吹雪 サバイバル
砂木



荒れるといった 天候はやはり
買い物に行こうと 車だしたら
あたった

ふきさらしの 水田に積まれた雪は
風にたたかれて 横に 流れる

降る雪と 流れる雪で
前も 後ろ も見えない

音楽を止める
真っ白

車を止める事はできない
後続の車が
ぶつかってくるかもしれない

少しづつ 進む
前に車がいないか
かすかな ブレーキランプの赤い光だけ
目安に 進む

風がうなり
雪が 車を襲う
ハンドル握りながら
自分が変わる

生きるか死ぬか だ

町に入ると 
建物に さえぎられ
吹雪の威力が 弱まる
こんな時は 遠回りになっても
建物のある方を 行く方がいい

ほっとして 音楽を かける
雪国に生まれて
逃げられないけど

乗り切らなければ



自由詩 吹雪 サバイバル Copyright 砂木 2005-01-30 16:12:30
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