東の窓
はるな



東の窓は開いていて
陽のあたる床はささくれていた
暑さでひび割れた落雁と塩

花や空と比べるにはあまりにも浅ましく
水や音と並ぶには濁っていて

会えない体で生温く生きていても
爪や髪は伸びていく
この道が正しいなら
明日にでも世界は終って
草木のように眠れるだろう



自由詩 東の窓 Copyright はるな 2016-08-16 23:31:45
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