南天に昇り切った
オリオン座 、

頭をよじって見たよ
なんでかな

三っつの光点、
くちゅくちゅ
打ち込みながら
僕の口腔いっぱい
蜂蜜の味 染み込ませ

濃く濃く甘やか
 ....
晴れ渡ったまっさおな空

雪が止んでいる雪山のいただきから

みおろすだれかが住み生きるミニチュアの町

なんて美味しい空気なんだろう

あたまのなかに冷たい風が吹いた

 ....
ことば

言葉は踊る

それは絵のない音のように

音のない夢のように

過去から未来を連れてやってくる宇宙

文字はくしゃみから放たれる魔法のようで

ココロ オリコ ....
かすかな気体が母音をまねて
つつましく
遠くの空をながめる子
瞳に映る季節、また季節
繰り返される慈しみ

陽射し
向こう側へ手をふる
帰れないと知っても
魂は旅をするかしら
平行 ....
古代人はテレパシーでも
会話が出来たと言う

何かの誤解から
相手の考えていることを
テレパシーで知ることで
傷つくことが多くなり
テレパシーを使わなくなった
使わなくなった能力は
 ....
 

この盆地の西の山の
てっぺんから吹く風は
なぜか大昔の野生の匂いがする


とおい異国のオレンジ農園に
水をまくホースにさす
錆びどめオイルのいい香り

ではなく

三 ....
どこか遠い所へ私も行きたい
誰も私のことを知らない外国へ行きたい

何故だか心がギュッと痛くなる
まるで真っ暗な世界に1人置き去りにされたような

そんな気持ち
どこか遠くへ生まれ変われ ....
外のまま

内なまま

そしてしらない
だれかが分かるから

もうであった
暗闇に浮かぶ顔の輪郭
やけに高い鼻
落ち窪んだ眼
弛みを帯び俯き加減で
暗い表情のようにみえる
皺は寄りやけに年寄り染みていて
年輪ばかり刻む
深刻な風でいてその真意
はかることのでき ....
とっぷらこ
とっぷらこ
てんてんてん
くちなしせいじんがわらったよ
だあれもしらない
だあれもいないばしょで

しらしらしらしらしら
なにかがおちる
なにかがおっこちたよ
ちいさな ....
【ⅶ】

 駐車場でカンテラ(と、じろさん、テオ。彼らは身を潜めてゐた)が待つてゐると、一台の無蓋トラックが、恐らく改造人間たちであらう、男どもを満載し、滑り込んできた。
 天神は、もしかすると ....
滞留が、腐敗を、呼んだ、堪らず、小石を、投げる、波紋が、広がる、何かが、変わる、それが、止まる、澱んで、汚れる、小石を、今一度、投げる、繰返し、波立つ、起伏と、窪みが、新しく、繋がり、人生を、揺らす、 .... 真っ昼間の電車内は風の吹く砂浜にみる
軋む椅子が形が劣るだけで、重みすら恋をする
そとを眺めるのも、瞼をとじるのも
おだやかだと云う果実はつりあって 
目にしたものを翳す 
両唇はかすかに黄 ....
エメラルドグリーン
暮れゆく窓辺にて

あれ あなた 泣いてるの?

欲に燃え尽きて
すっかりしょんぼりこ

逃れていくもの追いかけて来る
追いかけていくもの逃れていく

暮れゆ ....
本を読むとき
書き手と読み手の間に
秘密同盟が成立する
これが好きだ
紙の本ならでは

スマホでは
秘密同盟は
保証されない
感じる
ダダ洩れているのを

でも本読まない
三 ....
白色の世界が いま ここに
asphalt を 微かに蔽う
残るタイヤ痕
自転車で坂を駆け下りながら見る
幾分か前に 冷徹な鉄の塊が 駆けた跡
60㎞/hで駆動する一瞬
鉄塊が迫る
轢き ....
砂糖がスッと溶けてゆく
複雑に絡み合い頭悩ませてた何もかも
さらりと溶けて柔らかに包む

〝私はここにいてもいい〟

着地しようとしてすっ転んでも
優しい笑顔あえたから
貴女の笑顔あえ ....
また
静けさは
僕らを
もぬけの殻に
する

誰も
もう覚えていない

あの日々が
あの情熱が

まるで幻かのように

当り前かのように

もう
過ぎ去ってしまったね
気づけば私の隣には誰もいない
誰も彼も嘘っぱちの仮面被り
煽てたり冷やかしたり蹴落としたり
それは神経という神経蝕み
徐々に体の自由を奪う麻酔
頭のてっぺんから足のつま先まで痺れさせ
動か ....
大きく息を吸って吐き出す
なまあたたかな
何だか嫌な匂いが鼻についた
顔を背けて息を止めたら
何だか時間まで止まったように感じた

こたつの上に置かれたティッシュを乱暴に引き抜いて
思い ....
帰り道のスーパーの駐輪場

彼だったかもしれないそれを

彼女であったかもしれないそれを

無遠慮に踏みつける

サクッサクッザクッ

白く盛り上がったふわふわが

黒く固くぺ ....
風が怒り狂っている
よろけるほどのうねり
風除けを探しながら
彷徨っていると
烏が風で飛ばされ
無機質な物みたいに飛来する
危うくぶつかるところを
避けた
振り返ると
烏は何とか着地 ....
くたくたに
何度でも落胆して
繰り返し繰り返す意志、
それすら忘れていき
只々瞑目し続ける
意識の視界に
いきなり
くわっと
眼を見開き
聳え立つ巨城 、

崩れ落ちる時進の
 ....
電話帳のカスタネットが、
バチン、バチン!と、なんて音!?
へんなのね、
こちこちパンチの893の番長さんが、
<そりゃ、唐来ものだぜ?>
なんて、視線を促す広告の先。
テ、テ、テ、テ、テ:
向こうから合図して、こちらは無視。
こちらから合図して、向こうは無視。
信号機のない交差点、子供が! 飛び、出し、ては……
<だめよ!>
後ろを振り向けと、馬鹿な兄さん ....
あなたなんてまあ、やっと分かってきたのね?

(そうさ、語りかけたのは僕だったんだ……)

キャンベルのスープが6缶あるから、それで夕食を作りましょう。
白い服を着た人びとが
地面に横たわっているが
誰ひとり目を覚まさないし
光もそこだけ薄暗い
時折風が吹いて
着物の裾や袖を膨らませ
やわらかく和毛を揺らす
鳥は肉をつついて
おもしろく ....
ずっとむかしの
波しぶきの化石を並べて
もう聞こえない声の数々は
糸を曳くように飛び交う

白く露出した骨は
もう痛みを感じないから
少しずつ折り取っていく
日記みたいな作業

遠 ....
〈春一を待てば泡立つ心哉 涙次〉


【ⅰ】

 カンテラは外殻(ランタン=カンテラ。カンテラはそこに巣食ふ火焔のスピリットである)を、安保さんの許に、オーヴァホールに出してゐた。たまに點検 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜想、オリオンひだかたけし525/2/8 18:18
夢で逢いましょう秋葉竹125/2/8 16:23
ことば (谷川俊太郎氏風に)洗貝新9*25/2/8 15:44
ヴォカリーズ、幼年期のためのあまね325/2/8 12:21
秘密を持ったテレパシーイオン3*25/2/8 12:10
風の匂い秋葉竹325/2/8 11:52
遠くへ栗栖真理亜125/2/8 10:59
いまのかぜ[group]陽向(2躯-...325/2/8 3:29
にかいめはだれでも[group]325/2/8 3:28
輪郭栗栖真理亜225/2/7 23:30
ぼくとくちなし325/2/7 23:04
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『子を連れて』③髙任勇梓 T...225/2/7 21:03
揺らす、連続の、6*25/2/7 18:41
ペトリコール あらい4+*25/2/7 18:32
夕べ窓辺にてひだかたけし625/2/7 18:28
秘密同盟りゅうさん12*25/2/7 16:07
雪の跡ー回転を想う詩乃525/2/7 15:48
まほう栗栖真理亜225/2/7 10:04
イギ り す[group]陽向(2躯-...9*25/2/7 3:01
振り返り栗栖真理亜3*25/2/6 22:39
生物225/2/6 22:34
消雪詩乃725/2/6 21:11
暴風と烏8*25/2/6 18:54
詩想、〈私である〉ひだかたけし7*25/2/6 18:23
きょうび丸善なんて流行らないんだからッ白/黒6*25/2/6 17:32
ボサノヴァは取り立てておもしろくない5*25/2/6 17:29
夕暮れにはひと番のFOOLISH3*25/2/6 17:25
春日線香525/2/6 17:13
骨音あまね1525/2/6 13:08
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』 ...髙任勇梓 T...225/2/6 11:00

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