君と僕の楽譜に
好きという
記号を書いたら

何回だって
同じ景色を見て
何回だって
同じ物を食べて

そして
感謝の気持ちを
伝え合っているうちに
朝が来るような
生活がし ....
冬の明け方は
張りつめた
無数のピアノ線が
地面と空を繋いでおり
知らずに触れてしまうと
冬の心音を奏でてしまう
透明な波のように
冬の涯てには
凍りついた楽章が打ち寄せる
夜が明け ....
一歳半になる娘が
どんどん人間になっていく
言葉を理解し人格を備えていく
この発達を前にして
私は一人慄然とする
生命の恐怖というか
我々人間の仲間としての闖入者
この恐るべ ....
最近あまり見かけない
石焼き芋の販売車

寒さと共に
食べたくなってくる
甘味の強い焼き芋

家の庭で焚き火して
さつま芋を焼く

良い香りが辺りに漂う
もうすぐ程よく焼ける
 ....
  

その街は、昔から、
桃の街と呼ばれてた。
私の部屋は、暖かく、
新しい風が、吹きぬけている。

真珠のような、星々が、
ピカリ、ピカリ、とまたたいて、
たまには、ななめに ....
つい言ってしまう
それが口癖なのだろう

寒い冬の時期は
つい寒いと言っている
一日に何度も言っている

寒いから寒い
素直に出てくる言葉

今日は銀世界
明日はどうだろう
銀 ....
去年の年末に
急に
母がご飯を食べられなくなった

入院して退院してご飯だけは食べられるようになった

みんなに迷惑をかけたくないからと自然に弱って死ぬのを決めた日に父にすき焼きを作っても ....
だいこんを抜く
よく太って近年にない出来映えだ
ぢの痛みを我慢しつつ植えつけたから
ご褒美なのかもしれない

この冬は
だいこん、たまねぎ、そらまめ、茎ブロッコリーが
畑で育つ
いつも ....
朝焼けに覚まされている白い街、投げ棄てられた笑顔がころがる その水に出逢うと
わたしはやわらかい小さな舟

その水面をゆく舟でもあり
その水中をゆく舟でもあり

その水の波を 凪をゆく
瀬をゆき {ルビ瀞=とろ}をゆく
ただその水を感触しながら ....
周りは林檎園ばかり
空気はほんのり林檎の香り

種類が多く
食べ飽きることは少ない
赤い林檎は美味しい

貰ったり
あげたり

土日祝日は人でいっぱい
林檎狩の人でいっぱい
静 ....
 なぜか得してるように見える

 しょうがない人

 なぜかいつもニコニコ和ませる

 しょうがない人

 なぜかスローモーション

 しょうがない人

 もしかして ヤキ ....
わたしたちは歩く
可笑しなことはないのに
となりできみが時々ちいさく笑う
(なにか間違っている?)
でも訊くことなんかできない

わたしたちは黙って歩く
おおむねすべてのひとたちは
 ....
今日晴れと思っていたが雨だった空が泣くほど嫌な出来事

真新しい畳みは何処か別物で部屋に馴染めば家族の一員

かき氷食べて頭が痛くなる夏に味わう痛みの一つ

よく冷えた麦茶を飲んで夏を消す ....
銀色のプラットフォームは静かだ
何かが終わってしまったような
白い虚ろな光があたりを満たしている

駅名表示もない 時刻表もない
すべての列車はもう過ぎ去ってしまったのかもしれない
他の乗 ....
朝に身一点を感じれば
一日は恐れずに足らず

繰り返す日々に
こうべを上げれば
また光の青空が広がり
僕はたゆまぬ努力する

勇気を持ち
リアルなひとりの人として

宇宙の瞳を凝 ....
その人の思い通りに
ならないからって、
私が気に病むことはない。
遠雷
今日も私を生きる



いろいろと会話したら、
他の存在のために七割位
自分のために三割位の
力などを注ご ....
ごめんよみんな
ありがとうみんな
どの道私も
そっちへ行くよ
それまで生きるよ



私は
バカを通り越して
パカになって
しまった
小鬼の私が泣いている



笑って ....
イチゴ色のゼリーにのせられるわたしの人生
微睡みの匙は脆く
ひと掬いもできないで夢が終る

せめてクリームで飾れば良かったわと
言う
母や 姉や 叔母が
女という呪いを無自覚に吐き散 ....
朝には
忘却している、
昨日にいざこざや喧嘩も
あったとは思うのだけれど
夢の
残滓と共に
ちりぢりとなって
雲として
流れゆく・・・


朝に
騙されていようと
ニコチ ....
日曜の朝、街中で声をかけられた
 
今、何時ですか
声の主は黒ずくめの小学生の男の子
私は左腕をたくし上げて腕時計を見せた
 
今日は、晴れて良かったですね
人なつっこく話しかけてくる
 ....
あなたと砂浜に来ている
夕暮れの赤々さが
顔を赤く染めて面白い

潮騒が夕暮れを表すように
少し疲れたように耳に入ってくる

あなたの話が面白い
笑いが絶えず
時間はあっという間に過 ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む

・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける

・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む

・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
晴れた日に
息子と二人で海を見にゆく
私の背などとうに追い越して
何食わぬ顔をして
乱反射する水面の光を
キラキラと浴びているやつだ
いつの間にか
通過する季節を跨いできたね
海に突き ....
職場でお寺の話になって
昔あなたと行ったお寺のことを思い出した
名前も場所も憶えていなくて
ネットで調べていたら
手が滑ってあなたの家を見てしまった
恐ろしいことに十数年の移り変わり写真 ....
バスは満員
電車も満員
ひとびとは水底に四角くならんで
青くひかる
ぶつかり合わない程度に
ゆれあい
いつか
自由になれるんだろうか

乗り物を降りると

豆腐屋が通りを ....
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
あなたの散らかした部屋が好きだ
無造作に置かれた本や衣類は散りばめられた星のようで
部屋全体の雰囲気は何かとてつもなく大きな可能性を秘めた宇宙のよう
時々マスク姿で掃除に入る私はきっと宇宙飛行士 ....
ポプラ通りの真ん中らへん
すべすべの感覚で
まぶたを閉じれば
少年を見つけられる
少年は息を止め
そっと手を伸ばし
とんぼの羽根をゆびさきでつまむ
瞬間を点でとらえたのだ
でも虫か ....
 

今夜は魚の塩焼
ちょうど良く焼き上がって
美味そうだ
食べようと箸を近づけたそのとき
そんなはずあるまい
魚と目が合った
どうかしたのと向かいの母が尋ねるので
なんでもないよと ....
リリーさんのおすすめリスト(1166)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永遠- ミナト ...自由詩123-1-19
Winter_Dawn- ちぇりこ ...自由詩1223-1-18
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桃の街から- 秋葉竹自由詩222-12-30
冬の口癖- 夏川ゆう自由詩322-12-16
死ぬ、のはなし- 秋田の米 ...自由詩622-12-11
続_ち、に濁点- たま自由詩11*22-12-8
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しょうがない人- 佐白光自由詩7*22-9-24
羊雲- 自由詩18*22-9-11
麦茶- 夏川ゆう短歌422-8-1
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※五行歌_三首「銀河の岸」- こしごえ自由詩2*22-6-27
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散らかった部屋/ADHD- 自由詩220-8-11
夏空- 自由詩9*20-8-2
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