すべてのおすすめ
影送りができそうなほど
晴れた日のまま
洗濯が終わった頃には
まだらの雪が降っていました

庭の梅はおおきく
息をしたようです
昨日までは
とりつくしまもないようだったのに

 ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
ことのさかいめに
散るように
立って言う

夜は
いまでも
白い手を
たよりにして
く ....
セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
*
リンパのようにはりめぐらされた
首都の地下の冷えたレール
そのところどころが表皮をかすめ
夜になると光る花を咲かせる

昇ってしまえばあとは降りるだけ
観覧車は僕らをどこにも
 ....
紅いベルベットのシュシュがほしいと
彼女は探している
二つ、希望している
左右に分けた長い髪のために
それは紅いリネンのワンピースに合わせるために
この冬わたしクリスマスを知らなかったもの
 ....
僕は
ウエハースを持って
屋上で月を見ている
ハイウェイを見下ろして
ウエハースだなんておもうよ
月に見とれていたけれど
鳥肌の立つ明け方に
うっすらさよならしていくよ
輪郭を、街は、 ....
真冬の朝
道を歩いていると
飛べなくなった小鳥を目にすることがある
数年に一度
いつも忘れた頃だ
そっと捕まえ
コートの内ポケットへ忍ばせる
少しおくと
飛べるようになって
やわらか ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ....
もっとも死臭を放つ頃合いの腐乱死体のような世界にきみは巻き取られて、叫び声も叶わず飲み込まれようとしている、手足の指先は究極に凍えたみたいに上手く力を入れることが出来ず、手に触れるもの、足を下 .... 渡しは
彼方に散らばる
穴多達を
犯すウィルス

キソはリズムに分解され暗号化
だけどお構い無しで
ノリノリのハイテンション

そんな瞬間がタマのコシにもあっていいけど、
物凄い弾 ....
日と書いて
日と読む

月と書いて
日とは読まない

人は

太陽と生きるように
出来ているのだ

日を生きずに
月を詠んで
どのくらい経つだろう


あなたは帰らない ....
誰も知らない そんな夜、


少女のぽっちり開いたくちから一羽の蝶が
それはすみれいろの 夢見るひとのうすい涙のような
蝶が飛んでいった 音もなく


(恍惚めいた ひみつの儀式)
 ....


赤トンボたちが
飛行機のルーツのように飛行している
一日ごとに冷たくなる風が
透明に流れている青空の清れつさと
黄いろい木々の退廃を同時に包含している
秋の午後
パズルのピー ....
私の背後には、いつも
不思議な秒針の{ルビ音=ね}が響く  
――いつしか鼓動は高鳴り
――だんだん歩調も早まり
時間は背後に燃えてゆく

この旅路に
{ルビ数珠=じゅず}の足跡は…刻印 ....
ずっと片目を瞑って─

まぼろしが氷をはった朝の
新鮮なドアノブ
静電気とひとつらなりの
なまあくび

冬の空気に刺さるしらふなガラスの不埒な断面 、
つつく鴉
首をあらう風の猫背 ....
ゆめで会いにくるくまたちがほんとに好き
ないものをもっていて
あるものは置いてくるから

蝶蝶りるりる鳴いて、
ここはまだゆめなのだとおもったとき
わたしの足はまだらでした
嘘とほん ....
タコベルと韓国料理店しかない町に繋がるトランジットはアトランタの大雨しかない

リュックを枕にデルタのベンチで足止めをくらう
搭乗口のスタッフもいなくなり
我慢できる程度に肌寒く
濡れた機体 ....
フルカラーのエロ漫画の男の皮膚の色がうぐいす餡である
長方形に入ってる女性のモノローグ
精神科の待合室で前の人の肩見てるときの音楽
だれかのかいた絵がある
……
でんぢゃらすじーさんが表紙の ....
濃いエスプレッソを 砂糖なしで飲んだあと
今日は少し寒いので 
レミーマルタンも飲みたくなった

飲んでみて びっくりした
レミーマルタンの甘さが倍増し

口のなかに残っているエスプレッ ....
*** 冬をのりきるためのアレンジコーヒー4種ほか ***

部屋の灯りを消して楽しむ カフェ・ロワイヤルは
かつてナポレオンが愛したもの

ロングスプーンの上で  角砂糖にそそがれた  
 ....
すべてが凍りつくような 氷点下の冬に
かならず飲みたくなる クリーミーで濃く
熱いエスプレッソ

枯野をわたる 木枯らしに乗り
舞い踊る白雪たちを しずかに見続ける
午後のひととき

 ....
獅子文六「可否道」(のちにコーヒーと恋愛)で

主人公のモエ子は
コーヒーを淹れさせたら
ピカイチで

年下のベンちゃんが
モエ子のコーヒーの虜となり
同棲しているという
コーヒー夫 ....
フラスコの下で 
オレンジの炎がゆらめく

神秘的な炎の
ゆらめきの振動のサイクルは
短い周期と長い周期の
α振動とβ振動

アルコールランプを
2つ並べてみるとわかる

全く同 ....
清らかな水を求めて  
山のふもとへと向かう

ブラジルサントスを  
ブルーマウンテンに変えてしまう
魔法の水は

雨が大地にしみこみ
土の中を何年もかけてゆっくりと
通りぬけてく ....
華麗な美しさで コーヒーをつつみこむ
ボーンチャイナの銘陶たち

マグ ノーマル デミタスと
姿をかえて寄り添う
コーヒーのパートナーは

ウェッジウッドとロイヤルアルバートの
可否道 ....
ゴリゴリ ゴリゴリ 手回しの 
コーヒーミルの音がして

こうばしい香りがたちこめる
なんといってもミルは手回し

電動ミルは速くて便利でも
熱で豆をいためてしまう

生豆・グリーン ....
お餅がぷくっと膨らむ。
うぷくっと膨らむ。

お持ち!お持ち!お持ち!
小さいおじさんが駆け寄ってきた。なにか、必死に仰っている。

「どうしたの?小さいおじさん。おもちを食べたいの?熱い ....
琥珀色のコーヒーに魅せられて
かれこれ数十年がたつ

あらたな抽出器具を発明し
実用新案まで申請して 
少数だが販売もおこなっている

おそらくありとあらゆるものを
試しただろう

 ....
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった

寝返りの襞に言葉が沈み
朝陽に産毛が焼かれると

夥しい嘘が
たった一枚の真実に包まれて寝転がっていた
あかる ....
深水遊脚さんの自由詩おすすめリスト(913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
影送り- フユナ自由詩617-2-19
いたる- もっぷ自由詩1117-2-5
泳ぐ- はるな自由詩417-2-4
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
観覧車- カワグチ ...自由詩617-2-2
冬雀の夢- もっぷ自由詩517-2-2
緞帳- うみこ自由詩8*17-2-2
いのちさめる- ただのみ ...自由詩15+*17-1-28
早春の詩集- 小林螢太自由詩15*17-1-26
グラン・ギニョール(ただし観客が皆無の)- ホロウ・ ...自由詩1*17-1-26
叩く鍵盤のソルベ- 狩心自由詩4*17-1-26
Tsukuyomi- ガト自由詩1*17-1-26
夜毎の蝶- 石瀬琳々自由詩15*17-1-25
- 本田憲嵩自由詩16*17-1-25
空の呼び声- 服部 剛自由詩1117-1-24
Fw:- 末下りょ ...自由詩5*17-1-24
りるりる- はるな自由詩717-1-23
アトランタ_大雨_ボーイング_Made_in_China_- 末下りょ ...自由詩3*17-1-23
グランス- nemaru自由詩1*17-1-22
エスプレッソとレミーマルタン- st自由詩117-1-21
可否道その8- st自由詩117-1-20
可否道その7- st自由詩2*17-1-18
可否道その6- st自由詩3*17-1-16
可否道その5- st自由詩2*17-1-14
可否道その4- st自由詩4*17-1-12
可否道その3- st自由詩3*17-1-11
可否道その2- st自由詩3*17-1-9
お餅、お持ち?おもち- 水菜自由詩3*17-1-9
可否道その1- st自由詩1*17-1-8
あかるい森- はるな自由詩817-1-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31