何本もの糸を断ち切ってきた中
僅かに残った繋がりの糸
距離は遠く長い
在るという充分

困難で苦しんだ時
在る糸に震えが伝播し
彼方から戻る波動を握る
この手に勇気の熱が湧く
 
 戛戛と生活のなか教えられ人生もまた限りあるわ け
 
午前3時に起床
アイス珈琲を2杯飲み
{ルビ微睡=まどろ}む{ルビ眼=まなこ}を排除した
速乾タイツ 速乾パンツ 速乾Tシャツを着込み
釣具・クーラーボックスを車に押し込んで
走ること2時間 ....
話したいことはない
話しかけられて
適当に答えて

ハサミが髪を切る瞬間
地肌に伝わる感触の快感

金属音と共に床に散る髪
やがて掃き捨てられる

さよなら鬱屈
また会う日まで
 ....
耳の不自由な彼は
音が見えた
と 言った

わたしには聞こえただけだった

目の不自由な彼女は
色が薫った
と 言った

わたしには見えただけだった

後ろめたくなかった
 ....
もう二度と会えない
さよならも言えなかった
願いは夢で会うこと

思い出を繰り返し語り
笑ったり泣いたり
居場所を灯す

好物だったそうめん茹でる

そうめんの川にオクラの星
麺 ....
銀河の岸で
七夕の日
小鬼の私は
手紙を書いた
ムーミンの切手を貼った
夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜 ....
白い紙の上にこぼれてにじんだ
わたしのかなしみ、
あなたのりんかく

揺れながら
つめたく細い流木のような腕を
にぎりしめたときを
かみしめる
揺れながら
幼子が ヒーローの名前 ....
なみだ、
ぽろぽろと剥がれ落ちてゆく、
頑ななウロコの溶解、
あつい塩水が、
頬をつたうたび、
こころは、
飾らない、
まっさらな素裸になる、


なみだ、
かけがえのない、
 ....
冷えきった部屋から外へ出れば
陽の光がジリジリと体にしみる
角をいくつか曲がって坂道をくだり
今日食べるためのパンを買う

空は雲一つない青
心の中は積乱雲
乾いた風に吹かれ
別世界を ....
そよ風の様な彼の残り香は
あっという間の出来事で
まだ腕の中の温もりとして私の中に記憶する

邪魔が多くて藍せない日々を恨めしく想う
いっそ邪魔も藍せたらと難しく想う
どこかで誰かが嫉妬す ....
近所の子らの手をひいて
人いきれのする方へ お提灯かき分け
夏の夜がひろがる空で
花を散らせる 長い指さき 見ていた
二十七歳の私

ルリカケスの羽根 織り敷いた
天の川から眺めるこの町 ....
渓に静と動あり

静は岩

動は水

森はそよぎ

小鳥がさえずる
貝のように閉じた小部屋
布団にくるまり明日に怯える

昨日と変わらぬ今日はまるで
見飽きたドラマの再放送

誰にも呼ばれない
安心と寂しさと

不安を煽る不穏な夢
眠ることを諦める ....
愛情の渡し方には方程式があるみたいだ
式を間違えると渡すことができない
そんな顔しないでほしかったけど
たぶん間違えたのは私の方だ

こんなに不自由なら
渡さずにしまっておくほうが良かった ....
文字通り{ルビ酒盗=しゅとう}というものは酒を盗む
土佐の山之内容堂公が名付けたといわれる
カツオのハラワタを塩辛にしたものだ
ちっとも生臭くなくて香ばしい
メーカーによってはとても塩辛くて食 ....
歩んできた日々を
振り返る

一週間前に通り過ぎたばかりの
森の出口で道は消え失せている

歩んできた日々を
振り返る

あなたが遺した道が途切れてから
見知らぬ景色の中を彷徨 ....
生温い風に吹かれている


魂はこの世に残らないのか
跡形もなく消えたあの人


生きる力を失いそうな時
思い出の欠片を
かき混ぜてみるけど
記憶をすり抜けて
静けさだけが残る
 ....
寄せては返し合う
はてがないことのふしぎ
ここから命がうまれたというふしぎ
だとしたら
この水はなにからうまれてきたのだろう
半島の先でぼんやり待っている三ッ石
今はまだ歩いてはいけないけ ....
夜を歩く
雨の匂いを嗅ぎながら

時々苦しくなるこの胸の
内側と闇を重ねて

街灯や家の灯に助けられ
地に着く足が見える

暗がりのロードムービー
果てはある

明日が来るのが ....
グラスの縁を
指でこする
音は
遠いあの日とつながっている
あの日もじんわりほほ笑んでいた
死にたくないのに死んだ人が居た
その人を思い出したんだ
私が死にたくなった夜に
私を助けてくれた
死者



今 ここに
私の
いのちがある。
さまざまな
いのちに支えられて ....
ゆっくり上がって
ゆっくり下りる

破綻のない円を
描き続ける密室の中

あなたと向かい合った

あなたが指差す方向に
ひきつった笑顔を向けながら
まだ信じることが下手だったわ ....
蜩の
歌は
どこかさびしいよ
愛と命を
歌うけれどさ

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。
 good day

明るい雨がさらってゆく
うしろむきの心
光をこぼしあう緑の葉はさざめき
笑う
傘なんかいらないじゃん、と


 梅雨明けはまだ先

飛行機がゆく音は
雷鳴 ....
風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い

空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様

そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走ってい ....
あー、なにも変わらない、ボロの部屋
ゴミ袋の中の昨日と分別中の今日 
そして明日も良い天気かな 少し不安
とりあえず、納豆&卵かけゴハンを食べる

おそるおそる粘つく息をして 咳き込む
叫 ....
{引用=


   日々のいたみを忘れるように
   ときおり視野の淵をはしる線
   四季の陰影をかなでる奏者
   モノクロームで、ことたりる
   もう
   彼方からの
   ....
今日は何の花?
白い花
線香花火、みたいね
名前はなんて?
名もない花、知らない草
ナモナイバナ? シラナイソウ?
ん?
そんな名前があってもいいね
リリーさんのおすすめリスト(1157)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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戛戛- 足立らど ...短歌224-7-9
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さよなら鬱屈- 自由詩3*24-7-8
五感- 夏井椋也自由詩10*24-7-8
七月七日- 自由詩924-7-7
※五行歌「銀河の岸で_七夕の日」- こしごえ自由詩7*24-7-7
海の風- atsuchan69自由詩13*24-7-7
空白- 唐草フウ自由詩9*24-7-7
なみだ- 本田憲嵩自由詩11+24-7-6
小さな旅- 自由詩524-7-6
七夕ストーリー- キャサリ ...自由詩5*24-7-6
二十七- soft_machine自由詩724-7-6
五行歌_【渓流】_- レタス自由詩7*24-7-5
小部屋- 自由詩624-7-5
すなわち- 四十万  ...自由詩524-7-4
酔いどれの戯言- レタス自由詩5*24-7-4
- 夏井椋也自由詩10*24-7-4
哀悼- 自由詩5*24-7-3
なぎさ- そらの珊 ...自由詩12*24-7-2
夜を歩く- 自由詩624-7-1
※五行歌「あの日もじんわりほほ笑んでいた」- こしごえ自由詩8*24-7-1
※五行歌_五首「死にたくないのに死んだ人が居た」- こしごえ自由詩6*24-7-1
観覧車- 夏井椋也自由詩12*24-6-30
※五行歌「愛と命を_歌うけれどさ」- こしごえ自由詩6*24-6-30
氷菓- そらの珊 ...自由詩15*24-6-30
雨に濡れても- ヒロセマ ...自由詩13*24-6-29
たぶん、きっと- atsuchan69自由詩11*24-6-29
短詩- ryinx自由詩1024-6-29
名もない花- 朧月夜自由詩9*24-6-26

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