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東の窓は開いていて
陽のあたる床はささくれていた
暑さでひび割れた落雁と塩

花や空と比べるにはあまりにも浅ましく
水や音と並ぶには濁っていて

会えない体で生温く生きていても
 ....
目覚めると光が降り注いだ
何ものも 邪魔しない
うつくしい朝焼けに
私の心はじりじりと音を立て続け
どこまでも形を失いそうだった

昨晩は
正しくない言葉が
海に捨てられて ....
踏切から身を乗り出せば
生暖かい風が勢いよく舞い上がる
痩けた頬をびたりと打つ轟音は
父の拳の重さそっくりだった

わたしはただ眺めていた
遮断機のぐらりと垂れた腕を
獲物を招き入れる触 ....
公園のベンチで鳩にパン屑をまき
ピースする
一応鳩も平和そうにしてる
平和が鳩に見えることはあっても鳩が平和に見えることはない
良いお天気
アトムみたいな寝癖がほしい
鳩の胸がピー ....
何もかもがたやすく朽ち果てる朝に
いつもと変らず追憶のトーストを焼く
悲しむだけの余地に
骨は散らばる

芽を摘む
わたしたち 悲しいくらい温かい
目の眩む速度でそこなわれていく
わず ....
小さなスターバックスで
海辺のドアを開いてコーヒーを飲んでいると
二人の女性がやってきて 
そこで恋愛話をしていた


天気の良い日だった 
波を受けた 子どもたちは 
天使のよう ....
ほこりまみれのテーブルに
酸化して濁った紅茶と
粉々になったビスケット

ふたりテーブルを囲んでる
会話のひとつもなく
お茶もお菓子もろくに手をつけず

ただわざとらしく
口をぽかん ....
Letter

一枚にまとめられなくて
用意した二枚目の便箋
会えない期間に起きた出来事は 
旅行中に郵便受けに貯まっていた広告のように
整理がつかず   
君に何を伝えるべきかわから ....
薔薇柄のスカートに
あおいしみがある
食いしばりすぎて奥歯が四本欠けてる
カーテンレールには教科書から切り抜いた絵を貼っている
隣人の顔はしらないけど曲の趣味はだいたいわかる
壁がう ....
ふと
遠くはなれてしまった人の姿が
無造作に表れてくる
胸の底が熱くなり
息が気にかかる
この頃は生きていることに感謝もしなくなり
死んだように生きている実感もわかない
た ....
「サン」

ありったけの善意が
満ちていた画面
だれもがいいヒト
でいようと必死だった
みんな
自分自身の状態に
満足し
あきらめが蔓延し
死の匂いは充満した
吃音症の弟が
ぼ ....
朝陽は陰々と降りかかる、その日の人々の通勤に結論を下すため。人々が夢から生まれ、途端にすべやかな仮面とともに成人するのを見届けるため。電車は巨大な獣のように息を荒げて疾駆する、人々を腹の中に収めてはま .... 「食べる」

早朝から釣りに行った夫が、すずきを一匹釣ってきた。
君は大喜びして、おさかな、おさかな、と言った。
水面をパシャパシャとのたうち回った姿はまだ想像できないかもしれない ....
おつかれさまです。昨日は本当にすみませんでした。何となく二次会のメンバーに含まれている事は察知していましたが、あまりにも眠く、且つ しんどかった為、先に帰れる遠征組のタクシーに無言で乗り込んで、気づか .... じゅーりょくと戦って負けたお尻を眺めて
こんなに愛しいものはないだろうと感慨にふける

割れたスマホでパシャカシャパシャッ 。
フリック スワイプ タップ ドラッグ
透けパン 拡散 ビ ....
息のなかに混じるもの
糸 粉 影 色
羽 羽 羽 羽
内に境に積もるもの


文字と文字が近づくと
青い光が現われる
水の底から
見つめる花びら


見張られて ....
突き刺さりの星だ
海までの距離をはかりかねて
人間が足を踏み入れたことのない
地上の浜辺に行き着く
袖を垂らしている木々
鳥の見回り時
沖への呼び声が耳元で鳴るのも
呼び声と言えるのか
 ....
「Let it go 」
悩む度に足を運んだ浜辺
眺めているってことは
今日も僕は思い悩んでいる
細かい砂の上に尻もちついて
三角座りのまま 
寄せては返すさざ波の音に耳を傾ける
励まし ....
小説 書いてみたくて
旅先にパソコンを持ち込んで
強い自分の手癖を感じる
とんでもないことになった
奴の刃をえぐり取ったのだ
俺はそのまま母親になってしまった
焼きそばにトマト、作ろ ....
お前の喉を
つぶしたとしても
お前は
口をぱくぱくさして
なんか
言うんだろ
それを
誰かが
解読してくれんのを
ぼんやりして
待ってんだろ
からだが
 ....
で、ゆれる会話。白線の内側を歩くように危なっかしいきみのきゅんとわたしのきゅんの間にある水域が、おわりはじまりとめどなくとどめなくどよめきめくりあがる白い爆弾となって投下される前に始発の黄色い .... その少年は2/3が
狼を飼い慣らしていることを知っていたので
ひどく怯えていた
村人達は狼が恐ろしいことは知っていたが
狼がどんな生き物かは知らず
まさか村の近くに来ているとも
思っていな ....
線香花火の火花を
ぼんやりと見ていたら
心のなかに響く声
遠い夏へ誘う

眩しい陽射し 虫取り網
三つ編みの君の
麦わら帽子 飛んでゆくよ
そっと風に乗って

何処までも
二人で ....
君のそろえた手のひらのくぼみに湖が
あるなら
ちょうど夜が明けて霧も晴れてきて
青い山々がすっかり見えるだろう

僕は湖畔に寝そべって
君に捧げる歌を作る
君がふっと息を吹きかけるだけで ....
いつまで経っても終わらないから
終わらないなら始めないよと
うそぶいて急かします
冷たいシャトルに腰をかけたわたしたちは
地球を発射して
酸素がなくなるまで旅をしたい
まあるい命は重力を綱 ....
昨晩
廃工場で
なにかを倒した
主人公の
何食わぬ顔の後ろで
アシスタントの絵柄で
登校して
以来
もう
どこにも出てこなかった
ぼくは

きみと
暗渠で
出会った
わけ ....
ドーナッツの向こう側へ、ゆけば迷わなかったのかもしれない、と、わかったところで迷ってしまったわけで、ほんとは迷ってしまったことにすら気づかなかったわけで、?、星の繋ぎ方すら忘れてしまって、きのう食 .... 春風が
君と私の間を
通り抜けて
何億光年と
それは心を突き放す

春風が宇宙に吹いた日は
2人彼方に飛んで跳んで
最後に君の汗の匂いが
涙と流れた

ずうっと遠くの ....
二人で食べる朝御飯が
何故だか少し恥ずかしかった。

昨晩、互いの体温を感じながら
何もなかったかのように向き合って、
普通に朝御飯を食べている。

夜が来て、また朝が来て
その繰 ....
     穏やかな風と光が
    丘のひだにあふれて
 卒寿の猫背を包みこむとき

おひとりさまのスライドには
しみじみとよみがぇってくる

    はるかに過ぎ去った
白い季節の ....
深水遊脚さんの自由詩おすすめリスト(913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
東の窓- はるな自由詩416-8-16
綺麗な言葉だけを身に付けて世界を歩けばいい- かんな自由詩4*16-8-16
死籠り- yuez自由詩216-8-15
ピース- 末下りょ ...自由詩2*16-8-11
破片- 伊藤 大 ...自由詩216-8-9
夕暮れ時の二人- 番田 自由詩316-8-9
ティルーム- wakaba自由詩1*16-8-8
Letter- 自由詩216-8-7
しみのあるスカート- はるな自由詩516-8-7
カノープス- アラガイ ...自由詩13*16-8-6
サン- モリマサ ...自由詩216-8-5
三十歳- 葉leaf自由詩416-8-5
息子という君- かんな自由詩9*16-8-4
本当にすみませんでした- nemaru自由詩5*16-8-4
感慨にふける- 末下りょ ...自由詩1*16-8-4
白_こころ_白- 木立 悟自由詩416-8-4
脳の浜- 春日線香自由詩216-8-3
Let_it_go- 自由詩116-8-3
遅れてきたλ- 黙考する ...自由詩116-8-3
あー- イシダユ ...自由詩216-7-27
始発と交わる地平線 - 阿ト理恵自由詩9*16-7-26
2/3- 紀ノ川つ ...自由詩416-7-12
線香花火- 颯太@自由詩2*16-7-2
くぼみ- ふるる自由詩19*16-7-1
最終回- 縷々流 ...自由詩516-5-23
- nemaru自由詩1*16-5-22
迷子になるとわかること- 阿ト理恵自由詩4*16-5-20
こんにちはセレナーデ- 瑞海自由詩7*16-5-17
朝御飯- chiharu自由詩3*16-5-17
橘月- 信天翁自由詩1016-5-14

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