私の生は
詩を
書くこと
でもね
生あっての詩だ
人の思いは
宙に解ける
悲しみ 喜び
さまざまな思い
いとおしい宙
じゃあ、ここで、と
出張の帰りに送ってもらったのは
田舎の淋しい駅だった
上りの列車は発車したばかりで
あと小一時間ほど
待たなければならなかった
他に誰もいないホームには
 ....
台所を独壇場にする、
梅干しよりも止めどない、
はるかに暴虐的な唾液の滝、ほとんど果汁にも紛うほどに、
強烈な、そのかおり、
それでいて、
主役の実力を才能以上に引きだす、きわめて個性的で有 ....
鍵をなくして
座礁した無人島の浜辺から少しせりだした夕日の淵で
釣りをするたびに地球を釣ってしまい
きれた糸の先に針をつけて
昨夜捕まえた痩せた月を餌に
じっと
新月を待っているような
 ....
鯖の切り身に湯をかけて 
霜降り ぱちゃり 血合い取り
砂糖と酒と水と鯖 生姜もいれて くつくつと

落とし蓋 煮汁が飛ぶのをおさえつつ

甘い蒸気よ 換気扇 
外に抜ければ 冬の街
 ....
今自分が
ここに在る
奇跡を思えば
つまらんことなんて
気にすんな
大切な悲しみは
零れる光であり
いのちの傷です
静かさに「悲しい」
とつぶやくのです
私は笑っている 

出会えなかったものに向かって

私が 出会えるはずだったあなたに

私が 産んであげられるはずだったあなたに

ねぇ 生きて 生きて

人生の秋に 碧空のコント ....
良い豆を取り寄せ
ブレンドしたコーヒーが
売られている

他の仕事を辞めて
コーヒーショップを始めたとか

時々コーヒーを飲みに行く
若い人は少ない
熟年夫婦の話し声

忘れたい ....
魂という
いのちが
あるから
思うのだ
思い続ける力
減量中なのでとても持て余してしまう。ような。平日の合間に棚から牡丹餅のように挟まれた、けれどなんにもない、そんな祝日には、少しだけとおくにある鶴の村の露天風呂へと向かう。プラスティックの日常とはちがう .... 思い続ける力
自らの
分の
ペースで
行こう
在ることで全てだ
無いことで全てだ
全てが今だ
全ては
つながっている
あたりまえのことや
何気無いことにも感謝を
忘れたくない なぜならば
あたりまえのことなど
無いのかもしれないから
天井を叩いて、
カミサマの不在を確認する
開いた空の先は
{ルビ主=あるじ}を失った海のよう
空っぽの海を、
深く深くのぼってゆく

つぶれそうな肺を
握りしめるように、
吐き出した ....
遠くを
みつめる
まなざしが
今を深くして
果てしない
もうあとは寝るだけ、という段になって
三日月を見つけた
三日月もわたしを見つけた
他者のさみしさに触れると
自分もさみしいということに気づき
それはことばにしてみたら
手にありあまるくらい ....
風が
季節を閉じようとしている
冷たい唇を噛んで
もどかしさを押し止めた

何も語らなかったから
世界は濁った
足跡もつかない
綺麗なコンコースの下では
臭い泥水が蠢いている
 ....
風光る風のささやきに悲しみ一つ。
悲しみはどこに帰るのだろうか
原初から欠けている魂という命と共に
光る 光る
この大切な悲しみ

未来の今も私は、今を未来に
忘れ去って逝く。忘れたくな ....
そのころ 宇宙が
「ふしぎの卵」から産まれた
その「ふしぎの卵」を産んだのは
「ふしぎ」だ しかし
その「ふしぎ」を
生んだのは
何だろうか
永遠か ならば永遠を生んだのは何か
永遠に ....
冬を編む音が聴こえてくると
祈りが近い
夕暮れが愛おしい
(行かないで)
熊ノ森のはずれにあった
馴染みの毛糸屋は
廃業してしまったらしい
けれど
絶望するにはまだ早い

めぐりめ ....
 
毎日を毎週を毎月を毎年をつつがなく暮らしてきた私たち日本の人
きっと全宇宙の知的生命体のほとんど全て私たちのことを知らない

とても幸せな朝

まだ真っ暗な四時の宇宙を切り裂いて自転車 ....
無限 道の終わりに
人の光 
言の葉、
ふるふる
ふるえふる


スッテンコロリンわらっちゃうな
愛娘の眩しい笑顔 瞳の奥の光
ふっと浮かび観る瞬間、
心に魂に刻み込み
スッテン ....
冬晴れの
光あふれる
居間に居て
母の背中と
光をわける
傷つけてきた
存在達のことを
思い返し
「ごめんなさい」
と つぶやく



銀河の岸で
小鬼が
魂釣りをしているけどね
釣っても返す
愛の元へ



こたこたいい ....
寒さが冬のにおいを連れてやってきていた
葉はそれぞれに、その存在を主張することもなく
いたずらに冬待ちの時間を費やしていた
そしてそれら樹々や草、虫ですらも
冬が来るということを知っていた ....
まだ硬い、
橙色の果皮をつきやぶって、
少しぬめっている、
その冷ややかさ、
滲み出てくる、橙色の果汁、
ほんの少しだけ粘り気のある、
硬めの橙色の果肉、
に挿し込まれてゆく、しろい歯の ....
それでも
命ある限り
命に従い
生きる私は
今を味わう
午後の水泳の後のような
細く眩しい筆跡
液状のカーテンでは
不都合なことが多々あり
懸案となっていた模様替えの
おさらいをしておいた

燃えるごみの日の
温かな坂道の傾きを指で ....
リリーさんのおすすめリスト(1157)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※五行歌「私の生は」- こしごえ自由詩1*23-11-29
※五行歌「人の思いは_宙に解ける」- こしごえ自由詩2*23-11-29
無人駅- たもつ自由詩423-11-29
檸檬- 本田憲嵩自由詩923-11-27
- wc自由詩11*23-11-26
作りすぎたのよ- 短角牛自由詩8*23-11-26
※五行歌「気にすんな」- こしごえ自由詩6*23-11-24
※五行歌「大切な悲しみは」- こしごえ自由詩7*23-11-24
今の私に- 短角牛自由詩6*23-11-24
コーヒーショップ- 夏川ゆう自由詩623-11-24
※五行歌「思い続ける力」別バージョン- こしごえ自由詩1+*23-11-24
勤労感謝の夕日- 本田憲嵩自由詩323-11-23
※五行歌「思い続ける力」- こしごえ自由詩4*23-11-23
※五行歌「全てが今だ」- こしごえ自由詩2*23-11-22
※五行歌「あたりまえのことなど_無いのかもしれないから」- こしごえ自由詩3*23-11-21
何者でもないものの魂- 瑠王自由詩723-11-20
※五行歌「遠くを_みつめる」- こしごえ自由詩3*23-11-20
さみしい夜のぷちぷち- そらの珊 ...自由詩11*23-11-19
埋火- 夏井椋也自由詩5*23-11-18
帰る- こしごえ自由詩1*23-11-17
卵の果て- こしごえ自由詩2*23-11-17
もこもこ- そらの珊 ...自由詩10*23-11-17
今朝のうた- 足立らど ...自由詩11*23-11-15
五行歌、ヒカリ- ひだかた ...自由詩5*23-11-14
※五行歌「光をわける」- こしごえ自由詩6*23-11-14
※五行歌_三首「心一つに」- こしごえ自由詩2*23-11-14
冬の匂い(捨てられた林道で)- 山人自由詩6*23-11-13
- 本田憲嵩自由詩523-11-12
※五行歌「それでも_命ある限り」- こしごえ自由詩5*23-11-12
駅前- たもつ自由詩4*23-11-12

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