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初めてから25年
若い頃には考えもしなかった
年令になった

想像できなかったなあ
あの頃の私なら
今の私を変な目で見てしまうだろう

過ぎた年月を経験と言い換えて
歳を比べてみたっ ....
雨にも負けないデクノボウだった。欲もなく、慈悲に満ちて、多くの人を助けながら、名誉を望まなかった。高潔でもなければ人格者でもない。ただ純粋な心を持ち、朴訥に生きていた。そう、彼は悪魔だった ....


えぇ、ご指摘の通り、これはシベリアンステップの凍土に眠る名もなき独逸の冒険家が手首に巻いていたスカァフです。それはさておき私の話をまずお聞きなさい。





一小節、まだ ....
 私は成熟を渇望していた。若者特有の傲慢な自己中心性の檻から早く脱したくて、自らを華麗に相対化してしまいたかった。だが、いくら焦っても成熟するのは気分だけで、一向に本体が成熟しなかった。いくら .... 身を揺られ目を瞑る
錆びれたバス停を目指せ
あの町へ帰ろう

違っていく俺
変わりはしない風景
ただ少しずつ消えていくんだ
はじめから無かったみたいに

廃線のトンネルも
神社の階 ....
かぞえきれない かなしみを

りょうてで かぞえて みてみたい

ゆびおり かぞえる ここのつ とお

そしたら いちから また はじめ

それぐらいで ちょうどいい

かかえきれ ....
雪が腕を広げ手のひらを広げ囲うように降り続いている病気にならない生き方を選べば
お爺のように息を止め時々息継ぎをするようにお酒を飲めばよかった目を閉じると頭の南側で日照りだった畑が病のように花を咲か ....
歩く。歩く。。
歩いても。歩いても。。ピリオド。。。
真夜中の買い出し 捻挫した足で歩いても 恵方はない。

八方塞がりな時は天が空いている、と、
見上げた闇夜は 三日月の薄笑い。  ....
夢中になってしまうのは過去の自分との対話。昔の日記帳に綴られたもはや綴ることのない甘い苦しみが、私にその混乱を届けるので、今の私は軽やかに処方箋を手渡す。私の成長は降りかかる災厄に応対する .... つい涙が出てしまうのは、思い出が夕立のように降って来たとき。思い出が大地を少しずつ削り、大地の裂け目からやがて泉を探り当ててしまうとき。孤独の泉、傷心の泉、夕立は私ですら忘れていたような泉をつ .... F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った どうしようもない孤独が天井を塞いでいる
今夜わたしは何もかも捨てて森へいきたい

成しとげることも果たしあうこともなく
ただぶらさげてきたこの腕で
獣の皮をはいでみたかった
その夜の静かさ ....
青い扉の向こうに
雪原が広がっている
かすかなノイズ
そのなかに紛れるように
一頭の白い馬
あれはあなたが放した淋しい夢だ


指で触れて
夢だと知りながら
その長い首を抱きしめる ....
タラップが外れて
四基のエンジンの
高音と共に
涙する風切り羽
揚力のうまれるままに
生活の足場を
芥子粒ほどにちいさく
後ろへと
吹 ....
自覚していない欲望を、引きづり出して見てみたい。
それを誰かに上手に説明できるようになりたい。
どんな色でどんな形なのか。どれぐらいの大きさなのか。それに首輪を掛けて(そもそも首はあるのか)近所を ....
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
人の形 ....
黒煙に踊る鳩の羽 ライトに射抜かれ
狙うガラスの破片 ギラリとゆきずり
踏まれ踏まれたガム 黒く鈍く

怒涛の雑踏 足足足顔顔顔
放置自転車の屠殺場 影に 


ペンキの剥が ....
私が不治といわれる病気になった時
学校のことや
子供会のことなんか
代わって引き受けてくれたママ友に
「いろいろごめんね」と謝ったら

事情を知っている彼女は言った
「そんなこと、気にし ....
君を見つめてももう何も無い
恋は苦しいものだと教わった
けれど
鼓動が乱れる事も無く
君の後ろ姿を見続ける

君を想った所でもう何も無い
赤い流れの速度は変わらない
僕は自分で ....
暗闇の中で
夜眼のきかない私たちは
離れ離れになり惑い
不安げに歌を口遊む
重ならない音
不協和音が大気を揺らす
世界中が苛立ちで満たされる


もっと明るいうちに
互いの眼 ....
僕が書きたいのはこんなものじゃなくてと、主人公を消した
君はヒーローではない、そして、ヒロインとヒーローは別にいるのだ
両親はとても優しい、そして、君はとても優しい
正義とは何かを、サンデルに聞 ....
銀色の糸に息を吹きかければ
アブラゼミの死骸の中から
大きな蜘蛛が這い出てきた
田んぼ特有の脚の長いやつ

名簿に名前を回収させにいく道の途中
生きのびた方のアブラゼミは 早くも
青空の ....
冬の音にまじって笑われずにすんだ 君は自ら選んだようだが
「あなたは世界に黙殺されたのよ」
耳元で囁くように女の声が聞える
聞こえなかったことには出来ず
煙草に火をつけ
煙を吐き出す
大きく息を吐き
時計を見る
針は見 ....
日本国憲法第九条は死んだ
お前達が殺したのである
憲法九条が何であるかを
お前達はとうとう理解できなかった
理由はひどく簡単である
それは戦争が絶対悪ではないということだ

お前達は戦争 ....
私はかつて二つの遠さを抱えていた。一つ目は社会的な意味での遠さである。私は職に就くこともなく、難しい国家試験の勉強を数年続けていたが、一向に成績が上がらず、模試や本試験のたびに絶望するのだ .... 死んでしまいたいと
こころの
奥の奥の奥のほうで
思っているひとに限って
止める隙など与えるどころか
ひと知れず
死んでしまうのに
殺してくれなんて以ての外
ひとに対して死という
恐 ....
セメント
トマトを纏う
タウン
マウント
ビルボード
満月の痙攣

満月が痙攣している。さまざまな会社のさまざまな文庫本が
君の名前を模した海岸線。
私がzipをダウンロードしたばか ....
群れからはずれた ひつじがいっぴき
光に打たれて たっている
かなしいでも
誇らしいでもなく
ひつじがひとり たっている
まるく くらい 影をおとして
ひかりがひつじを 打っている
 ....
だんだんと
忘れたように
白くなる手足をして
朝 晩 かまわず
ひとを待つのは

あさましいことと思いながら
紙のような心に
置いた石ひとつ
どうにも平べったくて
転がることも ....
深水遊脚さんの自由詩おすすめリスト(913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こんなセックスも良いんじゃないかな- 中原純乃自由詩5*15-3-17
悪魔- 葉leaf自由詩115-3-11
群像- 飯沼ふる ...自由詩5*15-3-9
フレーム- 葉leaf自由詩215-3-9
思い出症候群- 捨我自由詩215-3-8
ちょうどいい- コトバス ...自由詩2*15-3-2
_- ズー自由詩4*15-3-2
「鬼」。。。- 為平 澪自由詩8*15-2-24
夢中- 葉leaf自由詩3+15-2-23
- 葉leaf自由詩315-2-20
F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った- 北大路京 ...自由詩315-2-19
野うさぎ- ユッカ自由詩615-2-19
白い馬(あるいは青い扉)- 石瀬琳々自由詩16*15-2-19
世界地図を見るまなこと、なにかしら○いもの- 春水八郎自由詩5*15-2-17
記憶の雪だるま- 宮木理人自由詩4+*15-2-17
さよなら青から- 春水八郎自由詩5*15-2-17
黄色い夜- 加藤 郁自由詩315-2-17
明日は我が身- そらの珊 ...自由詩17*15-2-16
失恋を下さい- 凍月自由詩3*15-2-16
夜のオクターヴ- 衣 ミコ自由詩9*15-2-16
水溶性キネマ- クローバ ...自由詩4*15-2-15
とーこー- 竹森自由詩515-2-15
冬の音にまじって笑われずにすんだ- 北大路京 ...自由詩115-2-15
フレーズオンリー- 秋也自由詩2*15-2-15
憲法九条は死んだ- 紀ノ川つ ...自由詩5*15-2-6
遠さについて- 葉leaf自由詩315-2-6
罪と罰- 川瀬杏香自由詩815-2-5
パンティラタウン- 竹森自由詩215-1-25
群れからはずれた羊が一匹- はるな自由詩1115-1-17
石を置く- はるな自由詩915-1-13

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