あまりにも遅すぎた桜の並木道、
ひるがえる、むすうの落ち葉たち、
まるで、うろこが剥がれ落ちてゆくような、
つよい晩秋の風は、
アスファルトのひび割れた路面を、
女の本心のように露わにさせる ....
冴え返る
静けさに
雨音のみの
真夜中
しみる
追い詰められた枝先で
黙り込んだまま
幾つかの季節を
背中を丸めて受け流した

独り言を蹴飛ばして歩いた冬と
味のない言葉を噛み続けた春と
溶けた爪先で帰ろうとした夏を越えて
束の ....
父の祈り母に添いたる秋の夜

秋を見て父を見てただ心静けき

送りまぜ今日はかくやと嘆きおり

父の背に後の月を見し夕間暮れ

十六夜の月は空にはとどまらず
11月2日、「Now And Then」がリリースされ、
11月5日、阪神タイガースが38年ぶりに日本シリーズを制覇した。
何かが終わり、何かが始まる。僕は足掻いた。

どこを漂流し、どうやっ ....
   


今日も やつれた神経が 
のびのび している
僕のやつれ やせた感情が 
のびのび鳴いている
あぁ、昔好きだったあの子は
いつも校舎の屋上から 空を見てたっけな
しずんで ....
百パーセントの
善人も居なければ
百パーセントの
悪人も居ない ああ
人間は複雑でしょう



悪や善と
言うのは
ヒトのみであって
うん ヒトも
自然の一部ですね

・ ....
薄紅葉家の庭にもあったっけな

惚けてはうつつに帰る秋の昼

母の味欠けていたのは椎茸や

そぞろ寒戸外に出るも少し震え

果てしない夜中にまんじりともせず目覚め

秋の朝見上げる ....
雁の使はるか果てまで独り言ちて

蓑虫のなつかしさかな手を伸べて

愛らしや鶏頭の声千の風

渡り鳥今はまだ季節に遠く

悲しみの扉を開けて秋静か

玩具箱固い扉に秋深く
存在と
共に在る
影は
夕闇に
解ける
思い出という
言葉は
好きではないが
今は
すべてとつながっている
わたりたり雁の旅路はせつなくも

涙もてただ拝顔すべし秋の田を

心を晴らす種はいずこへ秋の空

牛蒡引く手も借りたしや忙しなく

秋空に思い叶わず暮れるまま

冷たいと思わず手を ....
なびき艶めき
照り輝く
黒髪、
街行く少女の

光溢れる朝、

わたしの意識 限りなく明るみ
少女に街に世界に開かれ浸透し

静かな至福に包み込まれる

この切り取られた宇宙の ....
船場汁っちゅうのは
塩鯖のアラを使い、
その塩気と、
だしだけで食べるもんや

汁の具は鰭と目玉、
鯖の骨やらのアラのほかに
大根の薄切りをつかう
そんだけでもう十分やろ

板張り ....
安全な
ところから
何を言う
わかりようもない
戦地の気持ち

はたして
ここは
安全か
裏路地に
死屍累々

熊も
わかってる
人が弱ってること
プーの面影も
テディ ....
さみしくて孤独の先の孤独へと橋をかけては渡っているよ

いつになく憂鬱な日に雨が降りさらにブルーに拍車がかかる

繰り返す日々に少しの曇りさえ見えないなんてそんなわけない

ずっとこう ....
青き時宵闇に秋葉溶け込んで

身に染むや孤独の病時経ちて

泣きたくて秋の夜には涙の雨

秋の朝しらじらと明け身震いし

柿の実や生らずになってもう幾年

葡萄の実母の位牌にささげ ....

だけを
私としている
魂という命よ
ありがとう
それほど
私の愛は深くは無いので
終わらせてやることは出来ません。
ただ、魂のそばに在るだけ
それしか出来ません。

ああ何故だ
何故
と今は
のっぴきならないことを
問うのは止め ....


夕空と海の混じり合うそのすきまに
すべり込むうみどりの影のさみしさ
赤い包みのキャンディーをポケットから取り出すと
口に入れる間もなく
風景に溶ける




”ちかみちは ....

冴えかえる
しろがねいろの
横顔はつぶやく
「ありがとう」
空 深くなる
青さは
掌の
届かない
いのち
私はただ
安心していたい
だけ
だから
みんなへありがとうさま
父はお爺さんだ

戦中戦後の食糧難を思い
グルメだなんだと聞くと胸が悪くなると書いていた
食べるものが無ければ何だって、何だって……と

父の母のお婆ちゃんは
それをいい文章だとほめてい ....
形見なるコートをはおる日も間近

月見酒沈黙だけが支配して

明日を思う今日これからの神無月

秋と言う幻想を越えただ歩む

秋月夜孤独と思うは一人のみか

酒を酌み己を見つめるこ ....
今は
いつでも今だ
過去の今も
未来の今も
今とつながっている
どの道ここから
ここに行く
ここは
どこか
どこかのここだ
里芋を好む父のため遠出して

神無月流転流転とただ唱え

秋の{ルビ湖=うみ}今年もまた白鳥は来るのか

悲しみは秋の代名詞とは言えず

銀杏散り舗道は黄色{ルビ一色=ひといろ}にて
 ....
赤いウインナーに、
十字の切れ目を入れて
四本の足を作る
さらに一本づつ 内側から
四回、切れ目を入れて
八本の足を作る

油を引いたフライパンで
コロコロ炒めると
足が開いて蛸ちゃ ....
優しい
闇に
月一輪
聴こえて
魂はふるえる



自分
勝手

自分
月一輪めぐる



月一輪は
地上を
見ている
にこにこほほ笑み
私もにこにこ
リリーさんのおすすめリスト(1157)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋桜- 本田憲嵩自由詩523-11-12
※五行歌「しみる」- こしごえ自由詩4*23-11-11
渋柿- 夏井椋也自由詩8*23-11-11
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5*23-11-10
November- 空丸自由詩623-11-9
夕日- 家畜人自由詩423-11-9
※五行歌_三首「けれど_人であるのだ」- こしごえ自由詩3*23-11-9
つれづれと俳句- 朧月夜俳句8+*23-11-8
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*23-11-7
※五行歌「存在と共に在る影は」- こしごえ自由詩2*23-11-7
※五行歌「思い出という_言葉は_好きではないが」- こしごえ自由詩2*23-11-7
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4+*23-11-6
朝の光景(改訂)- ひだかた ...自由詩523-11-6
船場汁- atsuchan69自由詩13*23-11-5
渦の中- りゅうさ ...自由詩4*23-11-5
仲良くなってしまった- ルルカ  ...短歌10*23-11-5
つれづれと俳句- 朧月夜俳句6*23-11-4
※五行歌「私だけを私としている」- こしごえ自由詩2*23-11-4
とんぼの涙と今日の空- こしごえ自由詩9*23-11-4
なないろ、五行歌風- wc自由詩10*23-11-4
※五行歌「月_冴えかえる」- こしごえ自由詩4*23-11-3
※五行歌「空_深くなる」- こしごえ自由詩5*23-11-3
※五行歌「安心していたい」- こしごえ自由詩3*23-11-2
父の思い出- りゅうさ ...自由詩5*23-11-2
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5+*23-11-1
※五行歌「今は_いつでも今だ」- こしごえ自由詩1*23-11-1
※五行歌「どこかのここだ」- こしごえ自由詩3*23-11-1
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5*23-10-31
三匹の蛸ちゃん- atsuchan69自由詩10*23-10-31
※五行歌_三首「優しい_闇に_月一輪」- こしごえ自由詩3*23-10-29

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