雨音に落ち着いて
私はムツカシイコトを考える
宇宙の開闢 時の始まり 5日前の晩御飯
クレパスでロケットの絵でも描きながら
濡れた世界を窓から眺めたりする
思うに梅雨はツ ....
夜の雨は何かを伝えようというのだろうか
泡立つように一つの感覚が芽生えてはうなだれ
いつもように日々が過ぎていくのを
僕は目を少し開けては眺めている
昨日少し生まれ変わり、風の子供の歌を聴いた ....
幾つもの電線、
黒々絡み走る
その先に
曇天、
もっさり灰色雲
重なり
どんより動かず、
青の色彩
いよいよ濃くした
紫陽花、眼前に微か揺れる
梅雨入りの気配、
濃密に漂い出 ....
メールぐらい送ってくれと後輩に段取り良くはいかない仕事
地元の川汚れることはなく綺麗鮠は多いが鮎はいない
園児たち言いたいことは飲み込まず後悔しない生き方を見る
詐欺師等は逃げ足速く ....
全てを忘れて飛び出したいけれど そういうわけにもいかず
作業しては休み 休んでは作業し 仕事を終える
帰宅 夜半 風呂 缶チューハイ SNS チャット
ようやく寝る時間になれば 眠 ....
この時期三日間晴れるとは奇跡です
と帰りタクシー運転手がいった
鹿児島港からのんびりフェリー4時間の船旅
油のような海をフェリーはゆっくり進む
五月の風が気持ちいい
宮之浦港からバスでいつも ....
あ、風くる、風くる、土曜日の公園で急に磁石のように方角をかえて真鴨の黄色いクチバシのように極端に長い、先の尖ったヘルメットが思わずぼくの眼球にぶつかりそうになる。そんな被り物をした一人の中年のメガネ男 ....
真実は逃げ足が早いんです
真実は恥かしがりやなんです
真実は冬眠するんです
真実は直ぐそこにあるんです
真実の扉をひらくのは自分自身なんです
真実からは逃 ....
駅前で少し遅めの「朝定食」を食べる。
ご飯、焼鮭、大根おろし、味噌汁、生卵、漬物という定番だ。
客も少なく静かなテーブルに座り、ゆっくりした朝を過ごした。
バス停がある時代を生きている。僕は ....
過去も未来も
遠いところなんてものもなくて
ほんの少しの場を
くり返し くり返し
生きているのかも
眠るたびに
改ざんされる
フロッピーディスクほどの宇宙
私は何にでもなれるし
....
家の周りは田んぼばかりだった
今はアパートが建ち減った
今年も田植えが始まった
田植機は一切使わず
手で植えるのが楽しい
このまま
田んぼが減っていくのは
寂しくて仕方ない
....
大切にしたい気持ちと
したい気持ちはいつも交じります
割合を変えながら
行ったり来たり ゆれてうねり
波が生まれます
波に押され 波にのまれ
私は大きな洗濯機の中です
純粋で ....
夕方、アイロンをかけていると
背中のすぐ後ろまで
海は来ていた
昔と同じ懐かしい波音が聞こえる
泳ぐことは得意ではないけれど
波打ち際で貝を拾ったり
足の指の間にある砂が
引いて ....
ドッキリか
モニタリングか
鉢合わせ
偶然すぎる
君とお店で
耕し石拾う 堆肥を入れ耕す
くり返し くり返し
ご先祖さま
豊かな土、良い土は黒い土
腐った生きもの
小さな生きもの
混じっている
生きた土、良い土は黒い土
命をつなぐ ....
濃緑の葉群れ、
波打ち照り輝き
眩しいくらい
生命の純粋
恐ろしいほど
生命の威力
新緑の季節、進み深まり
道向こうの落葉樹たち、
枝葉を繁茂させ盛り上げ
五月の青空、五月の風に ....
今年もうぐいすが鳴いた
うぐいすが
うぐいすであることを誇るような
透明の声は
命の分身
離れてしまえば
もう本体に戻ることはない
永遠に
たとえば
意に沿わない風にも
うぐい ....
さらっと
神仏
生きる
呼吸
するりと
+++
まあるいお月さまが
雲にかくれたりなさって
顔をだしたりなさって
ぽかんと見ている私は
だまって
新じゃがいもをたくさんもらったので
ご近所さんにお裾分けした
お返しに、と
果物をいただく
蜜柑のようでちょっと違う
きめ細かいすべっとした黄色い皮は薄く
手でむけそうだ
現れた果実 ....
ビスカッチャになった私は
眩しそうに目を細めている
ただ ひと目でお疲れなのだろうと分かる
それがなんとも言えない いい味わいなのだ
植えたばかりでも
水田では風を見ることができる
....
美しいもの
今 光のなか
美しくなる夕べ
風の川に
鳥も 花もあって
私もゆっくり
とけてゆく
とけた私を見ると
どうしても 幾つかの
悪くて ....
焼き物の詳しい知識持ってないただ純粋に魅力に触る
七宝の魅力伝える展示会大作を見て奥深さ知る
寒々と冷たい風に襲われる厚着をしても擦りぬけてくる
焼き飯の美味いと分かるその香り空きっ ....
嫌ならいなくなればいいし
誰かに言わずにすぐに去ればいい
そうしないのは十中八九、止めてほしいからだ
批判すらする価値のないものがこの世には数多あって
御多分に洩れず自分はそんなもので
....
東京SK駅から北東約十分
明日にかかるプールバーで
転がる玉を見ている
すべての始まりはそこで
やがて
花火の夜に散るように
マイクロバスから
あせた国際色が帰る宿
すべての始まりはそ ....
縁側 うららかな日差し やわらかな風
生垣の隙間 垣間見る人影 爽やかな駆け音
走り抜けて畦道 水路飛び越え 亀が見上げる
覗き込む青鷺 啄む嘴 鋭くて
空は紺碧 流れて群青 ....
一段 一段
階段を登る
二階につく
そんなことさえ
新鮮に感じる日
ふわり
記憶が消えたかのよう
あと何回
夏を迎えられるだろう
汚れた窓ガラスが
光を和らげてい ....
あなたとわたし
分かり合えないまま
会話を続け
紅茶とチーズケーキとコーヒーと
あなた うんうんと
うなずき
わたし ひたすら
ことば紡ぎ
あなた そっかそっか
相槌打つ
....
土にもぐって 咲く花に
仲良し双子の 子が育つ
かんかん照りでも 大丈夫
大雨ふったら たびに出る
ぷかぷか流れて 新天地
別々お部屋にいるけれど
顔は見えるし 話せるし
大きな ....
割れた瞳で待っていて
闇を突き抜け語りかける
余計な脂肪は要らないから
遊び場に寄って削ぎ落とし
日々の魂の努め果たしながら
流された涙と哀しみ噛みしめ
愛する貴女に逢いにいく
逢い ....
二十分ぐらいが
昼寝には丁度いい
寝足りなくても駄目
寝過ぎても
身体にだるさが残る
何となく眠いのは消えて
清々しい気分になる
昼寝は大切
午後からも元気いっぱいで
何 ....
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