すべてのおすすめ
夏が庭先に 

   影を落とした



それを拾って 

   届けてやると



 落としたんじゃなく

    捨てたんです



そう言って夏は
 ....
本を読むのが日課
活字にはひとつも希望が詰まっていない
友人たちの成功に
心を厳しく墨で塗られては
それでも知識を蓄えねばと
狭い部屋で魂を受験に売り飛ばす

家族は私が楽をして ....
{引用=
奥は暗くておそろしければ… 和泉式部

ふいに戸を閉められて
暗い場所に置き去りにされてみれば
息をするのもままならぬほどで
手探りで進む手に
布がひらひらとまといつく
天 ....
ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで .... 一面の青と青と青

どこまでも広がるそれに

羊たちが跳ねる


迷える僕らは

それでもただ夢中になって跳ねる


最終目標とか

そんなものはなくて

すべてを越え ....
毎朝 電車に乗って仕事に行く
ある朝 いつものように電車に乗り込み周りを
見てみると(私は常に立っている)

座席の一番端にひとりの精悍な顔つきの企業戦士といった
雰囲気の中年が座っていて
 ....
テーブルに置かれた
あなたの両手を見ていた
細ながく 筋張った指
私からいちばん見えやすいように
そこに置かれている
わざとじゃないのかもしれないけれど
少なくとも そう感じる
いつもそ ....
餞別のように落ちる薄い黄金色

夕暮れの中、分かれ道で向き合う
明日の約束はしない
それは暗黙のうちに行われるもの
実際に小指を絡ませて約束しても
安心には繋がらない

ま ....
ゆれるかげは
やがて裸になることを口約する
樹木の些細な手ぶりと
厳粛な黙秘

光の構図は
下書きのまま刷新され
不可視の層を成し
風を生み、流体になる

渡航する小葉に
あなた ....
僕たちはどうせ鮫なので
誰かを傷つけずにはいられぬのです
生まれたての赤子の弱さを嗅ぎつけて
群れからはぐれた小魚を追いまわして
この鋭い歯牙で貫かざるを得ないのです
そこに滴る黒い血を
 ....
森を歩いている
もちろん君といっしょだ
姿は見えなくても
しっかりと手は繋いでいる
この森に来るのは何回目だろうか
岩の転がる広場への道のりも
もうなんとなく覚えている
緑の濃い匂いのす ....
色とりどりのラムネをほお張りながら
女は滑走路へと躍り出た
スラム街からの歓声は絶えず
雲はだるそうにぶらさがった
女は脱皮をはじめ
鈍く傷ついた鱗をひるがえす
天涯に門はそびえ
処刑台 ....
満ち満ち足りて花は枯れ
棘立つ指で弄った
あれは神秘で現実で
僕は童貞を思い出していた

体は痺れ 呼吸が億劫だ
息は溢れ 肺が窮屈だ

夜と朝の差別を
蔑ろにしてきた偶像化を

 ....
浮遊感
沈む左脳の瞳
9は赤く
8は半透明
耳を通る記号
ロジカルなからだ

蟻走感
浮かぶ右脳の言葉
青は止まれ
黄色は壊せ
背景だけがカラフル
裾を掴む愛

疑視感 ....
あたしが何を見たって?
6月27日の夜
そうね、雨だったわ。
2AM
裏通り、濡れて光る外灯の下に
若く、美しい男が立っていた

男がいるのはこの世界の真ん中で
これから男に降りかかる ....
眼鏡をはずし
目の前を水中に沈めれば
外灯は滲み
ひとびとは陽炎になって
せかいはちいさくちかく、まるくなると
おもっていたけど
無限のひろがり

おとこもおんなもなく
泳ぐような身 ....
頭フリフリ
雨降り
ふらり

ウンウン頷き
運なく
うなる


星がキラキラ
気楽に
くらり

トントン拍子に
飛んでは
止まる


心コロコロ
転んで
懲 ....
解る人には解る
本当にそれでいいの

語と心との一致に合掌し魂をさする 流離わずにとどまり 踏ん張る
揺るぎないものを沿革と共に 出る芽に頼らず 誰にも

直球に食らう 自身と 

  ....
手の届かない手の奥には
冷たい温度が流れる
温かいなんてうそ、うそなのよ。

わたしの血液の流れる音を
聞きたがるひとがいる
屈託もなく笑う
永遠を謳いあげる
胸のあたりがひしひしとす ....
わたしの砂浜、波打ち際に
いちばん美しい波が寄せてきたころ。
月の腕にあやされた赤い花花の
うっそうとした香りは風にまかれ
わたしの刻んだ足跡も
すっかり消えてしまった。


雨が ....
ありがとうなんか、言えないよね。

言葉は言葉でしかないから
僕らは辞書よりも薄い一日の中で
70億分の1の呼吸をする

図書館にいるときの本の匂い

蓄積された記憶しろく忘却を拒んで ....
えりという名前の女の子が、初めて海水浴に連れて行ってもらって
海の大きさにいたく感動して、ひとしきり大はしゃぎしたけど
夕方になると、帰らなければならないことが悲しくて
そのへんに落ちていた棒き ....
まともな嘘をついて
君を騙した
それは本当だと君は思っている
大丈夫
それはいずれ
本当になる

鯨蛸
8本足の山羊
光る笹

渦の中心から派生して
その勢いに大抵は飲み込まれ ....
好きな人がいる
好きな人が私を好きになった時
私は別に好きな人がいる

行きたい場所がある
行きたい場所にいった時
私は別の行きたい場所がある

髪を切りたいと思う
髪を切ってしまっ ....
海岸線から見上げる丘の東屋には
大きなオレンジの実がなっていて
僕らはいつでもそこに行けるんだ

貝だらけのビーチに一人こしかけ
波にたわむれる君びしょぬれの犬
西の入り江に沈むオレン ....
夏休みになり
家族で行ったキャンプ
夏は毎年行っていた

テントを張ったり
御飯を作ったり
川で遊んだり
何もかもが新鮮だった

緩やかに過ぎていく時間
日々の忙しさはひっそりと静 ....
あざやかな百日紅も
降りしきる蝉の声も
ふと遠ざかった気がする午後三時
少年は愁いを知りそめた瞳で
透明な文字で記された
夏の黙示録を読んでいる
なんだかさ

しゅん、となる時もあるんだよ

大人だってさ



なんだかな

カッコ悪いことばかりなんだよ

大人なんてさ



だから

見逃してほしいんだ ....
勿体ぶったつぶやきと
虚像の腹の中で
安堵を貪る君よ
薄っぺらの弱さに
孤独などという 名前を付けてくれるな
創作意欲と背反している創作技術
作りたいのに作りたいものはこれじゃないんです
ディスプレイに打ち込んでいるこの文章も
作りたい訳だけど作りたかった訳じゃないんです

歌いたい歌はここにあ ....
深水遊脚さんの自由詩おすすめリスト(913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 青井自由詩813-9-10
浪人- 葉leaf自由詩513-9-9
暗峠- 春日線香自由詩713-9-9
WORD+L=WORLD - 阿ト理恵自由詩19*13-9-9
青に敬意をこめて- ちと自由詩313-9-8
企業戦士- 佑木自由詩3*13-9-8
アールグレイのこと- 栗山透自由詩8*13-9-7
「逆光」- 桐ヶ谷忍自由詩7*13-9-6
あわい- sample自由詩5*13-9-5
- ストーリ ...自由詩213-9-5
森の中にいる- 栗山透自由詩213-9-4
ヘブン- ストーリ ...自由詩113-9-3
- 徘徊メガ ...自由詩513-9-3
おちゃめタイプ- 自由詩313-9-3
若く、美しい男- うめバア自由詩6*13-9-3
近視の夜歩き- 凍湖(と ...自由詩1013-9-3
真なる夜- シホ.N自由詩613-9-3
解る人には解る寂しさ- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-9-2
出放題- りこ自由詩313-9-2
夏の夜の海辺、回帰、再生- eyeneshanzel ...自由詩413-8-27
東京スカイチ○コ- にゃんし ...自由詩213-8-27
えりの海- オノ自由詩513-8-24
膨れあがる- opus自由詩113-8-23
ズレ- そよ風自由詩213-8-21
DOLPHINS- カワグチ ...自由詩313-8-21
キャンプ- 夏川ゆう自由詩213-8-20
八月十四日- 塔野夏子自由詩4*13-8-19
大人だって- hiroto22自由詩2*13-8-18
it- 青井とり自由詩213-8-18
駄作(負け惜しみ)- ニワコ自由詩4*13-8-18

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