{ルビ渓=たに}と渓が合流する遠い澱みには
銀鱗の女王が潜んでいると釣人たちはいう
普通のロッドと仕掛けでは逃してしまう
いよいよ本流竿の出番がやってきた
7mで250gの本流ロッドは軽くしな ....
悲しんだり
喜んだりなどを
繰り返すことで
いのちと共に
深くしていきたい人生
図書館へ続く石の階段
日陰には
きのうの命がただよっている
雨ののち
ひごとに深くする手鞠花の青
カタツムリは絶滅したんだろうか
遠い子守唄
世界に向けて閉じられた手提げの中はやすらかに ....
スーパーが出来る話は立ち消えに空地のままで寂しさ残る

町内に小さなスーパー一軒だけ百円バスで隣町行く

一軒もホテルなどない過疎の町観光もなく衰退の一途

魚屋の小父さん声がよく通るつい ....
雨上がりの
澄んだ空気と
緑鮮やかな
葉の群れに
うるおうこころ



銀河の岸で
魂釣りをする
小鬼の私
釣った魂は
おいしく頂く



草団子を
おみやげで
 ....
水の輪郭 固くうねらせる曲線
脈動も静かに 寛やかになでられ
水の流速 軽くとばされる集中線
はしゃぐ裸足 滴の臨場 踊る

一斉に鳴り出す風鈴
一斉に飛び出す飛行場

必要なのは傘と ....
{引用=
潤んでいる。日差し。君のその白い面持ち。夏のプールの青さを反映させながら、水面に浸かっている君の、まだ少しだけあどけなさを残した、その朱色のくちびる。水色の水鏡(みかがみ)にそっとくちづけ ....
大きく裂けた口のある白い顔で笑い
煌びやかな衣を纏った記号が宙を行き交う
吊るされた語彙は真夜中の死体のように重く
暗い羅列が濁点だらけの股間にあった

大好きなキミの瞳を輝かせたいから、
 ....
渓谷の明日は晴れのち曇り
毎週土曜日は4700尾のヤマメと720尾のイワナが放流される

梅雨の中の貴重な天気で釣り人が我も我もと集まって
養殖の魚は警戒心に疎くて入れ食いになる
週末だけで ....
欲が出て限が無いが
放てば
満ちる
と思い
自分をなぐさめる



不安がわいて限が無いが
放てば
満ちる
と思い
自分をなぐさめる



限が無いことばかりだが
 ....
しばらく忘れていたけれど
文字を書くのが楽しい

もう言葉に意味なんてなくて
ただの手遊びだけど

紙とペンさえあれば生きていける
なんて自慢げに話しながら
必死にしがみついてたあ ....
頭上から日々がのんべんだらりと垂れてきて
道の上に寝そべるので
そいつをよけながら歩いた
ところが日々は うねうねと気持ち悪い動きで
こちらの脚にまとわりつこうとするので転びそうになる
俺は ....
一秒ずつ古くなっていく
と同時に新しくなっていく私
自らの光に
自らの闇を
照らされて
この世にやってきて
三ヶ月ほど経った赤ちゃん
乳しか飲んでいないのに
ぷくぷくと太った哺乳類
腕に輪ゴムをはめたようなくびれが出来ている
そこに分け入ると
赤ちゃんはわたぼこりを隠していた ....
あいつの言うことはあほらしい
あの人の考えることはあほらしい
綺麗ごとばかりいって前向きな奴はあほらしい
暗いことばかりいって後ろ向きな奴もあほらしい
自分が利口だと思っている奴ほどあほはいな ....
幼い頃から私は
ガラクタ集めが趣味の父に連れられ
世界中を回った
楽しいことなんてなかった
とは言えないけど
概ねひどい生活だった

カステポー空港からバスを乗り継ぎ
見覚えのない ....
瀧の轟音

小鳥のさえづり

風に揺れる葉擦れ

せせらぎの旋律

{ルビ渓=たに}は音に満ち溢れている
光の大洋 、
無限なる海鳴り
内に漲り迸出する
命の時を不断に織り成し
織り込まれる音聴きながら
私は生きる 、

この一度切り二度切り、否 無限切りの

変容し続ける魂を 永久なる ....
激しい雨が降る中でカーヴを攻めながら
深い緑の里にある道の駅を目指した
イワナとヤマメの通年入漁券を得るためだ
普通ならば釣師は梅雨を嫌う
ぼくは登山用のレインウエアを着込んで
梅雨の日も釣 ....
午前の仕事を終え
ベランダで煙草に火を点ける
あの子は朝食を食べずに
あの人の車で旅立ったろう
待合室には午後の客
インテリアは
東洋風のセッションに合わせてある
あと半日がんばろう ....
「あ」と言って
「あ」と伝わらない
孤独は人にある故に
人は持っているんだ
愛する力を



さまざまな存在と共に在る
孤独ではない私の
友だちと仏さんたち
銀の指輪と植物たち ....
なんてことない夜に
マンガみたいなことないかな
おもしろいことないかな とか

ああ。今がそこまでおもしろくないんだ、と
面白かったときを一瞬
思いだして反射する
もう落ち葉みたいに
 ....
詩人は筆を選ぶと誰かが言った

釣り人は竿を選ぶ

今夜は憧れの渓流竿を落札した

宝石のような魚が呼んでいる

明日は雨だが深山の様子を視にゆこう
 行っても何もないだろうと考え
 また海に来た
 あかるい水平線が拡がって見えたが
 写真を一枚も撮らなかった
 そんな今の、何もない自分

 疾駆するボートに繋がれたロープが
 人の群 ....
土留色のナイショが蠢いている
秘めごとを沢山食べて大きくなった
巨大な海鼠にも似たナイショが床を這う
ナイショの匂いは潮風のようだった

こんなに丸々と育ってしまったら
きっといつかバレて ....
{引用=
日々の蓄積された労働によって、もうすっかりとひび割れて、枯れきってしまった。そんな心の大地の奥底から少しずつ滲みでてくる、君という存在を知っている、ボクの中から生じられた、補おうとする水な ....
ゆらりゆらりと

漆黒の水底を泳ぐ孤独な生き物

彼らは輝く太陽を知らない

ぼくらは昼と夜が無いと

生きてはゆけないのだ
太平洋が反射した灰青色の空から
雨は音も立てず降りてくる
寒冷紗のようにふわりと
海を見下ろす緑豊かな岬は
優しい雨に包まれ白く霞む

草を食んでいた岬馬の澄んだ瞳
雷光を映して光り
 ....
無意味でも意味のある日にかえていく誇らしい僕ささやかな日々 みんな手榴弾とか機関銃とかカゴの中から探し選んで学校の校庭に飛び出して行く


そこから戦争が始まるわけだけどみんなあっちこっちでやるもんだから怪我とか大変なんだ。


腕に包帯とか脚の代 ....
リリーさんのおすすめリスト(1157)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【渓流】銀鱗女王- レタス自由詩4*24-6-25
※五行歌「深くしていきたい人生」- こしごえ自由詩4*24-6-25
素足にサンダルをはいて- そらの珊 ...自由詩17*24-6-25
スーパー- 夏川ゆう短歌624-6-24
※五行歌_五首「銀河の岸で_魂釣りをする」- こしごえ自由詩5*24-6-24
爽夏- 唐草フウ自由詩8*24-6-23
はちみつレモン- 本田憲嵩自由詩12+24-6-23
曲芸- atsuchan69自由詩11+*24-6-22
【渓流】釣りの組曲- レタス自由詩4+*24-6-21
※五行歌_六首「零の産声」- こしごえ自由詩9*24-6-21
.txt- mizunomadoka自由詩624-6-21
日記(日々)- 岡部淳太 ...自由詩624-6-21
※五行歌「と同時に新しくなっていく私」- こしごえ自由詩8*24-6-20
わたしがみつけたわたぼこり- そらの珊 ...自由詩11*24-6-20
あほらしい- オロチね ...自由詩424-6-20
sister's_side- mizunomadoka自由詩624-6-20
五行歌【渓流】協奏曲- レタス自由詩6*24-6-19
人・生- ひだかた ...自由詩4*24-6-19
【渓流】雨の日に- レタス自由詩6*24-6-18
stranded_into_abyss- mizunomadoka自由詩224-6-18
※五行歌_三首「孤独だけれど孤独ではない」- こしごえ自由詩6*24-6-18
夜中と甘納豆- 唐草フウ自由詩8*24-6-18
五行歌【渓流】銘竿_匠- レタス自由詩5*24-6-18
何もない海- soft_machine自由詩724-6-17
ナイショ- atsuchan69自由詩12*24-6-16
水精Ⅱ- 本田憲嵩自由詩1524-6-16
五行歌_深海魚- レタス自由詩7*24-6-13
海岸線の果てに- ヒロセマ ...自由詩10*24-6-13
無意味- 足立らど ...短歌324-6-13
学校という名の戦場- キャサリ ...自由詩3*24-6-11

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