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まちに心をゆるすのって何日目くらいだろう。300日とか、500日とかそのくらいかな。冬の洗濯物のにぶい色って、(…)。休日は気がゆるむからたいてい体調がわるい。
むすめはソファで寝ている、なんか ....
いぬの紐は赤と白でねじられている
悲しみのつぎに
夕日のようなゼリーをたべて
こぼれながら静かに夜がひかっている

まよったあげく遠回りをやめて
いつもどおりの道でかえる
さかりをす ....
ベロアの
ワンピースきないまま終わっちゃった
冬の、
のりしろを引っ張ってだきあう

夜になるとひかる体は
百円ショップで買った
キーホルダーみたいに
だんだんにぶく光をやめる
 ....
雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
ことのさかいめに
散るように
立って言う

夜は
いまでも
白い手を
たよりにして
く ....
ゆめで会いにくるくまたちがほんとに好き
ないものをもっていて
あるものは置いてくるから

蝶蝶りるりる鳴いて、
ここはまだゆめなのだとおもったとき
わたしの足はまだらでした
嘘とほん ....
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった

寝返りの襞に言葉が沈み
朝陽に産毛が焼かれると

夥しい嘘が
たった一枚の真実に包まれて寝転がっていた
あかる ....
くまたちの濡れた鼻、 初霜
シーツの巣むせかえるような熱
冬眠まえ

会いたくてめくれちゃったからだが愛しくて
そのまま走ってた
走ってたらたのしくて
飛びかたを忘れてしまった

起 ....
もし猫と鳥が
人生からいなくなったら
どうやって詩を書こう

月がくだけて
湖に溶けてしまったら
どうやって恋をつづけよう

この夜が明けずに
空があかく焼けないなら
どうやっ ....
東の窓は開いていて
陽のあたる床はささくれていた
暑さでひび割れた落雁と塩

花や空と比べるにはあまりにも浅ましく
水や音と並ぶには濁っていて

会えない体で生温く生きていても
 ....
うちからみて駅は西の方角にあるので、夕方、娘をベビーカーに座らせて帰るとき、影は向かう方へながく伸びる。坂を二つ上り、二つ下る道程の真ん中ほどで、ぱっと視線がひらける場所があるのだが、日が沈むまえにそ .... 薔薇柄のスカートに
あおいしみがある
食いしばりすぎて奥歯が四本欠けてる
カーテンレールには教科書から切り抜いた絵を貼っている
隣人の顔はしらないけど曲の趣味はだいたいわかる
壁がう ....
いいにおい
夜のおわりのみどりのにおい
なま白い手足で泳いでいく女のこたち
文字の群れとあかるいカステラ
いいにおい
頭の右うしろのほうの記憶
こうばしいおとこの子たち
めくばせとジ ....
どうしてまた
と 問う度に空瓶はふえ
瓶の立つ数とおなじだけ
言葉を見失う

不運と幸運を釣り合うように計ってのせた菓子盆
運ぶうちに混ざり合ったこれをいったい何と言う
うすうす知ってはいたけれど
そとはやっぱりおそろしい
それでもくまは森をでた

街はかわいてうすぼけて
みわたせばべたついたくまたちが伏せている
ここにもくま あそこにもくま
森 ....
雨のあいまに草がのびていく
つみとってもつみとってものびていく
春は毒だ
帰る場所もないのに咲いてしまう
しらないと言ったそばからうそになる 知りたくないのだ 正しく言うなら

こわいのは戸棚の奥の砂糖壺 ざらめのついた世界はきれい

ここからはからだを脱いできてくださいね 心も脱いじゃう人も ....
青のしたの鉄のむきだしすべりだい ななめにういた赤錆の音

(なるほど)と(それもそうだね)と(なるほど)
(出していいよ)と(でもまだ待って)

いつまでも凍えてるわけにはいかないでし ....
あまいとおもっていた
あなたの言葉は
いまでもわたしの喉をふさいでいる
目の内側から金色がおしよせて
まもなく手も足もうごかなくなる
ときどき風がつよくふいたし
ときどきかみなりも落ちた
照り返しのきつかった床の一部はいまは色あせて
わたしは懺悔しなくてはならなかった
雨の降るようにはひとを好きになれなかったし
嫌いに ....
夢でおちたばくだんを
昼まで胸に抱えてうろうろ過ごしている
人びと、
街の風景はあまりかわらないが
夜、ようやくわすれたころに見る夢に
ばくだんが落ちてくる

たいていばくだんには詳 ....
わたしはよこ向きにうつ伏せて
雨のふるのを聞いていた
かすかにモーターの音が混じっていた
どうしようもなく世界が果てしないと
思っていた水色のとき
返事がこなくなって
1000年がたった
もしかしたらあの空の
ちょっとうすく雲がかかったところにひっかかっているのかもしれない
ひな鳥のはじめての飛行を手助けしているのかもしれないし
ゆ ....
なにかやましい
気持をかくしながら
愛している、
とささやくとき
空や海はいっそうまぶしくうつります

目を閉じていてもわかってしまう
わたしが
どれほど
くらいものであるか
 ....
季節にへばりつくようにはずかしく生きて
それでもすずしい女でいるのも
ひとつの責任かしら
唾を吐くように忘れゆくよりは
忘れられながらここにいるほうが
潔いことにみえる
駐車場
群れからはずれた ひつじがいっぴき
光に打たれて たっている
かなしいでも
誇らしいでもなく
ひつじがひとり たっている
まるく くらい 影をおとして
ひかりがひつじを 打っている
 ....
だんだんと
忘れたように
白くなる手足をして
朝 晩 かまわず
ひとを待つのは

あさましいことと思いながら
紙のような心に
置いた石ひとつ
どうにも平べったくて
転がることも ....
あんまりつよく抱かれたもので
そこだけ空間が色づいています
さわってみると、
わずかにわずかに
抉れています

夕暮れは欠落を得ていっそう華やぎ
わたしは
わたしは、
いったいど ....
抱擁はつよい風のようで
いろも匂いもなかったが
ばさばさと通りすぎていったあとには
たくさん 散っていたので
あなたが来たのだな と
ようやっと理解します

理解します
したくもな ....
書きおえてはじめて
それが詩だと気づくように
死んでしまってからやっと
恋だったとわかる
いつもおそくて
墓を掘るのも一人きり
でもいいや、
塩の塔はきれいで
鳴らせるのははみだし ....
ざらついた紙に他人の夢をうつすばかりで
自分の願望をみるひまがない
どんどん器用になるきみを
抱くことができなくなりそうだ

雨の降るように泣くんだから
嘘を言ってくれよ
その痣みた ....
深水遊脚さんのはるなさんおすすめリスト(77)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日に焼けた床、むすめのクロゼット、葉っぱをむしるのこと- はるな散文(批評 ...518-2-16
駐車場- はるな自由詩417-4-15
蓄光- はるな自由詩517-3-14
泳ぐ- はるな自由詩417-2-4
りるりる- はるな自由詩717-1-23
あかるい森- はるな自由詩817-1-7
冬眠まえ- はるな自由詩116-12-16
月と湖- はるな自由詩316-8-31
東の窓- はるな自由詩416-8-16
影のこと- はるな散文(批評 ...316-8-8
しみのあるスカート- はるな自由詩516-8-7
いいにおい- はるな自由詩1216-5-14
菓子盆- はるな自由詩416-4-18
まちのくま- はるな自由詩116-4-13
つみとる- はるな自由詩916-3-26
しらない・砂糖壺- はるな短歌416-3-20
むきだし- はるな短歌416-3-8
はちみつ- はるな自由詩615-10-13
懺悔- はるな自由詩515-9-8
ばくだん- はるな自由詩515-9-3
モーター- はるな自由詩515-9-3
返事- はるな自由詩4+15-8-24
やましい- はるな自由詩415-8-8
駐車場- はるな自由詩315-7-27
群れからはずれた羊が一匹- はるな自由詩1115-1-17
石を置く- はるな自由詩915-1-13
夕暮- はるな自由詩414-10-4
散る- はるな自由詩614-9-28
塩の塔- はるな自由詩514-9-11
- はるな自由詩514-9-1

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