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出かける準備に
君は右往左往している
もう出ないといけない
ジリジリとする内心
何か手伝おうか
さあもう出かけよう
服はそれでいいだろう
せっかくの
楽しみを
最大限に味わい ....
トゲトゲが無くなるまで
話しかけよう
生きているから
いつか通じると信じて
サボテン
そばにいると癒される
トゲトゲだらけなのに
少しも嫌じゃない
サボテン
少しくらいサボろ ....
酔っ払いの群れに
ぶつかりながら
君に話しかけても
後ろの大声の会話に
かき消されて
駅までの間
少しも話せなかった
もうすぐ終電と
急ぎ足の君と
はぐれないように
ついていく ....
走り続けて
転んで動けなくなった日々
未来の自分に話しかけても
返事がなかった
明日が怖くなる
夢だったらいいのに
眠らせて
眠らせて
上辺だけの真面目
崩れ落ちていく
どんな ....
おはよう
眠り姫
生まれたままの姿で
僕の気を惹いて
もう少し
話をしよう
ぼくの心が
あなたに開くように
起きて
起きて
起きて
朝食は何を食べるの?
好き嫌いは ....
二人でいたかったから
仕事をサボった
天罰をくらって
二人は会えなくなった
労働と引き換えに
年に一度の願いを叶える
カササギたちがつくる
横断歩道を渡って
天の川は大渋滞 ....
夜中目が覚めた
夢の道中から外れて
雰囲気だけを
鼓動と共に纏って
何かと戦っていたようだ
どんな夢だったか
みるみる失われていく
記憶を拾おうとしても
すり抜けて消えてゆく
何 ....
左右の花瓶に生けた
百合の花
花びらの隙間に
ひと雫の涙
もう二度と会えないんだ
花の香りに慰められるのは
僕の方
空っぽの手のひら
重ねる君の手はない
閉じ込めた記憶
....
そろそろ
楽しかったことだけを
話せたら
そう思っても
ひどい思いをしたこと
愚痴
恨み節
荒れる三回忌
こんなにも執着を遺して
きっと寂しがりやなんだ
逝った人も残された ....
心当たりがないことを
指摘されて戸惑う
それは本当だろうかと
疑ってみるけれど
自分が思う自分と
他人から見た自分は
イコールにはならないようだ
意識のないところでも
自分を発信し ....
わっと沸いた群衆の
笑い声が刺さる
関係ないのに
関係ないからか
苛立ちを覚える
さみしい
だけだろうか
仲間に入りたいかといえば
嫌だ
暗澹たる気持ちが
重症化させる
誰かの無 ....
よく会う散歩の犬が
寄ってくるなり吠えた
いつもは尻尾振って
甘えたそうに来るのに
何か憑いているのだろうか
疲れていることは確かだけれど
よく会う野良の猫が
寄ってくるなりシャーと ....
廃れた土地
命が終わる
俺は見た
何も言えず
裂ける絆
崩れる平穏
巣を破壊された
蟻のように
権力者の踊り
そのリズムは永遠に
搾取の唄
その調べは永遠に
地獄の ....
古米
古古米
古古古米
古古古古米?
古古古古古米?
来ない
古米ない
ここ来ない
ここ古米ない
ここここ来ない
いいよ
高くても
美味しい米
農家の人たち
やめな ....
音もなく消えてく景色
夢のような光
きっと終わりが来ると知っていた
消えてしまうとしても
ぼやけた残像
吸い込まれる衝動
痛みと希望
心の中で暴れる
言葉を飲み込んだ
静かに ....
皮を剥くと香りが広がった
爽やかで甘い匂い
瑞々しい甘橙色
口の中を果汁で満たす
弁当の揚げ物で
荒んでいた胃が喜んでいる
かったるい月曜日の
気分を変える救世主
キッチンカーの日替わり丼
いつも行列ができている
社内では手作り弁当持参が多数
外食や買い出しは少数
少数派の僕はキッチンカーの列に並ぶ
順番が来るまで
まるで今までそこになかったかのよう ....
ブラックコーヒーをもらう
飲めば喜ばれる
その代わり自分の時間はなくなる
油断すれば尊厳さえも
わかっていながら
最初はチビチビと
やがてゴクゴク飲み干す
今では自らブラックコーヒー ....
羽毛布団を出し
外出はダウンを羽織り
鳥の恩恵を受ける
鴨しかいなかった池に
いつの間にか百合鴎が加わり
殺風景に華を添えていた
陽の傾きが早い
帰り道の寒さに寂しさ
空には凛 ....
前日はマイナスイオンを浴びて
木漏れ日の中で夢を見ていた
翌日になれば儚い過去
抱きしめていたもの
腕の中から消えて
ゴツゴツした現実の岩を
指先と爪先の感触だけで登る
投げ ....
ツンと鼻に冷たい空気
見上げた空に
緑黄朱色のグラデーション
陽に透けて
昼より明るい電飾
青空を燃やしている
その明るさを浴びていると
険しい道を歩いていても
前に進んでいける感触
....
信号が黄色に変わり歩みを止めた
やがて赤になり待つ時間
この交差点
どちらへ行こうか
急な上りの坂道の方は
坂を上りきったその先に
きっとよくいる大半の人の群れがあり
そこで擬態して ....
嘘の蓄積
宿便のよう
いつもどこか優れない
ホラから生まれるホラー
天井の木目が顔に見えて
天井に睨まれる
良心の呵責が
眠れない夜を提供する
明日が来るたび
腹の中が黒 ....
気怠い朝
電車で隣に座った人の
スマホを持つ腕の肘が俺の脇腹を刺す
肘にナイフが付いていて
人知れず意識を失っていく
みんなスマホを見ていて気づかないうちに
暗殺される
の妄想
そ ....
公園の池の際に母子がいる
母は子供にパンを渡し
子供にパンクズを池に投げさせた
池の鯉は競って大きな口をパクパクした
傍には鯉に餌を与えないで下さいの看板がある
通り過ぎる人々の視線が母子を ....
時間を搾り取られてスカスカ
残ったカスを貪るように使う
こんな詩あんな詩書いたり
生活に必要な作業をし
時にはテレビやスマホで浪費して
残りで眠る
やりたい事を好きなだけ
やりたい時 ....
青白い顔
まだ魂はそこにある気がした
らしさと共に
だんだん土気色に変わると
らしさから白い鳥が飛び立ち
魂を持っていった
すっかり深い土色となったらしさは
白い花々で埋め尽くさ ....
サイレンみたいなアラームを止めて
そのまま布団の中で溺れると
無意識の粒子が立ち込める
それらは映像となって
現実のように振る舞い
不思議が不思議でなくなる
サイレンが割り込んできて
手 ....
あなたから滲み出る匂いを嗅ぎ
やっと呼吸をすることができる
冷えたコンクリートに囲われて
息を止めたまま凍りついていた
思考回路が野生化する花の香り
ひとりでは何をするにも未熟で
あなたの ....
つま先ゆび先どこへ向いてる
意識しないとボールは
レーンを外れてしまうよ
いつもしっかり定まらない
僕の先っぽ
ガターの奥へボールが消える
ピンはきりりと立ったまま
リベンジボー ....
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