吐息が絡みついて
枯れはてようとしている
身体に纏わり付いた蔦は
自らの最期を知り
匂うように艶やかな濃紫の花を咲かせた
いい年をして
みっともない
そうね
常識という範疇で考 ....
このまま静かに
フェードアウトしたい
晩年の
セロニアス・モンクのように
ベッドに横たわって
静かに
ただ静かに
過ごしたい
誰に知られるでもなく
家族だけに見守られて
最 ....
・(おそろしい)/日取りは新たな締め切りをつくる - どこでもない - そういう場所だというのだ : (人間のように)(人類のようだ)例えば / 戸の隙からか細く投げかける灯りが - まずためらいがあ ....
妹の娘は
私に似ている
彼女が産んだ赤ん坊
男前ではないけれど
愛嬌のある顔
知り合いの可愛いおっちゃんに
似ている
彼は私を一生懸命見つめてくる
私が何者か分析している
....
体内を流れる時間の
表面に浮かんだネップ
渓流を割る石のように
折々に
かき乱す
いっそ家禽になれたらと切望するほどに
自由であることが――――――――。
{引用=
職人は均質に仕上げ ....
夢を窓際に置いといたら
いつの間にか日焼けしていた
忙しかったばっかりに
自分のやりたい事やしたいことを
淵に追いやり視界から消してしまった
窓際の夢は色を変えた影だけが残った
コンビニで
おにぎりを2つ買う
野外食堂で
頬張り空腹も満たされ
手に余った包装物は
そこらへんにポイ
コンビニで
缶ビールにおつまみ
野外居酒屋で
ほろ酔い加減に
ミニ宴 ....
2重の蠟は
智慧を了し
ツマビラカな
星の接点を
観ずる
しかし
2も2も5なら
6は栄光の
発光体になり
しばらくは馬なので
そんなふりをしたカモメになった
そんな表裏 ....
着信音
表示された名前に
息を飲んで
恐る恐る応答をタップした
紛れもない
あなたの声
嘘みたいだと言ったら
嘘でーすとふざけてきて
一気に緊張がほどけた
少しも迷いのない
....
従うことが当たり前
従うことしか知らない
俺たちは黙々と死の行軍を続ける
死ぬことは明白だ
最前線の捨て駒なのは誰もが知っている
逃亡しようとした者は
味方であるはずの上官に撃 ....
たとえば、
洋上遥か昇る巨大な火球
たとえば 、
杉木立に囲まれ伸びる石畳
たとえば 、
揺れ動く草葉のささめき
朝に瞑目意識の内に現れ来る光景を抱えつ
日々深まり深める能動的なる ....
サザエさんの中にある
あるいはまる子ちゃんの中にでもいいのだが
スマホもPCも大型TVも無い時代
ほんとうは
もしかしたらエアコンさえ無かったか
こたつみかんに紅白歌合 ....
どこまでも
続こうとする坂道
喘ぎながら
繰り返される
独り言のような呪文
聞きながら
闇雲にしがみついた
あなたの背中
眠ったふりしながら
安いおしろいに混じった
....
土から顔を出した芽のように
意識の端にまだ眠りの殻が残っていた
風を孕んで色あせたカーテンが膨らむと
どちらも淡い光と影
すべるようにすばやく表情を変えた
あなたの顔にはいつもこころが映る
....
ロボットが感情を持ったとか
人の知能を超えたとか
そんな時代が来てるらしい
ロボットが人に近づいてるのか
人がロボットに近づいてるのか
分からない時代がきそうだね
でもね
ロボッ ....
悲しみが言葉になって
口からこぼれ落ちる
君の愛は優しいね
わたしはずっと攻撃してたんだよ
身を守るためだったかな
それとも永遠を愛したい思いがあったのかな
過ちを理解したんだ
永遠のと ....
何をしても上手くいくし
何もしなくても上手くいく
見えない器を満たすこと
それをこぼさず運ぶこと
溢れた水は土に還し
空へ向かって芽を伸ば ....
田舎路にポツンと立った公衆の電話ボックス中に人影
若いころ汚い言葉が真実と勘違いして牙を剥いてた
新聞を読まなくなったしがみつくオールドメディアと知ったか ....
頭と心と体とある
これらの要求が一体だといい
頭(理性)、心(感情)、体(肉体)
現代、精神科は心=頭と間違えた
そのせいでヘロヘロになる子が増えている
えぇ、ヤクで。
インテ ....
変じゃないよ
みんなが眠りながらやっていることを
起きながらやっているだけ
君はぼくの実験動物だから
ぼくのたべものをあげる
君はぼくの実験動物だから
いなくなっちゃだめ
君はぼくの ....
小便を浴びた顔を洗って
今日も街へ出かけていく
本を読んだり
花を写生したりしていると
道行く人が一瞬目を止め
"君はまるで磨けば光る美麗な原石だ"
そして応じる間を置 ....
他人のこころの闇よりも
自分のこころの闇のほうが
深い
と
感じる時がある
でも私はそこで絶望はしない。
私の
大きな絶望は、
昔に失ったからね。小さな
絶望は、今もすることはある
....
歴史ばかり雄弁な片割れ石碑のどこにも書いていないが
多賀城の南門から素足をのぞかせた未開の少女が入ってきて
わたしの首になめらかな両腕をかけて影へみちびきいれた
そのときからわたしの胸には真紅の ....
死ぬのは怖くない
それは生まれる前に
戻ることだから
ただ、死んだ後も
生き続けなければならない
人のことを思うと
湿っぽい悲しみが
薄膜のように全身を包む
「何も悪いことはし ....
去る
あなたは
呆然としている
迎える
あのひとは
微笑みながら
腕を拡げている
橋の真ん中で
動けなくなった
私は
欄干を乗り越え
飛び下りた
ボクがいなければ、
キミは動けないね!
それはおたがいさま
でもボクは動いてねと
指示しなければ
キミは動けないよ
ボクが動かないと
キミの思いとおりには ....
海辺の公園にあるカフェで
静かなスムースジャズに
耳を傾けながら
小林秀雄のモオツァルトを読む
休日の朝
一日の予定など組まずに
ただゆっくりと過ごす
面倒なことはすべて
黴臭い古いデ ....
その人たちの
運命と
私の運命が
重なり
今がある
・
※ 家族・友人・知人を思って。
沈黙をする沈黙を
聴くと
私は
静かさで
満ちる
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
雨降り 夕暮れを巻いて
物語を待っていた
バスが来て 人を降ろし
タクシーが来て 人を乗せて行った
日々は車窓みたくぼんやりで
右から左へ流れていった
むすめに 毎日 頬擦りを ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.58sec.