かさかさと地面をすべってゆく、殺伐とした風に、押しだされた、すっかりと茶色くなってしまった落ち葉も、もう動かなくなってしまった蜘蛛の手足も、気まぐれに、かるく爪弾いただけで、いともたやすく砕けてしまう .... ピントを甘くして
眉を和らげて
眺める

風ブレを気にしないで
意味を追い駆けないで
眺める

昨日までのわだかまりを
水鳥が曳いていく
明日からの気がかりが
湖畔の欅を越え ....
わたしを煮詰めたら
わたしが凝縮されて
甘く甘くなるかしら?

あなたは
欲しくてたまらなく
なるかしら

ずっと
吊り下げておこうかしら?
あなたを
おびきだせるかしら?
 ....
たんとんたんとんあめのふり
ひゃっこいひゃっこいかぜのふく

ステーション前は紫色の人だかり
むんむん蒸れて濡れそぼり
紫に色づく人の群れ

 それでも変わらず透明に

たんとんたん ....
食べることは生きてる証し
我が人生は、食べることが目的
──でもないけれど、
事実は、かなりそれに近い

さて、今日は何を食べようかな?  

中華そば大好き
煮込みハンバーグ激ウマ
 ....
「まだ私を抱いていて」

貴方の部屋に響いた声は

既に誰の声でも無くなっていた

ベッドの傍らのサングラスに映る

エンドロールが滲んで消えた


「貴方の傍にいたかった」
 ....
あの人の まなざし深く静かな
群青色は列をなして
宙を見つめている

人類の亡んだ地球の岸で、
あの人の亡霊が釣りをしている
風はそよそよと光り
空には雲が
ぽっかりぽっかりと浮かんで ....
もうひとつの夜の街が動き出す
灯火はみな偽蛍
背筋を伸ばした猫は
糸を池に垂らしてザリガニを釣り
夢遊病者たちは公園に集い
おとがいを比べ合う
看板描きの落としていった
無邪気な絵筆は
 ....
さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ

おとしぶみおとした文の子守唄

せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり

焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパン ....
  川を越えて
  戻ってこなかった
  砂利になった言葉ならば
  ひとつかみにして 気のすむまで
  玩んでいられるのだが


  駅の屋根に
  ふる雪のかなしさ 静かさ ....
洗濯物は洗濯機が創る。
噂は風が創る。噂話は君が創る。
伝わる。沈黙が伝わる。宇宙は大騒ぎだ。
技術は待っている。手探りを。
呪縛。
人生はproject。Mission。何処に産まれようが ....
牡蠣のピッツァ、
とめどもなく分泌されるもの、
舌の上で厚岸の海をふくんだ、
牡蠣肉の貝汁と、
液体のように熱々にとろける、
チーズの塩見が絡みついて、
トマトソースのあかい酸味とともに、 ....
静かに狂う
私を
認めつつ詩を
書いていたのであった
私は昔

こころの底に
流れていた
川の音を
ずっと聴いていた
生まれることが出来なかった私の子は
愛を知ることもなく
や ....
我妻へのラブレター

 
初恋のデートで訪れた竹下通り
あの日に入った喫茶店は
何処だったのだろうか

季はゆっくりと移り変わり
刹那にもがき苦しむ人達も
入れ替わり立ち替わり

 ....
   
僕のさみしい夢を
獏は食べててくれたのかな

獏のさみしい夢を
僕は食べてたのかな

今日
どうしてここにいるのかな


  
    
かつて私は
小鬼だった。
銀河の岸でありがとうと
私に手をふる小鬼も
元気である
友達や知り合いが集まり
楽しくて賑やかな飲みの席

少し飲んだだけで
顔が赤くなったり
同じ話を繰り返したり

飲めないと言っているのに
飲め飲めと何度も言う友達

あまり喋らない ....
自分のために、自分のためだけに
この海を行け
その声をよすがに航海に出た
凪いでいる海は退屈でしかなく
荒れ狂う海に対峙している季節こそ
わたしの命は踊っていた

そうやっていくつもの年 ....
つばめと雲と太陽と空を
見上げているのは愛
上を見れば限が無いと
太陽の光を反射して光る 雲。
つばめが二羽仲良く
風と共に飛んでいる。
ほんとうに大切な何かとは
何か
愛か
ベタな ....
さやと吹く風に揉まれて舞う落ち葉 情(こころ)さみしやしずむ夕焼け その人の
思ってくれる
ように私は
生きられない。
ごめんなさい、と謝るのは
ずるいかもしれませんね
でもさ 私には私の生き方がある。

近頃私は忘れっぽくなった。ある意味
悪い物事 ....
時々
迷う時もある
しかし
迷い考えるから
気付くこともある

人生の道を
歩いている
さまざまに歩くが
ふりかえれば
一本道
時々
立ち止まり
世界や
自分を
見る
 ....
夕暮時の
晴れた日の西の山の上の
空が蒼く透けた色をしている
死なないで、と
言ってくれた人の声を
思い出そうとした
けれど山は夜をむかえて

死なないで、と
言ってくれた人の思いは ....
 おおきな
 朝日を 笑いながら
 数えきれない鳩が輪になって
 時の繋がりが聴こえてくるような
 羽根を打つほどうつくしい游び

 壁にぶつかるんじゃないか
 そしてそのまま吸いこまれ ....
ばーろー
と空気に向かって
つぶやく
私の方が
ばーろー
本当に
大切な
何かは
こころの奥に
あるのです
庭のウッドデッキに
細長い枯れ枝が落ちていた
薄いカーテン越しに見ていると
その先端が微かに動いている

枯れ枝ではない何者か

無機質だと思っていたものが
実は違っていて
ぬめった ....
 ふんわりあかるい 丘をもちあげ
 かげにかくりと 谷をおる
 ひらひら帰りみち

 みどりのうらで こえをきく
 蜘蛛のこわさや あしたの雨の
 ひろがりについて

 夕陽がおちる
 ....
街角のパスタ専門店で
茸と、
ベーコンと、
キャベツの入った
スープスパゲッティを注文した

運ばれたのは、
日本人向けの謎のパスタ
喫茶店の定番メニュー、
ナポリタンと同じく
ス ....
季節は変わり
様変わりする雰囲気
散歩が楽しくなる

曼珠沙華が綺麗
色んな場所で目立っている

ただ秋の道が続く
突き進む勢いで
木々を綺麗に染めていく

肌寒い日々は増えるば ....
リリーさんのおすすめリスト(1232)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪虫- 本田憲嵩自由詩923-10-22
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Jam- ルルカ  ...自由詩3*23-10-15
雨降り朝の日曜日のうた- ひだかた ...自由詩6*23-10-15
世界の果ての卵かけご飯- atsuchan69自由詩13*23-10-15
The_Inerasable_- 自由詩523-10-14
限界の先を夢見る- こしごえ自由詩4*23-10-13
よるのぜんまい- そらの珊 ...自由詩10*23-10-10
秋深し- wc自由詩723-10-9
歳月- 草野春心自由詩823-10-9
13行- 空丸自由詩1423-10-9
牡蠣のピッツァ- 本田憲嵩自由詩1023-10-9
未来の私の影- こしごえ自由詩6*23-10-8
我妻へのラブレター- 足立らど ...自由詩10*23-10-7
今日の夢も不味い- AB(な ...自由詩11*23-10-6
※五行歌「かつて私は_小鬼だった。」- こしごえ自由詩4*23-10-6
飲みの席- 夏川ゆう自由詩323-10-6
旅立ちの日- そらの珊 ...自由詩5*23-10-6
つばめと雲と太陽と空- こしごえ自由詩3*23-10-6
初秋- 星野つば ...短歌323-10-5
空を忘れた鳥と私- こしごえ自由詩4*23-10-3
一本道- こしごえ自由詩7*23-10-2
天より高い- こしごえ自由詩3*23-10-1
翼あるもの- soft_machine自由詩11*23-9-30
※五行歌「ばーろー」- こしごえ自由詩3*23-9-29
※五行歌「本当に大切な何かは」- こしごえ自由詩3+*23-9-27
憂いの卵- そらの珊 ...自由詩4*23-9-25
ちょうちょ- soft_machine自由詩9*23-9-23
長崎ちゃんぽんスパゲッティ- atsuchan69自由詩10*23-9-23
秋の道- 夏川ゆう自由詩323-9-22

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