼
れもん
自由詩
2
10/10/13 5:23
野紺菊の咲く頃
山人
自由詩
22*
10/10/13 4:47
妄想都市
しゅう
自由詩
3
10/10/13 4:43
でんぐり返し
アラガイs
自由詩
3*
10/10/13 4:17
感謝
阿ト理恵
自由詩
3
10/10/13 3:37
部屋の絵
番田
自由詩
3
10/10/13 3:13
夏には蝉 秋には蟋蟀
板谷みきょう
自由詩
3*
10/10/13 3:12
3779
3780
3781
3782
3783
3784
3785
3786
3787
3788
3789
3790
3791
3792
3793
3794
3795
3796
3797
3798
3799
3800
3801
3802
3803
3804
3805
3806
3807
3808
3809
3810
3811
3812
3813
3814
3815
3816
3817
3818
3819
9.54sec.