口の端が自然と上がり、口の周りから気泡がぐるぐる海面へ
ある想いを瞼の裏に隠したら、
このまま、さぁ、目をつぶってあるきだす

幻想のゲームをおもいつき、途中で海底の砂を手につかむ
...
ラジオノイズ

三秒先の暗闇から

明日の天気を届ければ

雲を脱ぎ捨ててしまう

その少女、青いシャドウ、巨大な蛾のような

指先に灯る重力が

心をそっと撫でてゆく

...
桜の樹の下には雪が埋まっている
焼け残った桜の樹の下には
百年前の粉雪が
いよいよ冷たく固まっている
ほのかに白光を帯びて
樹の根とたわむれ
黄泉と混じり合い
はるかな夢にまどろんでいる ...
手を掴めるまでのすごく永い時間

それは
メールして
電話で話して



会って



話して
メールして
電話して



逢って



想いのほか話しをし ...
 萩原朔太郎著
 ウォーソン夫人の黒猫
 再読

 これはポー系統の猫だから

 けど
 朔太郎本来の猫だって
 案外

 おわああ
 ここの家の主人も
 病気です

 お ...
転校をした
おかんが皆に渡せってシャーペンをくれて
終わりの会で配った
袋をあけたら裸の男の子の絵と
ちんちんぶらぶらソーセージって書いてあって
めちゃめちゃ恥ずかしくて
ばいばいも言わん ...
どいてください
とも言わずに抜いてゆく
人の背中を見送る

かする肩先
シラナイヒトの顔
感じる体温

見上げる空は
決してまるくない
四角くもない
なぜ
部屋からみた景色はど ...
イタズラ仔猫と一緒に 紅茶を飲む
空色の空を眺めながら なんて
当たり前の ことなんで

紅茶から立ち昇る湯気を混ぜて
ミルクティー風味に 仕立て上げる

見た感じと 触る感覚 味わいは ...
からっぽな心身にはなんでも入る
八杯目の焼酎も
ヒーリングミュージックも
ノイズも
精液も
入ったはしから空になる

ただ身体を通り過ぎてゆく
栄養にならない黒いかけら

歯も
...
希望があるから絶望があるんである
絶望したくなかったら
希望なんぞ持たぬがよろし

数独を解くのに飽きたわたくしは
今日七杯目の焼酎をつぎながら
わたくしの幸運なる結婚生活について
(た ...
今目の前にあるのは
中身がからっぽな
ガラス製の
僕の肉体をコピーした像
足元には
僕の外見や内臓などを
小さく砕いたパズルのピース
今から僕は
改めて僕を完成させてみる

...
きみのせいで夏が終わらない

扇風機がかきまわす生温い空気のなかで
今日六杯目の焼酎を呑む
ツクツクホウシが鳴き出して
もうとっくに朝だということは自覚している
ついこのあいだまで
わた ...
無能だと嫌と言うほど思い知り諦めつつも向かうパソコン 満ち引きの窓越しの海眺めつつそろそろだなと想うこの頃 カブトムシが止まる網戸を見ている 何を、歩いていく
道にもない、けれども
体操服の人と、
赤い何かがあるというわけではない、
バイクと、歩いた
川の向こうには、すれちがう、


山はすれ違っていく
本が私をそびえてい ...
 
 
真夜中の渓谷で
岩魚を突いた
むかし父とよく来た川だ
腹が減っただろうと
父は登山ナイフで
魚肉ソーセージを切り分けて
私にあたえた

あの日は二十尾とれた
まだ足りない ...
離陸した飛行機は
無事 着陸しなければ
大事故になってしまう

あたしという飛行機は
もう 離陸して
大空の上

目指す 大陸へ
今は 太平洋上

乱気流
乱気流

機体は ...
                 100831





クリスタルの庭園に
カットグラスの彫像を納める
納入予定日は1ヶ月後
手慣れた職人さんは熱中症で入院中
そのお弟子は ...
蝉が死んで
夏が終わる
君の残像
ゆらゆら消えなくて
僕は恐怖する
わたしは弱い
飛ぶことに疲れた6日目の蝉のように弱い


アスファルトで蝉は微かに息をしている
罪の無い少年たちが地面に転がる蝉の腹を踏みつける
痛い
痛いので呻く
少年たちは面白がっ ...
死んじまう
シャレになんない
真剣に
酒を呑ませろ
夜を往くため
寸分狂わず生きていけたら
夜毎
笑顔は重なるだろうか

皮膚の下
ドクドクと脈打つ赤い液体
私のはきっと血なんかじゃない
赤かどうかすら怪しくて

別に
生きるのに支障は無い
...
向日葵の匂い
















炎の匂い ...
はたして、私は何をしていたのだろう

1人で勝手に思い込んでいて、本当に彼らの気持ちはその通りだったんだろうか

他人(ひと)を分析して、そうにちがいないと断定してて、得意がって居た自分が偽善 ...
あたしが生まれた八月
星が綺麗だったかな
だれも教えてくれない
空の模様が知りたい

あたしが育った八月
いろんな太陽みてた
暑い風景のほかにあった想い

あたし余計ですか
あたし ...
心だけ 欲しかった
その声に 震える空気
眩暈の中 手を伸ばす

掴んだものはあどけなくて

汚れてしまうね きっと
それならうれしい なんて
どこでおぼえてきたの?

ああ また ...
妄想の中で恋しているので現実の関係は全くの他人行儀です。
でも、時々それはかぶって、とても危ないときがあります。
小さな、言葉の端々でくすぐりあっているのです。
とっても危険です。心を探り合って ...
蚊の腹の紅さや色の白い嫁 思い出は夏の終わりのメヌエット
日にひるがえる君の白妙

細胞が真昼の空にリンクする
60兆の歌う歯車

満月に打ち明けたのはシルブプレ
今日の終わりをぼくにください
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
一握りの砂時計鈴木 西瓜自由詩110/8/31 18:48
熱圏相馬四弦自由詩3*10/8/31 14:50
桜の樹の下には春日線香自由詩210/8/31 14:01
手を掴めるまでのすごく永い時間maumi自由詩2*10/8/31 13:38
藪木二郎自由詩210/8/31 12:39
ちんちんぶらぶらソーセージ(未詩・独白)プル式自由詩7*10/8/31 10:38
シラナイ世界朧月自由詩110/8/31 9:47
雀蜂藤鈴呼自由詩3*10/8/31 9:32
炭食い佐々宝砂自由詩510/8/31 9:15
訣別自由詩8*10/8/31 8:09
再構築寒雪自由詩110/8/31 7:53
やつあたり佐々宝砂自由詩510/8/31 7:44
夢詠み波乃短歌1*10/8/31 3:55
恋詠み短歌2*10/8/31 3:51
虫かごの中の少年光井 新自由詩210/8/31 3:47
平日休み番田 自由詩110/8/31 2:12
三軒目の鴉小川 葉自由詩4+*10/8/31 2:10
飛び立った飛行機は森の猫自由詩3+*10/8/31 0:58
三軒目の鴉あおば自由詩7*10/8/31 0:36
晩夏國朗自由詩110/8/31 0:16
鳴かぬ蝉伊織自由詩410/8/31 0:04
終わってる、、TAT短歌1*10/8/30 23:53
血の色ともぐらもずず自由詩210/8/30 23:51
バイトを喰っちゃった、、、TAT自由詩2+*10/8/30 23:51
向日葵、わたし、彼女ビビマリ自由詩310/8/30 23:42
8月の空朧月自由詩110/8/30 23:12
音色自由詩010/8/30 22:58
LOVE GAME西日 茜自由詩210/8/30 22:45
A-29俳句1*10/8/30 22:44
みあげるあまね短歌410/8/30 22:23

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加筆訂正:
/A-29[10/8/31 17:45]
中七紅さよの「よ」を切れ字「や」に変更。あしからず。
4.78sec.