子供の頃 何にでも興味津々な

そんな人間を演じていた

そうすれば

博士枠に入れると思っていた

友達ができるのじゃないかと 期待していた

真似ることは学ぶこと 格言に勇気を ....
かくとだに
想いを馳せて
きみはいま
祈り捧げる
満月の夜

たらちねの
忘れた歌を
想い出す
今宵静かに
ぼくは歌うよ

あしびきの
夏に登った
山なみに
今はもう亡き ....
昨夜
オマエから電話があり
今週末にまた骨を拾うことになった

オマエの父さんは理性と優しさをそなえ
オレを何時も歓迎してくれた

二十歳の真夏日にビールをしこたま飲みながら
ぼくの屁 ....
雪は
春に
解ける
こう知りながら
冬を生きる




今があれば
これでいい
ありがとう
あなたへ
もしもの時は
もしもの時です
私が居なくなっても
地球は回る
あなたと共に
暗く深いトンネルを抜けると
其処は石化した暗い時計の森だった

文字盤の針はみな狂っていて
ぼくの足音だけがサクリ サクリ…と空に消えていく

遠くから
ギリッ ギリッ… とネジを締める ....
能登半島地震、羽田空港の事故火災
壮絶な始まりだ
多くの当事者がいる中
ぼくは表紙のような顔で
誰かに道を譲った
月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ
独りグラスを傾けて
想い出す 顔と顔
都会で育ったぼくたちに同窓会はない

車を出して
思い出の街を訪ねたら
空と路は狭く
商店街もなくなっていた

小川は埋め立てられ
桜並木もア ....
悲しみは降ってくる

思いもよらない日に
思いもよらない所に

悲しみは降ってくる

雲ひとつない晴天に
罪ひとつない午後に

悲しみは降ってくる

そういう時に限って
 ....
さまざまな
人や物事に
さまざまに
支えられている私
ここには愛がある
葉をつけないで咲いている、昨年の晦日の晩から降りしきっている、しろい雪の華の、サクラの裸の枝に、ついばむ蕾をもとめてやって来たのか。つがいで雪の積もった枝に憩う、灰色のヒヨドリの、その鮮やかな色彩に彩 .... 枯れた林を彷徨い
冷たくなった手のひらに
息を吹きかけ暖める
きみに捧げるために拾った
紅い
紅い…
珠玉を握りしめ

月の言葉に誘われながら
独り歌を唄う


いまきみに恋し ....
{ルビ静謐=せいひつ}な夜空に浮かぶ銀の月

きみの頬笑みを映している
手を伸ばして黒髪を撫でようとした

届かない指先が震える

届かない…

なみだひとすじ
ひとしずく

 ....
亡くなった犬が鏡の中から
わたしを見ている
わたしの手のひらに隠している
おいしいものを知っているのだろうか

名前を呼ぶと返事のように尻尾を揺らす
黒い鼻はしっとりと濡れ
いかにも健康 ....
三つの色、
一つの終わり
声と息が重なり、
いのちを紡ぐ

春、
菜の花が咲き
夏、
青い夜に

秋、
幾度もの口づけ、
瞳に映るのは
紅蓮の炎

めぐる季節と
想いは ....
朝起きて血圧をいつものようにはかったら
急上昇していてなかなか下がらないので
初詣をかねた元旦登山をドタキャンした
その後
ワイフが毎日一緒に散歩していた
隣の愛犬が亡くなったと連絡があった ....
もはや零戦、
向いにたなびく羽根

とおりの母屋
の棚
そっと舞い降り

  終着地

辿りついたのは
       平屋の
     墓地

 置き忘れたもの
    戸 ....
定年退職後Uターンしてから
心の穴を埋めるように
詩らしいものを自然に書くようになった
今では投稿もしている
「あなたののはわかりやすくて
短いからいいのよ」
と知人たちがほめてくれるよう ....
義母が黒豆を煮ている

石油ストーブの火を小さくして
その上に置いた大きな鍋から湯気と香りが立ち上っている
こういうのをコトコト煮るっていうんだろうな、と
一歳になったばかりの子を抱っこして ....
そうか君が 楽しさか

市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に

例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ



そうか君が やすらぎか

人も師走もなんのその 猫はまるまり興を ....
いままでどれだけ花が散るのを観てきただろう
いままでどれだけ雲の移ろいを観てきただろう

ぼくはいまだ彷徨い 戸惑い {ルビ躓=つまづ}きながら歩いているよ
いまはどんな辛い事も嬉しい事も楽し ....
オレは世の中の99.9999%以上の事象を知らない
バカで バカで どうしようもないバカなのだ
酒を飲んではくだを巻き
夜の闇に溶けるだけ

たったそれだけの存在を
月だけが優しく頬笑んで ....
(だれが呼んでも
(きこえないよ
(きみが、いちばん!
羽根のない子どもは月に擬態する
集団下校の輪の中に居たはずなのに
だれも名まえを思い出せない
古い友だちの口笛は
(風が散ったから ....
 もやぐ朝 

夜が朽ちて
朝が生まれる
霧に覆われた街は
港へと変わる
赤い太陽は
無音の出港の合図

けれど想い出は
いつでも切ない
胸に
錨をおろしたまま


 さ ....
人類やってるね

えっ?
やってないのか。

 ・・・・
一番最初に火を付けた人がいるんだよね。
物理的発見であり発明の話だ
火を付けたというより、火を創ったともいえる
実用化したと ....
きみが望むなら
この両手をあげよう

きみが望むなら
この心臓をあげよう

ぼくは風となって遠い旅をして来たから
もういいんだよ

いま欲しいのは
きみの頬笑みをひとつだけ

 ....
君のこと 好きに決まってるだろ

もちろん君の旦那も 君以上に好きだ

ゴメン ボクたちには
君に話せない 秘密があるんだ

察してくれ あまり深く訊かないでほしい

ボクたち 誰か ....
夜に潜む影
永遠の哀しみに藻搔く者
{ルビ紅=くれない}の、生し刹那を求めて
彷徨う我は ひとり

青白い肌に朱の唇
尖った牙と真珠色の爪
その姿は、美しくも恐ろし

夜の帳に包まれ ....
リリーさんのおすすめリスト(1176)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
独り言1- 短角牛自由詩4*24-1-9
枕詞- レタス短歌5*24-1-8
送り人の時間- レタス自由詩3*24-1-8
※五行歌_二首「冬を生きる」- こしごえ自由詩2*24-1-7
※五行歌「地球は回る」- こしごえ自由詩3*24-1-7
まどろみ- レタス自由詩6*24-1-7
年始- 空丸自由詩624-1-6
夕景- レタス自由詩7*24-1-6
五行歌_午睡- レタス自由詩10*24-1-4
帰郷- レタス自由詩7+*24-1-3
ポンコツ- 夏井椋也自由詩6*24-1-3
※五行歌「ここには愛がある」- こしごえ自由詩2*24-1-3
ヒヨドリ- 本田憲嵩自由詩724-1-3
夜の歌- レタス自由詩4*24-1-2
La__Luna- レタス自由詩5*24-1-2
鏡よ、鏡- そらの珊 ...自由詩13*24-1-2
3+1- atsuchan69自由詩11*24-1-2
めでたくない元旦- zenyama太 ...自由詩4*24-1-2
破調- ryinx自由詩9+*24-1-1
詩のある暮らし- zenyama太 ...自由詩3*24-1-1
大つごもり- そらの珊 ...自由詩4*23-12-31
そうか_君が- 短角牛自由詩7+*23-12-31
葬送- レタス自由詩6*23-12-30
ナメクジの唄- レタス自由詩9*23-12-30
古い光- ちぇりこ ...自由詩14*23-12-29
この世に錨をおろしたまま- そらの珊 ...自由詩15*23-12-29
暮れの小さな会話- 空丸自由詩1023-12-28
想い- レタス自由詩9*23-12-28
2+1- atsuchan69自由詩12*23-12-27
哀しみの歌__(AI_との共作)- atsuchan69自由詩5*23-12-27

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